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君が見つけられるように 君をみつけられるように 光を灯そうMuse杯vol.2

広沢タダシさんがリリースされたアルバム『NIGHT SONGS』に収められている曲、『彗星の尾っぽにつかまって』をテーマに創作を募るコンテストMuse杯!

現時点で寄せられている作品数は54作品。
どれもクリエーターの特別が詰まった力作ばかりです。
そんな力作作品を一つ一つご紹介し、ふんわり焼き上げる まとめ担当の千ちゃんです。
自分が創り上げたものにスキが付いた時、感想を送って頂けたとき、シェアして頂けた時、どんな風に作品が届いたのかが知れた時嬉しくなる。

こちらの記事では真剣に創作された作品へお返事するように、感想を書かせていただくと同時に、クリエーターさんの作品と出会うスキの切っ掛けになれたら嬉しく思います。
よろしかったら最後までお付き合いいただき、一つ一つの作品をご鑑賞していただけたらと思います。

それではMuse杯vol.2いくわよ~!

君を見つけられるように 君が見つけられるように 光を灯そうby haru

haruさんのハンドメイド作品です。
おとぎ話の中に入り込んだような、可愛くて、不思議なストーリーが流れるような灯りに惹き込まれます。
タイトルの言葉が希望的で、作品自体も温かく、灯りのパワーだけでなくharuさん自身が明るく、楽しんで作られた作品なのだろうと想像しました。
明るい部屋で撮られた写真バージョンの空の色がとても魅力的で、こちらも惹き込まれます。
(*´-`*)お部屋で灯して、両手で頬杖をついて眺めていたい。

二人のまほろば いつか還る場所 by haru

haruさんのハンドメイド作品とイラストです。
ひしめくように咲く黄色い花畑の上を流れる星の青い空。
お花一つ一つの表情が豊かでハンドメイドの温もりを感じる作品と、
キャンバス地に描かれたような色の掠れが魅力的なイラスト作品です。
情熱的に燃え尽きていく彗星と交差する流れだした彗星が印象的。
イラストの下の部分が貼り絵になっていて、創作に没頭しているharuさんの姿が思い浮かびました。
(*´-`*)創作方法が違うと出来上がりの印象が変わるのね。どちらもうっとり。

君を見つけられるように 君がみつけられるように 光を放とう by haru

haruさんのハンドメイド作品です。
星の内側を彩るローズウィンドウペーパーの色合いが優しく、温かみを感じる作品です。光を透かすローズウィンドウペーパーが星の魅力を上げている。
「彗星の尾っぽにつかまって」からインスピレーションを受け、創作に取り掛かるスピードと、アイディアが湧く思考と、なにより楽しんで夢中で創作して下さったのだろうと思える作品から伝わるワクワクの感情で、とても温かい気持ちになりました。
(*´-`*)haruさんの純粋なエネルギーを沢山感じることができました。

それから 長い旅に出よう by haru

haruさんの詩と、ハンドメイド作品です。
” それから長い旅に出よう ″ やっと出会えた二人の時間を一つにして、見ていく景色はどれも輝くように美しく映るのだろう。
その景色を表現するように作られた作品の内側の世界が、万華鏡のように広がっていて、とても綺麗です。
インスピレーションを感じて、こんなに沢山の作品を応募して下さったharuさんに心から感謝をお伝えします。ありがとうございました。
(*´-`*)純粋なパワーをびしびし感じました。

インスピレーション by あこ♢

あこ♢さんのイラスト作品です。
クリエーターでもなく芸術分野で得意とするものがなくても、音楽を聴いて心を動かし、その世界を楽しむことが出来るのだからと、技術云々ではなく、心に浮かんだイメージを描いてみようと参加して下さいました。
あこさん自身が感じたイメージ。二匹の蝶が意味するもの。
二つの流れ星に込められた願いと意味を、吸い寄せられるように読みイラストの世界観が色濃く増す。
夜空を舞う蝶が、神秘的で美しい。
技術以上に想いが詰まった作品は、人の心を動かしいつまでも心に残ると思っています。とても丁寧なnoteでの参加ありがとうございました。
どれだけ誠実に創作するかが大事だと思っています。あこさんの丁寧で誠実なお人柄が伝わる素敵な作品。
(*´-`*)神秘的なイラストにうっとり。

