【アミューズ ハンド分析】CCで変化するレンジ及び3bpのストレートボード
Ring game/6max/200bb/3bp KsQs vs Td9d/20220210
アミューズでのシチュエーションをGTO wizardのハンド分析にかけ、個人的な学びをまとめます。
※アミューズのunknownが適切なレンジでアクションを取るか?という点はそこまで考慮せず、自身が大きなミスを取らないためのまとめです。
本ノートのポイント
・アミューズRing gameにおいて頻出シチュエーションである、ディープスタックPFにて、CCが入っている状況の3bet レンジ及び3betに対するレンジ
・3bpストレートボードにおけるバリューの下限
アクション履歴
UTG f
HJ(hero Td9d) r2.2bb/c
CO c/f
BTN c/f
SB f
BB r12bb
JsTs6d(28.9bb)
BB b14bb
HJ c
JsTs6d5h(56.9bb)
BB x
HJ x
JsTs6d5h9c(56.9bb)
BB 30bb/c
HJ AI174bb
BB(KsQs)
・アミューズRing gameにおいて頻出シチュエーションである、ディープスタックPFにて、CCが入っている状況の3bet レンジ及び3betに対するレンジ
BBの3betに対してスーテッドコネクターは頻度でコール、と思っていたが、以下レンジの通り、CC(コールドコール)が入っている場合は、スーテッドコネクターやJJ-すらほとんどフォールドになっている。〈ミス1〉
ここまでレンジが狭くなる理由を考えるためCO/BTNのCCレンジを確認する
まず、COのCCレンジのポケットにはQQまで、ハイカードにはAQsまで含まれている。BTNにおいては、ポケットにかなり寄っており、COには少なかったスーテッドコネクターも含まれている。
これらを受けて、先のHJレンジを再度確認すると、JJ+のポケット、AKo,AQs+というCCレンジに対しても高いエクイティを持つハンドでのみ戦うことが理解できる。
次にBBレンジについても確認する。CC有無によるレンジ変化は以下の通り。
コールレンジについては、ハイカードのスーテッドがAxs.KTs+などの一部を除いてほとんど消え、基本的にポケットでディフェンスしていく。
レイズレンジにおいても、ハイカードのライトレンジは大方消えてパッシブになるが、QQ~88のレイズ頻度は僅かに上がっている。
CCによるBBのレンジ変化については、単に人数が増えていることでコールレンジが狭くなるだけであり、レイズレンジについてはポケットとブロードウェイスーテッドで構築する、と理解する。
フロップ
ようやくフロップ以降の分析に入る。ただ、上述の通り、CC有の3betを受けたHJのT9sはピュアフォールドであり、GTO wizardの分析にかけられないため、CCなしと仮定したHUとする。
BBはレンジの58%と半分以上でチェックとなっている。レンジ全体でチェックor安ベットの戦略となる。
ハーフポットベット以上を打つレンジは薄いが、2ペア、オーバーポケット、フラドロ、オープンエンド、ガットショットがある。6ヒットしているライト3betハンドもしっかり打っている。
33%&20%ポットベットは広く安く、まあ何でも打っている。
AJoのようなトップヒットトップキッカーを含め、スクショの53sのような弱いバックドアストレートドローも入っている。KQoのようなオープンエンドはs持ち以外(バックドアフラッシュがない)ところで打っている。
ここでは、実際のアクションを再現するために、BBがハーフポットベットを選択した際のHJレンジを見ていく。
ハーフポットベットを打たれたHJのレンジで1/3がフォールドとなる。99-のボードに2オーバーが出ているポケット、ss以外のAハイ、ガットしかない87s、それすらない54sと分かりやすく耐えられないハンド群となる。
CBに対してレイズするレンジは、セット、2p、Aハイフラドロ、2オーバーガットなど。QJsやQTsなどsを抑えていないヒットハンドもレイズを返しており、相手のssやAKに向けてのバリューレイズと考える。
ターン
5hはドローハンドやオーバーポケットに対してラグであり、フロップでベットしたBBはレンジの半分以上で75%ポットベットのダブルバレルを打つ。
では、チェックレンジには何が残っているか。以下の通り、強いレンジとしては、JTs,65sの2ペアくらいしかなく、残りはssでなはい2オーバーガット、現物を拾ったAs5sなどとなる。
実際のアクションでは、BBはチェックを選択。それに対するHJのレンジは以下の通り。
