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【言葉日記】剽窃

「剽窃」(ひょうせつ)と読みます。意味はデジタル大辞泉によれば

他人の作品や論文を盗んで、自分のものとして発表すること。

とあります。

これ、いい悪いで分けたら、悪いことということはなんとなく分かっていたのですが、大学で論文やレポートを書くまで、文章の引用の仕方自体よく分かっていませんでした。

しかも言いたいことをずばりと表現してくれている文章に出会ってしまうと、それ以上の表現が思い付かず、ついついその文章に出会ったときめきも含めて使いたくなるものです。

でも、大学も後半になってくると、様々な文章を読んで、それを自分の考えていることとして補強していくので、数多くの書物から「あれでもこう言っている」「これでもこう言っている」と出典を明示して文章を引用することこそが、「しっかり先行研究にもあたっていて素晴らしい」ということになるということを体験的に知ることになりました。

と同時に、出典が偏っていることが「まだまだ浅いな」ということを露呈していることにもつながる上に、出典が日本語に偏っているというのも浅いということを知り、それはそれはいろんな本を読む必要があるんだなあと必死だったことを思い出します。

だんだん、読むこと自体が目的化し自分の考えが朧げになっていくので研究者には向いていないことも知るわけですが・・・。

今日は軽い思い出話になってしまいました。

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