【言葉日記】慚愧に堪えない

「慚愧(ざんき)に堪(た)えない」とはweblioによると

自分の行いについて、残念に思い、反省すること。恥ずかしく思うこと。

「慚愧の念に堪えない」とも使うようですが、まあ同じですね。

しばしば謝罪の中で使われるケースが多いようです。それは、他人に謝罪しながら、自身も猛省しているということで、「心の底から向き合い反省しているため、この先はこのような過ちは犯さない」という心意気、つまり前向きなニュアンスを含んでいるという解釈からでしょう。

逆にいうと、自責が含まれるため、他人の代弁をするケースでは使えません。例えば、「彼女が交通事故にあったのは慚愧に堪えない」みたいなのは用法としておかしくて、「私が自分の不注意から交通事故を起こしてしまったことは慚愧に堪えない」という主語が自分であることが求められます。なので、会社と従業員の関係だと益々使いやすいんでしょうね。

「弊社の社員がこのようなことを起こしたことは慚愧に堪えません。今後、一層の注意と再発防止に努めてまいります。」的な。

今日もひとつ賢くなりました。

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