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こんな時こそスタンドバイミー


 いつの時代も「世の中世知辛い」とはいうけれど、最近特にそう思う。何でも足の引っ張り合い、とりあえず批判、粗探し、その結果、全体が低迷してもその頃には次の話題に移っている、「win-win」どころか「lose-lose」の関係、誰も得をしない。それだけ世の中余裕がないことを示しているのだろうか。花粉症に悩まされながら、ふとドラえもんについて思い出したので述べる。
 
 実のところ、僕はしずかちゃんが昔からあまり好きではない。アイドルキャラを気取って都合のいい時だけ男(特に出来杉くん)を利用する。女友達はおそらくいない。すぐ泣く、など。映画スタンドバイミーではのび太と結婚を決めた理由が冬山のエピソードを通して描かれていたが、あえていうと自分の了見が狭いだけ、少女時代から成長していない。でも結婚前夜のしずかちゃんのお父さん(原作では何度か人が変わっているが、そこは感動の場面なので伏せておく)の言葉はとても感慨深い。ご存知の人も多いと思うが、確認のため、全文をいれる。のび太について「彼は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる」と評価し、選んだ娘を肯定した。
 
 妬み、僻みが得意な僕だけではなく、参考になるシンプルな考えではないだろうか。今の現状は「人の幸せを呪い、人の不幸を食い物にする」ように思えてしまう。

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