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四者四様/2021/4/24

きょうはこちらのイベントでした。

この状況下でイベントに行くの、罪悪感を覚えないと言ったら嘘になる。それはもう武道館のときから。会場で喋りもしないし打ち上げなんてもってのほかだしそもそも普段家族以外と食事してないから許してほしい。

みんな必要なことだけやればいいのよ。
友だちと会うとか、街に遊びに行くとか、そういうのは私にとっては不要。ライブは必要。

必要ならすればいいし、不要なら避けるべきだ。それだけでも何か変わるんじゃないか、なんて楽観的すぎるかな。


はじめての野音。駅を出た瞬間、リハの音漏れが聞こえる。

待機列に並ぶ。前に並ぶギャルがお手製と思われる松永さんのデコカードを持って記念撮影している。しみじみとした気持ち。

入場。着席。近。いや、席、ステージ、近くね!?!?!?????急に動悸。
表情肉眼で見える距離じゃん。4年前の初ライブ、リキッドルーム以来の近さじゃん。ヒノキのベンチ、並ぶターンテーブル、木漏れ日、薄曇りの空、感情、感情、感情!

開演。Street Dreamsが響き渡る中登場したふたり。
満員の野音を見た、Rさんの、嬉しそうなお顔を、がっつり肉眼で見てしまった、瞬間、焼き付いている……。
満員?と思うでしょう、私も満員?と思った。座席間引いてないように見えたんですよ。屋外だから?ライブ中もたまに客席を眺めてみるととてもいい眺めでした。これはライブしてる方も気持ちいいだろうな。

私は日本語ラップに疎い方なので『日本語ラップ紹介』の主旨を真正面から受け止めました。四者四様の音楽とライブ、楽しかった!

まずはLibeRty Doggs。
"THE HIPHOP"ってかんじでしたね。地元、仲間、エモ……。そしてハッパ!
私はいまだ彼らの体現する"THE HIPHOP"のイズムを体得できなくて、別の世界のものとして眺めてしまう。そもそも、フリースタイルダンジョンに出会わなければ、Creepy Nutsに出会わなければ、このイベントがなければ、一生知ることがなかったであろう、100%絶対に繋がらなかったであろう世界。不思議な気持ちになる。人生って面白いな。
「俺らの音源は身体に残る」と歌っていたのはその通りで、帰り道ずっと「がらわりいけどいいやつら~」が脳内で流れていました。

次は般若。
般若さんを生で見るのは3回目だった。1回目はフリースタイルダンジョンでニガリと対決したとき。2回目はDOTAMAさんのニューワンマン3。客演ではない、般若さん自身のライブを見るのは初めてだった。
生身の般若さんは、"生き様の圧"。圧倒的な力で放たれる、まっすぐすぎる言葉たち。一対一、自分だけに向けて歌っているような錯覚を覚える。あまりの圧に圧倒され、手も上げず棒立ちで受け止めることしかできなかった。
私は般若さんの武道館ライブに行かなかったのをずっと後悔していたんだよな。今日もまた悔いた。次は必ず。
たちがわるいやってくれると思ってなかった!めちゃめちゃ興奮しちゃった!!最後松永さんが出てきた後の意味わからん時間、現場でも意味がわかりませんでした!

最後のゲストはRHYMESTER。
一瞬で虜になる、身体が勝手に動き出す、理論抜きの楽しさ!!
"日本語ラップ紹介"はRさんが猿でもわかるようにわかりやすく日本語ラップの理論を説明してくださるコーナー。でもやっぱり、体感しなければわからないことってある。それがこのイベントの意義だったんだな。どうやったらこんなに楽しくてカッコいい音楽が作れるんだろう。レジェンドってすげえよ。最高に楽しかった!次ライブがあれば行きたい!!
RHYMESTERがCreepy Nutsのルーツなのは納得だ。Creepyもこんな風になるのかな~、どんなレジェンドになっても、どんなおじさんになっても、RHYMESTERのようにキーボードの予測変換で出てくるようになっても、楽しそうにライブしてくれてたら、それだけで最高だな。

予測変換の図。

トリを飾るのはもちろんCreepy Nuts。
Creepyも新鮮な気持ちで聴いてみようかと思ったけどもう骨の髄まで彼らの音楽が染み込んでしまっているので不可能でした。夜の野音でよふかしのうた、粋だったね~~~。今日特に食らったのはバレる!。Rさんはパラメーター五角形全てカンストしてるというのがよ~~くわかりました。

それにしても座席が本の当に良くて、みなさんこちらを向いて歌ってくれたし、Bad Orangezで私はRさんと波状攻撃👉をやり合ったし👉👈、かつて天才だった俺たちへの「神童だった貴方へ」は私に向けて言っていました。いい意味で勘違いして生きていこうぜ!な!!!!!

かつ天のMCは何回でも泣きそうになりますね。あと、「草葉の陰からゴンフィンガー」のゴンフィンガー。武道館のときはまだやってる人少なかったんだけどツアーを通してみんなどんどんやるようになって、今日なんて全員上げてて壮観だったよ。ちなみに私は武道館のときから上げてたぜ!!!

Creepy Nutsはすでに私の中でジャンルとか時間とか何もかも飛び越えたものになっている。という実感。きっとこの先ずっと生きていくうえでの道標になっていく。まさに「導きの光」なんですよね。これは羽生結弦のサンプリングです。

あの武道館以来、人生がどんどん楽しくなってるんですよ。こんな世界だけど、こんな世界だからなんて言わないで、やりたいことをやるようになったから。自分もかっこよくなりたいって思ったから。
私がフリースタイルダンジョンを見て、HIPHOPというものに魅力を感じたのは、自分の負の部分を解放して昇華している、そんな姿に惹かれたから。
でも、音楽ってそれだけじゃなくて、マイナスをゼロにするだけじゃなくて、ゼロからプラスプラスプラスプラスにしていけるものなんですね。

おかげさまで、人生が久しぶりに楽しいです。ありがとうね。

今日のサムネ:帰り道で見つけた本物の白鳥

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