彗星の尾っぽにつかまって by Anne

Anneさんの詩作品です。
形の存在するリアルと、実体のない宇宙でのリアル、この世でみる実体のない夢が混ざり合った中で確かに存在する深い愛を感じられる作品です。
” 愛し続ける自由を受け止め許し 宇宙を広げる者 "
" 去ったかと思えば 永遠に結ばれる帯の尾を引き 永遠に紡ぎを止めない "
" 愛を知る者たちは 彗星の尾につながれていく "
一瞬で消える彗星は、愛を知る者たちがつながれ宇宙をどこまでも広げて流れていっているのかもしれないと、永遠に続いていく尾っぽの光を感じました。
見えているものが全てのリアルではないですよね。自分の深い場所でそう感じました。
(*´-`*)じんと大事なことを受け取りました。

彗星が見えなくなる前に by たなかともこ@みかんせい人

たなかともこさんのエッセイ作品です。
たなかともこさんから見た、カッコいい生き方とは、死とは、癌とは、ご友人に向けて書かれた独自の視点の言葉に、息をするのも忘れるくらい一息に夢中になって拝読しました。
冷静に目の前の事実を分析しているようで、見えない領域に導かれるような文章に終始湧き上がる感情に言葉がつけられない。
きっと読んだ誰もが思った感想。言葉に出来ないけれど、沢山の人に読んでもらいたい。そんな作品です。
instagramでも、ともこさんの言葉と出会えて良かったと感想をいただきました。
私もともこさんの言葉に出会えて良かったです。
(*´-`*)角度が広くて深い視点の言葉が、優しく悲しみを包んで流してくれるようでした。

『エピローグ』 by だいすーけ

だいすーけさんの詩作品です。
「彗星の尾っぽにつかまって」のエピローグとして作られた詩。
彗星の尾の淡い輝きが太陽の熱で溶かされた彗星自身の塵やガスだという悲しさを、悲しみのまま描かずに、自ら太陽を目指して旅をしていく力強さと、ずっと続いていく一つになった時間を感じられる作品です。
" でも、ほんとうは
彗星は、あなたであって
わたしだった "
考えこだわったフレーズから始まるエピローグ。どことなく悲し気で力強い印象が心に残る。
だいすーけさんの真剣で熱い気持ちが詰まった作品がすごいと思ったし、とても嬉しかったです。
(*´-`*)エピローグの曲を聴いてみたいって、創作に創作をかさねていく広がりを感じました。

『everlast』byだいすーけ

だいすーけさんのポエムとカクテル作品です。
光で満ちたやさしい物語の始まりを感じさせるポエムから、カクテル『everlast』へ。
ポエムのやさしさも、カクテル紹介もだいすーけさんらしさ溢れる作品です。
”「完全なる愛(= Parfait Amour)」のリキュールを。パルフェタムール、これはバラやスミレの花、アーモンドやバニラを原料としたフランス発祥のリキュール。″
グラスを彩るように注がれたカクテルが何とも美しく、ストーリーがあることに奥行きと味わい深さを感じます。
完全なる愛のリキュール!香りを想像しただけで酔ってしまいそう。
爽やかな美しさがとっても魅力的。
(*´-`*)ポエムとカクテルの匂いと味を想像してふわふわいい気分♪

光を待つひと by 七屋 糸

七屋糸さんの小説作品です。
読み手の想像の中で物語が出来上がっていくような、すっきりとした言葉の文章が美しい。
静かで、感情の揺れも無く寒さと冷たさが、読み進める中で強くなるのに心地よく、後半に物語が動き出す展開から一気に心をつかまれて、眩しいほど美しい世界に惹き込まれる。
温度と速度と光を体感できた小説だと思いました。
互いを思うが故のすれ違い。離れてもなお消えない思い。長い時を経て思い合う二人はまた出会う。
さあ素直な気持ちを伝えましょうと思えた作品でした。
(*´-`*)ロマンチックが全身を広がっていく。ふわ~

『冷蔵庫の中から愛を込て』2020.8.11 by 七屋 糸

七屋糸さんの「冷蔵庫の中から愛を込めて」シリーズ、Muse杯バージョンの画像作品です。
どのフレーズも大切にしたい世界がまとまりよく収められていているのに、冷蔵庫の中がファンタジーに広がっていく。まさに冷蔵庫の中から愛を込めてだと思いました。
こちらのシリーズは糸さん自身が冷蔵保存しておきたいものを物語のように味付けして画像にしているそうです。
とても発想がおもしろくて、素敵なシリーズですね。私だったら何を保存したいかな♪
(*´-`*)冷蔵庫の中に星空が広がっていく。きらきら

