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文学の道に進むのっか?|#祖父母宅にて

東京にいた時までは科学の専門書とビジネス書くらいしか読めなかった自分が、不思議なことに盛岡に来てから2年が経ち今では小説が読めるようになった。それを本好きの祖母に話すと喜んでくれて...

祖母はよく本を読む。自分が小さい頃はよく絵本を読んでもらっていたし、東京の大学に進学するときは進学祝いに五木寛之の青春の門(9巻セット)をプレゼントされたことも思い出した。あれは読み切るのしんどかった笑

東京にいた時は自分の研究に関係する専門書やかろうじてビジネス書を読むくらいで、小説なんてものは読めなかったし興味も持てなかった。

でも不思議なことに盛岡に移り住むようになって2年が経ち、今は小説も読むようになってきた。仕事柄、盛岡に関連する書籍に触れるようになったからとか、周りに本好きの人が多いとか、街中に魅力的な本屋がいくつかあるとか、影響を受けているのかもしれない。

そんなことをふといつもの祖父母宅での食卓で話していると、本好きの祖母がいい反応を示してくれた。そこから話が進み、僕のおすすめの小説を月1で祖母に貸し出すサービスを始めてみた。スタートしてから1年くらい経ち、累計6冊の本を貸していた。

自分が買ってはみたものの積読になってしまっていたり、難しいそうなイメージを勝手に抱いて読めなかったりしてるものも含まれている。先に祖母に読ませて、ネタバレにはならない程度の感想を教えてもらい、それから次に自分が読むパターン。...ずるい笑

この仕組みのおかげで祖母とのコミュニケーションが増えた。昨日は2020年直木賞受賞の「少年と犬」が気になっていると教えてくれた。近いうちにさわや書店で買って持ってくか。

そんなことを続けていると、ある日祖父からこんなことを言われた。

「...こうくん、将来は文学の道に進むのっか?」

なぜそうなる笑

でも、いつも僕の将来を心配して「公務員になりなさい。」と言い続けるお節介な祖父が珍しくそんなことを言うもんだから、拍子抜けだった。

とにもかくにも、コミュニケーションの内容や量って大事だなと思った。

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