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絵本破れちゃった事件|ほたての育児日記

息子は絵本が好きで、よく絵本を読んでいる。
私が読み聞かせるわけではなく、自分でめくって読んでいる。
本当に読んでいるのか?ということは分からないけど、めくる感覚が楽しいのか紙の質感が好きなのか、放っておいたら20分でも30分でもずっと絵本を見ている時がある。
好きな絵本は内容を覚えていて、絵本の一節を私が言葉にすると該当の本を取ってきてくれるし、
絵本の内容に合わせて手振りや指差しをすることもある。
驚かされることもしばしばだが、
そんな絵本大好きな息子にとっての事件があった。

ある日、いつものように大好きな『だるまさんが』の絵本を読んでいたところ
ビリっ!と大きな音がした。
見ると絵本のページが破れてしまっている。
どうやら故意に破いたわけではなく、何度も何度も読むうちに劣化した部分から裂けてしまったようだった。

それを見た私が「あっ!」といつもより大きい声を出した。
すると息子、私の顔を見て口をあんぐり。
「絵本破れちゃったん?」と言うと、
私が怒ったと思ったのか慌てて手に持っていた破れたページを台紙に戻し、なんだか繋ぎ合わせようとしている。

この慌てっぷりが可愛くて可愛くて!!!
笑いだしそうな気持ちを堪えながら観察していたのだが、次第に反省の気持ちが薄れたのか?絵本が直ったと思ったのか?息子がニコニコし始めた。
これはいけない。
絵本を破くのはいけないという事をどうしても伝えたくて、いつもより低めのトーンで伝えた。

「絵本破れちゃったね。これは破ったらダメなんだよ」

そう言うとまたシュンとした顔になり、
手元の絵本をじーっと眺めている。

「破れちゃったら、元に戻らないんだよ。絵本読めなくなっちゃうから破いたらダメだよ。大事大事してね」

1歳の息子にこの言葉が伝わっているのかは分からない。
でも、絵本が好きだからこそ破くのが楽しい!とか
破いていいんだ!とは思って欲しくなかった。
伝わっているかは分からないが気持ちを込めて伝えた。

その後、息子と一緒にテープでページを繋ぎ合わせ、また読めるようにした。
息子はテープの部分を不思議そうに触っていたが、その後破こうとしたりすることはなかった。
破ったあとの表情や行動が非常に印象強く私の中に残っていて、忘れられない。
こんなに小さい子でも「まずい!」みたいな顔するんだなぁと思い出すだけで笑いそうになる。

これからも意図せず物が壊れてしまったり、故意に壊してしまうことがあるかもしれない。
その度に今回のようにダメなことはダメと伝え、ものを大切にするように伝え続けていきたい。

※読みやすくするために表現を変えましたが、
実際は「破ったあかんで、戻らへんくなるで」などと方言全開の会話をしていました(笑)

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