5時15分

たまに少し死にたくなると安心する。白いはずの壁と天井が青い。朝もカラスは鳴く。心の重みを感じている。
この青もすぐにいなくなる。これから白に変わって、灰になって、そして部屋に日が差すのだろう。それまでには多分死ぬと思う。そういう穏やかさが幸せだと思う。
悲しくなることは僕だ。死にたくなることも僕だ。布団の下に匿っている終わり。少しの眠気が死にたさに似ている。
まぶたがどこか重くて、歌詞があまり覚えられていなくて、朝でも夜でもない今が好きだ。穏やかな朝を迎える。誰も幸せにならなくていい。

2021.08.04 靄篠

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