見出し画像

僕らの宇宙を君と二人で #ナイトソングスミューズvol.5

広沢タダシさんがリリースされたアルバム『NIGHT SONGS』に収められている曲、『彗星の尾っぽにつかまって』をテーマに創作を募るコンテストMuse杯!

詩、小説、動画に、イラスト、バラエティーにとんだ作品を今回もご紹介して参ります。
広沢さんの曲からどんなインスピレーションを受け、どんなミューズが降りてきたのか、早速見てみましょう!

それではMuse杯vol.5行きまーす!

彗星に乗っちゃったイノウエ by タカーシー

タカーシーさんの小説作品です。
銀髪のイノウエ。神様に天丼を届けに行くイノウエ。
"光のスピードを超えて、千年紀末の雪を見に行く。そのあとはブラックホール見学”
ユーモアとロマンティックの中に、秘めた想いと決意が熱く残る作品です。
永遠になる前の切なさと、軽快な言葉の結びが相まって、彗星のスピードに乗せて感情の旅を味わったようでした。
(*´-`*)楽しくて切ないストーリー。銀の光に薄く色づく桃色と水色のストーリーを一息に読みました。

音楽を奏でる彗星 by タカーシー

タカーシーさんの小説作品です。
特別な人だけが聞くことが出来るという彗星の奏でる音。
聞く人によって音色も感じ方も異なる神秘的な音。
ある人は、二人を繋ぐように心と身体を共振させ幸せへと導かれ、ある人は一人その音を聞きながら涙し、ある人は幼い時からその音を耳にし、息絶えてもその音を聞く。
(*´-`*)彗星に音色を感じるという発想が作品の世界観を広げ、ストーリーに色を添える。
私が聞けるとしとらどんな音色で、どんな気持ちになるだろう?

彗星の軌道にひとりにしないから by 玲加

玲加さんの小説作品です。
詩のように言葉の表面が表す寂しさ悲しさ、美しさだけではなく、その言葉や文章の背景、二人の想いを自分で掘り出しながら読む小説だと感じました。
読み手の数だけ解釈が存在する作品。
あちら側へ二人同時に行くことはできない。離れ離れになる時のカウントダウン。私の代わりにいくあなたが、私の左半分に残る。その時が来るまでずっと一緒。その時間を大切に刻んでいこう。そんなことを感じました。
(*´-`*)それぞれの感想を聴いてみたくなりました。

ある日常 by さけ粕(南 えりこ)

さけ粕さんのパステル画と、ある日常のストーリー作品です。
日記のようにnoteを利用されていたさけ粕さん。広沢さんのファンでいらっしゃるとのことで、嶋津さんのMuse杯がきっかけで創作し、コンテストへの参加ありがとうございます。リアリティのあるストーリーの中に曲を入れ、イラストを構成している作品が抜群でワクワク拝見いたしました。
パステル画の秋を思わす色合いと、
"地面に落ちた花や葉が枯れて大地の養分になり、次の命へ。”
この言葉がやさしく地球を包み込んでいるようでした。
(*´-`*)「彗星の尾っぽにつかまって」で出会った新しいnoteの楽しみに万歳!

星の時間 by ナチュ

ナチュさんのエッセイ、詩作品です。
「モモ」の朗読を聴き、こどもの頃に読んだ記憶を超え、物語の世界に深く潜るように漂い、自分の中へと沈んでいく。大人になって再読して響いた言葉が「星の時間」。
" 言葉が熟成されるのを待つ時間。”
一瞬に過ぎていく時間の中に、同時に流れている長くゆっくりとした時間を感じました。
(*´-`*)さらっと表面的に流れる時間に身を流すようにこなしていくのではなく、その奥に流れる重みのある時間に身を置くこと。「いま」を生きること。そんなことを感じました。

彗星の尾っぽにつかまって by haru

haruさんのハンドメイド作品です。
彗星のほわほわの黄色の丸みと、尾っぽの間にまたがる二人がとっっても愛らしい。
「彗星の尾っぽにつかまって」というタイトルで、沢山の応募がありましたが、そのタイトルをharuさんがかたどると、こんなにもメルヘンな空気を纏うのかと、きゅんとしました。
(*´-`*)黄色のほわほわがたまらない。思いっきり助走をつけて飛び乗りたい。

