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1000円でショートストローク化【drunkdeer A75】

始めに

前回は100円でショートストローク化していきましたが、周りにあるもので無理やり作ったようなものだったこともあって、正直クオリティは悪く、用途をゲームに限っても使用感に満足できていませんでした。

今回は予算を1000円に広げ、しっかりとしたものを目指した結果、打鍵感、打鍵音、動作が思っていた何倍もいいものになり、ゲームだけでなく、タイピングもこのキーボードで行いたくなるほどに気に入ったので、この記事で紹介していきます。

用意するもの

1.スペーサー
まずは今回の主役、スペーサーです。
今回は、ヒロスギネットにて、CB-2002PCというものを購入し、使用しました。


スペーサーを選ぶ上で、以下のことを気をつけました。

  • 内径2.1mm以上

  • 外径4mm未満

  • 長さは~3mm程度

  • 磁性をもたない材質

スペーサーをステム内側の棒に取り付けて使用するため、内径は、棒よりも大きい2.1mm以上。
スプリングの内側に収まるように、外径は4mm未満。
長さは、2mmを使用すると、ストロークが実測2.5mm程度となり、デフォルトの実測3.5mmから1mm程度短くすることができました。よりストロークを短くしたい方は、長いスペーサーを、よりストロークを長くしたい方は短いスペーサーをえらんでください。
磁気軸を使用するため、磁性をもつ材質のものは動作不良の原因になると考えたため、磁性をもたないものを選びました。


2.RAESHA製磁気スイッチ

手順

ステムの内側の棒にスペーサーを取り付けてください。

こちらの説明でピンとこない方がほとんどだと思うので、もちろん画像付きで説明していきます。
①キースイッチを分解する。
(キースイッチの分解についてはこちらの記事で紹介しています。https://note.com/moyashi_device/n/n87bfde988044
②ステムを取り出す。

写真一番右の白いものがステム

③ステムの棒部分にスペーサーを取り付ける。

右写真のようにステムの棒を囲むようにスペーサー、またその外側にスプリングが被る。
これによって、前回のアイロンビーズと違い、キー荷重を変えることなくショーストローク化することができます。

④キースイッチを組み立てる。終了。

なお、スタビライザー付きのキー(スペースキー、shiftキー等)についても、スタビライザーには何もせず、そのキースイッチにのみスペーサーを導入すれば問題なくショートストローク化できます。

スペーサーについて

今回使用したヒロスギネットで購入したCB‐2002PCというスペーサーですが、型番の一の位、小数第一位(この場合は2)がスペーサーの長さを表しているので、CB‐2001.5PCや、CB‐2002.5PCのスペーサーを購入することで、それぞれ1.5mm、2.5mmといった、0.5mm単位の調節もできます。

実際に使ってみて

今回のカスタムを行って、
もちろんキーボードの動作に問題はなく、ストロークの長さが全キー均一になり、打鍵感、打鍵音も良い(劣化を最低限に抑えられている)ものだったため、前回の100均短ストローク化と違って、どの用途でも使用できるレベルになったと思います。
(自分はスプリングと同じように、容器に複数のスペーサーをまとめて入れ、ルブを塗って振ることで、スペーサーにルブをしてから使用しました。)
そして、今まで手が大きいためにロープロファイルが苦手だと感じていましたが、今回のような、高背で短ストロークのキーボードはとても自分にあっていると感じました。
実際のゲームプレイに影響するようなカスタムがたった1000円で、かつこのクオリティでできるんだなぁ…と思いました。もちろん気に入らなければスペーサーを取り外すだけで元のストロークに戻せるので、そういった点でもおすすめできます。
また、ストロークが短くなったことでタイピングミスが減った、という予想外のメリットも得られました。
浅いAPでかつラピトリをONにした時、通常の銀軸でのタイピングに比べ、3倍ほど、高速で連打される等のタイピングミスがありましたが、
ストロークを短くし、浅いAP、ラピトリONでタイピングを行った結果、主に高速連打の頻度が激減し、銀軸と同じ、またはそれより少し多いぐらいのミスに留まりました。これは自分含め多くの人が悩んでいる問題だと思っていたので、まさかの方法で改善できてよかったです。

また、今回は、跳ね返りまでの時間を短くする目的もあって、42gのスプリングを使用したキースイッチを使用しましたが、
押し込むのが重い69gスプリングのスイッチを使用することで、押し込む時に無駄なストロークを削減し、指への負担を減らす目的でも有効な方法だと思いました。

終わりに

今回のショートストローク化を通して、前回の100均短ストローク化は今思うと世に出してはいけないクオリティだったなぁと感じてしまう程に、動作に異常はなく、操作感に一貫性があってかつ、打鍵感音の劣化も最低限に抑えられていて、今回のショートストローク化は大成功だと感じました。
こちらは既に出回っていた方法でしたが、磁気軸で行う上で気をつけてるべき点等を合わせて書いてきました。
今後も様々なMod等について書いていこうかと思っています。(やってみてほしい、マイナーなキーボードMod等がありましたらこっそりDMで教えてくれると嬉しいです。)
また、分からないところ、間違っているところ等ございましたらDMで教えていただけると幸いです。

次の記事はR1 proについてかなぁ、、といったところ。

https://twitter.com/moyashi_device

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