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愛犬への手紙

6歳誕生日おめでとう。

あなたが私のところに来てもう5年半が経ちます。

あなたが来て私の人生はとてもカラフルになりました。

どんなに辛いことがあっても

あなたといることで私には居場所がありました。

「犬を飼ったら結婚できない」「犬を飼うより子供を産みなさい」

そう言われるたびにあなたの存在が否定されているようで

私は悲しくなりました。

でもそんな時にあなたを見ると

笑って私にくっついてくるから

いつからか、他人の言葉に無闇に傷つかなくなりました。


「そんなに急いで歳を取らないでほしい」

そういう気持ちを抱くことはあります。

でも「怖がりの可哀想な保護犬」と周りに言われていたのが嘘のように

あなたはたくさんの友達を作り、好きな人が増え、信じることを覚えました。

その姿を見ると

あなたが私と過ごしてきた時間には意義があったと思えるのです。


これから先

あなたと私がどんな人生を歩むかはわからないけれど

あなたがこの世を旅立つその瞬間まで

かあさんはあなたのそばにいます。

野犬という人から望まれず処分される存在だったあなただけれど

生まれてきてくれて本当にありがとう。

大好きなほっけへ。

2021.6.15


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