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7000円以下磁気キーボード【ZUOYA X86】

ラピッドトリガー搭載の磁気キーボードが1万円ちょっとで購入できる時代になってきたこの頃。その中でも、細かい面で他キーボードよりも優れていると感じた、良いキーボードを見つけました。
今回は、AliExpressにて6900円で購入したZUOYA X86というキーボードについてレビューしていきます。

このキーボードはある日、アリエクを眺めていたところに偶然オススメに表示されて購入したものになります。
当時の価格は早期割引?により7500円程。そこから、コインをより多く適用する裏技によって6900円まで落としました。
(現時点では1万円前後で購入できるようですが、以下の方法で1万円未満に抑えることができると思います。)

安いという理由の他に、購入に踏み切った理由。
・KS-20やLekker軸互換で様々なキースイッチで遊べる。
・LEDが南向き
Irok ND75と同じ基盤っぽくてハードウェア面では信用できそう
・8000hz対応
など。

外観

カメラを通すと少し黄色く写ってますが、実物はきれいな真っ白筐体です。
写真撮る前にキーキャップ変えちゃった…
画像内のキーキャップよりも、デフォルトのキーキャップは少し高さがあります。

見た目に関してはそこまで期待していなかったのもあり、値段相応かなと 思いましたが、1万後半でプラスチック筐体のキーボードが売られていると考えるとかなり良さげ。
ケースやキーキャップは、質感だけでいえばDrunkdeer A75と似たものを感じます。
LEDストリップに、OEMあるあるのワンポイントメーカーロゴ。

そして磁気キーボードでは貴重な南向きLED。
キーボードを操作する時にLEDがこちら側にあるので、かなり明るい。

高さ調節スタンドは、立てない状態+スタンド2段階の3段階で調節が可能です。本体は軽いですが、しっかり底面4箇所に滑り止めがついています。

キーキャップは、おそらくPBTで文字部分が透過するタイプ。もちろん厚みはありません。

左がデフォルトキーキャップ、右が3000円程で買えるXVXのもの。

ちなみにですが、他のカラー、サイズの展開は記事執筆時点では無く、この75%ホワイトのモデルしかない模様。

付属品

・中国語onlyの薄っぺらい説明書
・USB TypeC-Aケーブル
・キースイッチ&キーキャッププラー(ZUOYAロゴ入り)

梱包は、アリエクあるあるの中身が見えない外側が白、内側は黒の袋に入れただけ。
ですが、箱は届いた時点で大きな潰れや擦れ等はない状態で、購入から4日目で届きました。
(箱を開けた瞬間に芳香剤の匂いなのか、タバコのニオイのようなものが漂ってきて気分が悪くなりました。)

打鍵音、打鍵感

デフォルトではキーキャップが薄いためか、軽いような高めの打鍵音。
とはいってもかなりの高音寄りである、raesha軸しか使ったことがない自分にとっては心地よい低音に寄った感じがとても好みです。
ケースが軽く、中が詰まっているとは思いませんでしたが、底打ちした時の打鍵音は思いの外高音が響くような感じはありません。(後程分解で判明?)
コトコト音の片鱗が見えるような音。

キースイッチはgateron 2.0でraesha軸よりも少し重く、跳ね返りはより強く感じます。キースイッチに引っかかる感覚がなく、打鍵音も好みなので、ルブはしなくていいかな、、と思っています。
(※Xにて、キースイッチはKS-20が使われているというポストを見て色々と調べてみましたがハッキリとした情報は出ておらず。商品ページには「第2世代Gateron switch」と表記されていたので、この記事ではGateron 2.0と表記しておきます。)

かなり驚いたのはスタビライザーの入った長いキー。
それらの打鍵感もかなり良く、押し下げる途中で引っかかる感触やカチャカチャといった感触はありません。
おれ、無意識にルブしてないよな??
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後日追記、スタビライザーにルブしてみようと取り外したら、、、
元からめちゃめちゃルブされてました…!?!?
こんなに安いのに、こんなに惜しみなくルブをしてくれてるの評価高いっす…

打鍵感音に関しては、10000円以下で買えるものとは思えないクオリティでした。
比較用 Drunkdeer A75 打鍵音↓↓

ソフトウェア

上記のリンクからX86のファイルをダウンロードして、ソフトウェアをインストールします。

ソフトウェアが日本語に対応していることや、設定方法等の説明が見れることなど、使っているとかなり親切だと感じました。
ソフトウェアでは
キーのリマップ、AP設定、ラピトリ設定、ライティング設定、マクロ設定等があります。