サイハテのクリスマスギフト by 涼雨  零音

涼雨零音さんのSF小説作品です。
タイムの後に並ぶ数字、機械的なファイルやデータ、通信用語など無機質な世界観から、「彗星の尾っぽにつかまって」の歌詞を織り交ぜ、ストーリーの中に曲を取り込んでいき、実際に聴きながら読むことの出来る考え抜かれた新感覚の小説です。
300年の時を超え、探していたあなたが私を見つけてくれた。
性別も生命体も越えた愛が一つの曲で繋がっていく、時空を超えた壮大な愛、生命に刻み込まれている互いを求め合う愛を感じた作品でした。
徹底した世界観がとても興味深く、とてもおもしろかったです。
(*´-`*)淡々と無機質な物語が、曲に合わせて光を宿す。すんげーぞー。

こちらの零音さんの制作秘話は、作品を読んだ後にぜひ見ていただきたい記事です。感覚的な事を感じ取ることしかできない私のコメントのため、物凄い作品だと思えば思うほどに拙いコメントになってしまう。タイムの後の数字の算出方法や、インスピレーションを受け、小説に盛り込まれたテーマなど、作品に深く潜り込め、十二分に味わうことができました。
(*´-`*)零音さん「サイハテのクリスマスギフト」すごいよ。

彗星の尾っぽにつかまって by etsu

etsuさんのイラスト作品です。
限られた面積以上に広がる宇宙を感じられる作品です。
エネルギーを表す色使いも、いくつもの星の光も、彗星の尾も、気持ちよくセンス良く配置されている。
ぼかした色の上に重ねられた光が美しく、細やかさが全体を引き立たせるように構成されている。
繊細な壮大さが美しい。何度も近寄って見入りました。
(*´-`*)わー キレイ吸い込まれる。

とばりに消えた、僕の恋 by たけのこ

たけのこさんの詩、エッセイ作品です。
歌詞の「二人のまほろば リアルな幻」から解釈してイメージされた失恋を描いた作品。ストーリーも、YouTube動画の配置など、全体の構成をしっかり考えられていて、詩的言葉でするすると流れるように読む小説だと思いました。
重なる偶然に必然を感じ、溢れ出す気持ちが止められない。
その気持ちを握った砂で表していたり、音をたて溶けていく氷が物悲しく、熱を冷ましていくような表現が印象的でした。
冒頭の言葉を読んで曲をかけると失恋の物語にマッチしていく不思議を体験。
(*´-`*)するすると気持ちよく拝読しました。最後の余韻が締め付けるように強く残る。

流星群の夜 by 下司 智津恵|Geshi shizue/月と流星群

下司智津恵さんの動画作品です。
下司さんがnoteにアップし続けている「夜の青空」の写真を使って創作された動画。
下司さんのインスピレーション通り、夜の空のバリエーションが豊富で、表情豊かな写真がピアノの旋律と合わさりしっとりと癒されました。
きっと好きと思える「夜の青空」に出会えるはず。
時々表れるピンクの空にドキッとして、4分45秒に出てくる空が味わい深くて好きです。
(*´-`*)広沢さんの歌声と夜空のマッチが心地いい♪
素敵な動画作品をありがとうございました。

ふたりのまほろば~夜風の歌を聴きながら~ by ゆきのすず(中島祐貴子)

ゆきのすずさんの詩作品です。
歌詞の詩を織り交ぜながら紡がれる詩が、物語が重なるように厚みを持って広がっていく。
” 人と人が出逢い、そこにあなたとのメロディーが紡がれてゆく。”
人の数だけメロディーがあって、出会った者とで音の重なりもテンポも幾重にも存在することを思い、曲の世界観が美しく広がっていくのを感じました。
すずさんの詩の中の二人のメロディーはとても穏やかでやさしい。
夜風の気持ちよさと相まって、とても満ち足りた気分になりました。
(*´-`*)穏やかなやさしさで包まれる。幸せでいっぱいだ。

手にできない花束を by tkshagiwara

tkshagiwaraさんの詩作品です。
日が昇る朝から始まる時間の流れを、人生の時間と重ね描かれていく詩。
男性視点の語り口が心地よく、上品な物語をみているようでした。
美しさの中に織り込まれる生命の生々しさが死を浮き彫りにし、生の美しさを引き立たせるような、華やかさの躍動感の裏の色濃い影の死が不気味に美しい。少し怖くて、無機質さと躍動感を併せ持つ作品。
個人的にとても惹かれる世界観でした。
(*´-`*)不思議な美しさに惹かれる。

以上17作品のご紹介でした。
Muse杯の応募締め切りは8月31日23:59まで(日本時間)です。
皆様からのご参加を両手を広げて心よりお待ちしております!
応募詳細はこちらをご参照ください。


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