( ,,`・ω・´)ンンン?

シャニマス世界の独特さはアイドルのディテールを詰めながらリアリティラインを落とさない所にあると思うんだけど、最近の路線は世界観との食い合わせが悪いように思える。

昨今のシャニは新たなものを描きはじめた。端的に言って恐らくそれは「闇(黒)」であり、六周年のJoin us!という掛け声から一連の話が陰陽和合的な方向に向かうのが分かる。今までにないような人物像を中心的に描くことで今まで取り込めなかった層にも物語が届くようになる。事実、自分もシャニPやアイドルよりヒール的なキャラに共感することの方が圧倒的に多い。ヒール的、と書いたが、作劇上対立・対比的に書かれているだけで、彼ら人間を悪と決めつけるほどシャニ世界は安易じゃないとも知っている。知っているので、彼らが改心し(アイドルに影響されて意見を改め)ようがしなかろうが物語として受け入れることができる。

ただ、ルカが283でアイドルをするのは別の話だと思う。

シャニ世界、少なくとも283プロにおいて病んだアイドルを病んだまま活動させることは否定されている。「メンヘラアイドル」という売り方は彼らはしない。
その上でルカの283加入を見た時、これは即ち治療を指すのではないかと自分は感じた。
とはいえ、カミサマとして消費されることが正しいとも思わないし、彼女にはいつか治療が必要だと思う。ただ、現状のルカは治療を欲しているだろうか。その段階にあるだろうか。
治療は適切なタイミングで行われるべきで、そうでないものは寧ろ当人を脅かすものになりうる。というか、自分には現段階のルカ周りの展開が全てルカに対して攻撃的に見える。それは「寄り添う」「ドアは開けておく」というテキストを越えて、ルカがホーム画面に立っていることに最も感じる。

私はライターではないので斑鳩ルカの本当の欲求は分からない。
ただ、恐らく今後のシャニマスがメッセージを届けたいであろう人間の一人として現状の展開方法に若干の違和感を覚えることをあえて記し、強調しておく。

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