見出し画像

あしたのあしたの

店の向かいのパン屋さんの開店準備がハイピッチになってきた。先日いただいたクロワッサンやプリン、とてもおいしかった。シャッターが閉まっているとき、掲示が貼ってあるのだけど立ち止まって読んでいる人を毎日見る。二号店を出すってどんな気持ちだろう。ドキドキも楽しさもあるだろうし、一号店と並べてみて人員配置も考えるだろうし、もしかしたら違えてみる部分もあるかもしれない。自分だったら、どこにいるかがいちばん困るかもしれない。しばらくはニ号店にかかりきりになるかもしれないけれどそのあとはどうなるんだろう。

数年前、このへんの小さな店はできたりつぶれたり回転がとても速かった。昨年はそれに似た動きがあって、歴史のあるお店や、商店街にうまく溶け込んでいるように見えたお店がいくつも閉店を決めたり移転していった。

そして、コロナ騒動(騒ぎではないけど騒動ではあると思う)は飲食店やうちみたいな不要不急のお出かけには入らない店への客足を減らしているが、変化のときはきっと生まれているものもある。散歩をしていると開店しそうなお店がいくつかあるし。

私の業界の人たちはリモートワークの実施に忙しく見える。前々からそちらが主流になっていた人もいる。私は去年くらいから積極的に人と交流するより自分の持っているものをまとめたくなってきていて、そうすると結局書くほうに戻るのだなあ。

一週間くらい人と会わないと自分の書きたいものに少し触れられるような気がするのである。その前に刺激を必要とする。先日地域マガジンのインタビューを受けて質問をされたので、心がかき混ぜられてよかったのである。

これだけ書くあいだにも夫婦や女性、おじいちゃんとお孫さんたちがパン屋さん(と もしかしたらうちの窓に飾ってあるわかなさんにもらったゴーカイジャーブルーのソフビ)をながめながら通りすぎていった。ので、パン屋さんは今私の小さな希望である。

画像1




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?