彗星の尾っぽにつかまって オルガニートver by haru

haruさんのハンドメイドと、オルガニート(オルゴール)作品です。
オルガニートの音色が宇宙のまほろばを漂っているように、やさしく ゆったりと響く。作品を眺めながら、身体の芯から癒され このまま眠ってしまいたいと思いました。
haruさん凄すぎます!オルゴールまで作れるなんて。haruさんの幅の広さが、ぴょんぴょんと飛び跳ねるミューズとなって舞い降りるのですね。
(*´-`*)沢山の驚きと、ほっこり優しい気持ちになる素敵な作品をありがとうございました。

それはきっと、誰かの手 *Muse* by 川上 裕喜

川上裕喜さんのイラスト作品です。
「きっと彗星の尾とは誰かの手のことじゃないか」と思って描いて下さった作品です。
彗星の纏っている光のベールが人のように見えました。
青と白、紫の光がやさしく美しい。
花びらのような光の粒が舞う中、自分の手を引かれ、宇宙のまほろばへ導かれるようでした。
(*´-`*)色も光も、構図も全てが美しく、見惚れました。

本当の愛とは by 小湊めぐみ

小湊めぐみさんのイラスト作品です。
使い始めたばかりのiPadで描いて下さったイラストです。
宇宙の片隅、二人のまほろばから見渡す景色がファンタジックに広がる。
星のぼんやりとした灯と、彗星の尾っぽと足元の草の動きに、構図も気持ちよくウキウキぼんやりと眺め、添えられた言葉にぐっときました。
(*´-`*)星の光の配色と配置、動きのある透き通った色がとても好きで、きゅんとしました。

真夜中のお散歩 by 小湊めぐみ

小湊めぐみさんのイラストと、ストーリー作品です。
動きのある薄い青の彗星がとても美しい。
彗星からこぼれ落ちた光の粒を浴びる少女と、ポチが愛らしく、真夜中のお散歩がロマンティックです。
前作のイラストの続きのようで、イラストの後に続くストーリーも温かく、やさしい気持ちになりました。
(*´-`*)めぐみさんのイラストは愛らしく、明るくて元気がもらえます。

永遠へのカウントダウン by 涼雨 零音

涼雨零音さんの詩作品です。
一文字づつ削られていく文字列で綴られる言葉。
哲学的な視点から生まれる言葉が、連ずつに壮大から身近に移っていき、消えていくような印象を受けました。
言葉の響きもよく、浮かぶ映像を何度も繰り返したくなる作品。
文字数が減っていくごとにイメージが近くなり、余韻を残す。脳をフル活動させて、感覚も強く刺激されました。
(*´-`*)零音さんの頭の中に入って、どんな視点で物事を見られているのか見てみたいと、興味津々です。

一つに重なる by 湖嶋イテラ

湖嶋イテラさんのエッセイ作品です。
小説だと思って読み進めていました。とてもリアルだなと思って、ここに小説作品ですと紹介をしようと思い、イテラさんのプロフィールを確認して、エッセイだと知り、驚きました。
情景描写を感情的な大きな渦を使うことなく、繊細に丁寧に拾い集めて紡がれる言葉が情景を広げ、小説を読んでいるようでした。
目の前の人の姿、記憶の中の姿と自分を重ねて、そこに見る情景に引き込まれました。
(*´-`*)繊細な視点がとても深く、美しさを感じました。

交差点 by 湖嶋イテラ

湖嶋イテラさんのエッセイ作品です。
「彗星の尾っぽにつかまって」のメロディーに寄り添われて蘇ってきた記憶を書いて下さった作品です。
ある時見かけた二人の姿に、あの時の自分を重ねる。
交差点から、病院、子宮と空へと展開していく情景を一息に読みました。
命が自分の中に宿る不思議。その命が当たり前に続いていくものではない不思議。女性の身体、子宮の未知が宇宙につながっているように感じました。
(*´-`*)次男さんが、片割れの存在を感じる時があるのか聴いてみたいと思ってしまいました。

墨字書家・五輪(いつわ)

墨字書家・五輪(いつわ)さんのポエムと創作墨字作品です。
彗星の尾っぽに捕まり、手と手を結んだその先は柔らかな温もりの中にあるという意味を込めて創作された作品です。
幾千年もの時を漂い結んだ温もり。小さな世界へ舞い戻るまで、あなたと一つ温もりの中で悦ぶ。
墨の柔らかな黒が、二人の温もりで、つないだ手が真っすぐ流れている様が、結びの強さと、のびのびと宇宙を流れているように想像しました。
(*´-`*)一文字に込めた想いと、文字から想像が膨らむ楽しさを感じました。

