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【ギターの科学】 ギターの力木が音色に影響するワケ

みなさんギターの穴の中を覗いてみたことはありますか?もしなければちょっと見てみてください。きっと表面板にこんな風に木が貼ってあることに気がつくはずです。

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この貼ってある木のことを「力木」といいます。

これは表面板が割れないように補強する役割もあるのですが、実はこの力木によってギターの音色が大きく変わるのです。なのでギター職人の方々はこの力木の貼り方に趣向を凝らして常に探究を重ねられているわけなんですね。スペインのホセラミレスギターは左右非対称な力木の貼り方を取り入れて話題になったそうです。

この記事ではそんな力木について、なぜ力木の貼り方で音色が変わるのかを見ていきたいと思います。

直感的な説明

みなさん定規を机の端っこで弾いたことはありますか?ビヨーンって鳴りますよね。

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この時机からはみ出ている定規の部分(弾く部分)が長いほど低い音が、短いほど高い音が鳴りますよね。

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このように一般的に振動する部分が長いほど低い音が、短いほど高い音が鳴るということになります。

ギターに当てはめてみる

さて、上の定規の例を今度はギターに当てはめて考えてみましょう。ギターを横から見た絵にするとこんな感じですね。

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