33%ポットベット以上を合わせたら、レンジの60%でベットしていく必要があった。〈ミス2〉
理由は上述の通りで、相手のチェックレンジにはss以外の弱いドローハンドが多いからと考える。Jヒット、Asxsでベットを行い、チェックにはTヒット、87sなどナッツドローではないハンドが高頻度になっている。
「チェックにはTヒット、~」と記載したばかりだが、スクショの通りT9sは鉄でベットになっている。
推測としては、ATs.KTs,QTsは相手のAK,AQのコンボ数をブロックしており、「2オーバーガットのドローハンドに向けてバリューベット」という意図を自ら妨げてしまうため、チェックとなる。T9sはそれらをブロックしていないため、上述のバリューベットができる、と考える。
リバー
9cが落ち、フラドロは滑り、ガットも87以外は完成しないリバー。以下の通り、ターンでチェックしたBBはレンジの70%でチェックする。
弱いハンドでフィルターをかけると、BBのレンジ66%がトラッシュハンドであることが分かる通り、ターンチェックしたBBに多かった2オーバーガットにとっては9cはラグである。
つまり、BBのリバーベットにはほとんどブラフの頻度がない。AK,AQの一部で大きめのブラフベットが用いられる。
Jのトップヒット系は10%ポットベットと、シンバリューベットorチェックでショウダウンを目指す戦略となる。
強いハンドとして、ストレート、セット、2ペア、オーバーポケットが87%or150%を多く選択する。
実際のアクションに最も近い、BBが70%ポットベット選択した場合のHJのレンジが以下の通り。今回のハンドのTd9dは鉄コールであった。〈ミス3〉
しかし、Th9hはAIの頻度があることが疑問。恐らくフロップがssdのボードであったことから、Tdが相手のレンジをブロックしてしまっているor hをブロックできていないためだと思われるが、現時点では理解できず。
そして実際には、Td9dでAIを返したわけだが、当然バリューAIのつもりであった。ターゲットはオーバーポケット及びJヒット。
今回はKsQsなどという、ロイヤルドローからしっかりナッツになられたハンドが相手であったが、自身がターゲットとするハンド群はAIにコールするのであろうか。もしコール頻度が少ないなら、所謂負けているところだけにコール、のAIになってしまう。そのため、バリューの下限を調べる。
・3bpストレートボードにおけるバリューの下限
バリューとしては、KQs,87sのストレート、99のセットが挙げられる。
反対にブラフは、88,54sの弱いワンペアをブラフに変えている。
AIによってBBのレンジ30%がコールしてくる。フィルターのハンドリストの通り、オーバーペアにもしっかりコールレンジがある。
トップペア=Jヒットはリバー30bbベットの頻度がないため、BBのコール下限はオーバーペアからとなる。
私がターゲットとする、PF界のナッツ、AA。クラックされていることに気が付いて降りられるのか。6コンボ中s持ちは鉄コールとなっている、素晴らしい。反対にs無しは鉄フォールドと、ポラライズされた結果となった。
理由は以下のフィルターの通り、HJのブラフレンジにおけるAxsはAsxs以外で構築されているからである。
続いてPF界のセカンドナッツ、KK。ボードにAが落ちなくて安心したか。
KKにおいては、KhKdで45%、KdKcで11%のフォールド頻度がある。
KhKdが最もフォールド頻度があるため、hdでフィルターをかける。
K周りにおいては、KTsのようなマージナルハンドをブラフに変えているため、それらのブロッカーによってコールの有無が変化すると考える。
QQも、女王様の威厳虚しく跪いてもらおう。KK同様に、hdで大きく変化することから、QTs等のブラフブロッカーによると考える。
以上から、オーバーポケットも色によって十二分にバリューターゲットとなることを理解できた。
まとめ
・CCが入っている状況の3bet レンジ及び3betに対するレンジ
→CCレンジに強いハンドが多く残っていることから、3betコールレンジは想像以上に狭くなる。
・3bpストレートボードにおけるバリューの下限
→相手のブラフハンドを考慮しながらも、2ペアでもしっかりバリューAIが打て、オーバーポケットにも十二分コールをもらえる。
次は相手にナッツがいないことを祈り、筆を置くことにする。
長文駄文、失礼しました。お読みいただきありがとうございます。
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