地獄でなぜ悪い

この世は基本地獄だ。どう足掻こうが地獄。どう生きようが地獄。だから嫌な事があっても悪い事が起きても仕方がない。
天国じゃない。神はいつまで経っても味方にはならないし、いい事なんて全然起きない。なんなら悪い事ばかり続く。

何故ならここは地獄だから。
いつからか自分が生きている世界は何処か素敵なところだと思い込んで、周りや世界に期待して理不尽なんてものは無い、そんな自分に都合のいいところだと、そう思いながら生きてきた。
だからどうしようもなく苦しい場面に直面した時、酷く深く絶望してしまう。何故こんなにも上手くいかず苦しいのだろうと。
努力は報われるものではないのかと。

絶望から抜け出す、口癖とも言えよう言葉。
ここは地獄だ。
どんなに辛くて苦しくて、もうこんな世界からは逃げ出そうと考えても無駄だ。いい事ばかりを望んでも、綺麗な世界を願っても無駄だ。
なぜならここは、希望を持って生まれたこの世界は、元々地獄なのだから。

そうか、ここは地獄だったのか。
地獄。地獄。でも、楽しい地獄だ。

生まれ落ちた時から居場所なんてない。
確かにそうだ。地獄に居場所なんてものがあったらたまったもんじゃない。

生まれ落ちた時から出口なんてない。
だから前に進むのだ。苦しくても進んで進んで進んで、苦しくても前に進んだ者だけが明日を迎えることができる。
絶望するこの地獄をただただ進んだ者だけが悲しい記憶に勝てるのだ。

だから進む。だから生きる。
この地獄で君と生きる。
だから進む。だから生きる。
この地獄で君とまた会える日を願って。

今日もまた繰り返すこの地獄を愉快な音と共に生きる。

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