また、キーのキャリブレーション(最適化)も可能です。
キースイッチを一度取り外した際、キーを押さなくても反応してしまうようになったので、再度キースイッチを取り付け直し+キャリブレーションを行った結果、正常に動作するようになりました。
この機能は正常に動作していると思います。

商品の販売ページで8000hzでの動作が謳われていましたが、ポーリングレートの設定は見つけられませんでした。(ショートカットでの設定でもなさそう…)

ライティング

ソフトウェアやキーボード上のショートカットから設定できます。

南向きのLEDのため、通常のキーボードのような間接光ではなく、キーの隙間から直接光?が少しだけ見える感じ

非透過キーキャップを使用した時、眩しすぎることはありませんが、直接光の鋭さがオシャレ。
デフォのキーキャップでは透過タイプの印字が北側(LEDは南側)なので、かなりライティングが暗く感じます。
手前側の透過印字のキーキャップを使うとかなり光が強く感じられると思います。

ESCキー右のLEDストリップも変更可能です。

ゲームでの使用感

ラピッドトリガーの影響が出やすいValorantにて検証しました。
結果としては、drunkdeer A75比で違いは分かりませんでした。

キーの反応速度に関しても体感できるような違いはなく
ラピッドトリガーのデッドゾーン等に関しても、ラピッドトリガーによるキーのオンオフを高速で繰り返して検証しましたが、しっかりとオンオフを検知しておりこちらも差を感じ取ることはできず。

ハードウェア面ではIrok ND75と同じものとして安心していましたが、ソフトウェア面でも優秀なものだと感じました。(価格云々関係なしにゲームで使用する性能として十二分に良かったです。)

軽く分解&Mod

ケースの分解に関してはあまりオススメできません。
ケースから出ている棒状の突起がプレートの穴で固定されていて、かつ、ケースはツメで固定されてピッタリとくっついていて、継ぎ目にドライバーを差し込むのはかなり大変なため、分解しにくいです。

分解方法としては、赤枠で示した最上段のキーキャップを外し、
2枚目の画像内水色の線で示したプレートとケースの継ぎ目にマイナスドライバーを差し込んで、テコの原理でツメを外すことでケースが開けられます。

分解した結果ですが、中にはスポンジフォームが1枚入っているだけでしたが、かなり密度は高めのもの。他社のものは、スカスカのスポンジで「これ意味あるんか??」ってことが多いですが、このX86のスポンジはそれなりに吸音してくれていそうです。

自分はそのスポンジフォームに加えてEVAフォーム、ちょっとサイズ感が足りなかった部分を100均の滑り止めシートで補いました。
(かなり厚みが増しましたが、意外と大丈夫でした。)
またPCBの裏側にはマスキングテープと不織布テープを1重ずつ貼り付けました。
↓今回のModで使用したもの

キーキャップもXVXのものに変えた打鍵音がこちらです。

一部フォームを敷いた箇所に偏りがあるような打鍵感になってしまいました、、
もう分解したくありませんが…

ただ、フォームが機能してそうな部分に関しては、デフォルトの打鍵感よりもより良くなりました。
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後日追記、ルブ&??? mod↓↓↓

その他諸々

ちょっとした不満。
・キースイッチの向きが揃っていない
LEDが南向きなので、基本的にはキースイッチも上下逆さに取り付けるはずなのですが、4つ程北向きにスイッチが取り付けられていました。
これはキャップ取り外さないと気づかないし、直さなくても動作もするので全く気にしてません。

画像ではctrlキーだけ逆さになっています。

・8000hz使いたかった
これ。8000hz対応を謳っていたので、キーボードの8kってどんなもんだろうと少しワクワクしていましたが、、、
ポーリングレートの設定が見当たりませんでした。。まあ性能面には何ら不満は無いので妥協できます。

ただ、このキーボードで満足できる点が多くてかつ、価格を考えれば妥協できます。

終わりに

今回はアリエクで7000円未満で購入したZUOYA X86という磁気キーボードについてレビューしました。
実際に触ってみて、おそらくIrok ND75と同じもので間違いないです。
価格と性能が良い意味で見合っていないので、価格を抑えたいけどラピッドトリガーを使用したい方にオススメしたいです。

キーキャップは各自好きなものを取り付けてカスタマイズできますが、75%であるためにおそらくアルミケースへの交換ができないので、ケースの質感を妥協できない人にはオススメできないです。
とは言っても、南向きLEDなので光らせれば見た目は最高にキレイ。

分解やルブも要らないと思ってしまうぐらいにはデフォルトの打鍵感音も◎
そして個人的にはLekker互換のスイッチを付け替えて遊べるのが一番大きい。
そんなキーボード、安いからこそぜひ、お試し程度にでも買ってみてください。

https://twitter.com/moyashi_device


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