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2024年6月の記事一覧

モダンスイマーズ「雨とベンツと国道と私」感想

あの世界で描かれていたのは、傷つくことには敏感だが、傷つけることにはあまり自覚のない人達だった。特にパワハラの根底に多く存在する、”〇〇のためを想って”という身勝手な理由づけがされた加害性が炙り出されていた。そして被害者・加害者側のどちらか片方に寄り切ることはなく、その立場は表裏一体のものではないかということを、ほぼ全員を通して描き切っていた。そのせいでというか、坂根に復讐を遂げるカタルシスもなければ、五味に感情移入することもできず、全体的な生ぬるさを感じたのだった。そしてそ

宝塚歌劇月組 エタボ/グラタカ 感想

エタボ。 渋い内容かと思って身構えていたら、がっつりオカルト・スピ話で、コンビとしてもなんでか惹かれ合っちゃった話でびっくりした。個人的には前作のフリューゲルの方が、キャラクター性や展開で2人の持ち味が際立ってたように感じたから、今作の「運命の出会い」のぼやっと感はいまいち消化しきれなかった。れーこさんの英国紳士スタイル(?)が最高にかっこよかったのと、あとみちるちゃんの「ブチコロース」が聞けて嬉しかった。笑 グラタカ。 大好き中村Bショー。ブロックで押し寄せる団体芸の波

梅棒18th「シャッター・ガイ」改 初日感想

初めてのIMMシアター。 列の段差が結構はっきりしてて見やすかった。キャパもほどよいし、もしかしたら今後の梅棒恒例劇場のひとつになるのかな? 初演は千住公演を観劇したはずなんだけど、配役とかほとんど記憶の彼方で…。印象として残ってたのは、遠藤さんと塩野さんの熱い親子物語・目抜き通りでばちばちにかっこよく登場するセヴン姉妹あたりだったかな。 なので、あ〜こんなことあったな!って言う気持ちと、こんなのあったっけ!?って言う気持ちと、あと今回は初演からガラッと配役が変わった「改」