失うことを受け入れること by fujita77

fujita77さんの短編小説作品です。
本に書かれた文字の連なりや、奏でられるメロディの流れを素に自らの内側に立体的に世界を立ち上げ、それを味わうことで日々の現実生活に歩調を合わせていた香織。
「日の名残り」の61ページを朗読してから眠りにつくことで夢に現れる執事との時間が色濃く不思議な後味を残す。
夢の中にだけ存在する執事の言葉。それ以上を望んだことで失った夢。
(*´-`*)小説の世界と自分を繋げる夢の中が甘美に香る作品でした。

届かぬ光を望むことは by 船石 和花

船石和花さんの短編小説作品です。
孤独に宇宙の軌道を回る私が、青い星を見るたびに言葉を持ち、感情を持ち、歌を知る。
青い星に惹かれるこの感情を何と言うのだろう。
詩を読んでいるように、まとまりのある言葉から情景が広がっていく作品。
(*´-`*)淡々とした文章なのですが、終盤にいくにつれ、温かさと、感情が膨らんでいくストーリーが心地良かったです。

夜空 by ニシン

ニシンさんのイラスト作品です。
屋根の上から流れ星に手を伸ばすうさぎが何とも愛らしい。
夜空の混ざり合った深い青と緑が、メルヘンな世界を際立たせ、深みを与えているように感じました。
油絵具ですかね。絵の下の部分の色の出っ張りが立体的で、メルヘンにリアルさがプラスされたようで、ニシンさんの世界へぐっと引き込まれます。
ニシンさんのイラストで「彗星の尾っぽにつかまって」の絵本を想像してしまいました。
(*´-`*)大事に持ち歩きたくなるイラストです。

僕の生きる意味が家族愛のなかにあるということ by かとしん

かとしんさんの作品です。
" 嶋津さんのコンテスト開催記事を見返した。参加する意思を持って。”
から始まる Muse杯へ作品をよせるまでの心境、曲を聴いて感じたこと、家族への想い、嶋津さんとのストーリー、パン作品と、等身大の言葉で綴られている文章が静かに語り掛けられているようで、すっと身体に入ってきて心地いい。
「彗星の尾っぽにつかまって」に感じた感想を、詳細に書いて下さった作品が新鮮で、自分が聴きたかったのは、かとしんさんのように曲を聴いて何を感じてどう思ったか、なのかもしれないと思いました。
(*´-`*)彗星って尾っぽが二本あるのですね!朝の光か、夕方の光か、薄暗さが宇宙の様なパンの作品も好きです。

おいてけぼり by とと

ととさんの小説作品です。
出会いのシチュエーションから会話もセンス良く、軽快なテンポでするすると拝読いたしました。
こばやんの母校の走り高跳びのマットの場面がとても好きです。
想像の中で、映像として流れてきて、秋の風を感じました。
恋愛感情で繋がる以上の敬意と尊敬で繋がる関係。
私も思うのです。「好き、愛している」と抱き合う関係よりも、お互いに尊敬し合える関係が愛なのではないかと。
(*´-`*)終わり方と、曲の入れ方も最高でした。

真夏のオリオン by ある

あるさんの超短編小説作品です。
何千、何万の時を経て、僕らの宇宙を君と二人で。
" 三日月に腰かけ、流星群を眺めたり。土星の輪っかでダンスをしたり。”
目が輝くほどにワクワクする発想にときめきました。
(*´-`*)二人だけの宇宙が色を付けて広がっていく、そんな物語を感じました。

つみのかけらby ゼロの紙/元コピーライター

ゼロの紙さんの短編小説作品です。
耳子の思考と記憶が流れるように溢れ出る文章が独特で、何度も繰り返し読み返し噛み砕くことで、味わい深くなっていく作品だと感じました。
誰にも話せない想いや記憶を溜め込む一方で、誰かに聞いてもらいたい、話してしまいたくなる欲求。話したことで軽くなったと感じる心。
セラピストが分けもらう記憶。
誰よりも自分の中の罪悪感を話してしまいたい耳子。罪を許してくれるサッドストーンによって許されたはずの耳子だけれど、その罪を手放したくないのか、許されていないのか、耳子の心が軽くなりますようにと思いました。
(*´-`*)ストーリーを何度も沢山味わいました。

以上20作品のご紹介でした!

結果発表は9月22日 
20:00~22:00 
開場20:00 開始21:00
Zoomにて開催されます。
沢山の方のご参加を心よりお待ちしております

詳細、応募画面はこちらの記事からお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?