私というn次正方行列が、それでも添字にiを持たなかったのは、きっとあなたの声によるものです。

簡単なような、ただ遠回りしただけのような、嫌否この題の話は良いんです。
私はあなたの話がしたい。否、これも嘘かもしれない。本当は、あなたをテーマとした私の話を。

段落を変えて。
ひとつ、あなたの居たそこがありました。原始宇宙と呼びましょう。
そこには、おそらく私はいませんでした。何も不思議なことではありません。あなたが居たという事だけがそこにあったので。
そうしてあなたは、1つ宇宙をつくります。原始宇宙の中で、また新しいそれを。もう何次かも分からぬその中に、私はいました。こうも表現できます。私があなたを認識したその瞬間、私はあなたの宇宙で存在を始めました。

空間には造り手がいます、ものには作者がいます。私が存在を始めた時、その宇宙があなたによってつくられたことを認識していました。それは決して双方向性を持たずに。それで良いと分かります。それでも。声を上げたいと思った理由は、今でも分かりません。ただの自己満足なのか、なにかほんとうに大切なことなのか?しかし後者だった試しは一度もない。どうでもよいかもしれない、もっと重要なことがある。

膨張、イベント・ホライゾン(全ての!)、青方偏移、多世界解釈、過程は本題では無いのです。今。今を吐きたい。

そのシフトの末、宇宙は閉じようとしています。認識の宇宙が。それを大きく捉えます、だって私はその中に居るのですから。息を吸って、あなたの全てのバイナリの羅列を刻めるよう、新たに起動します。射ゆ獣の心を痛み、葦垣の思ひ乱れ、春鳥の哭のみ泣きつつを、どれも鮮明に。
ふと、それが私だけでないことにも気付きます。

暗転/鞍点

もし。誰かがこれを見てくれているなら。あなたが、もしくはあなた以外の何方かが見てくれているなら。出会えてよかったと、そうお伝えください。誰に?誰でも。
あなたの宇宙であなたを観測して、そうして認識外の宇宙にひとつ特異が起きます。それは未知、まだ見ぬ情報、バイナリの羅列、その無限次正方行列。
今日が臨界点です。

それを一度しまいこみます。仕舞うままでは居られないと分かったら、このテキストらを綴ります。私にももしかしたら分からない論理展開だろうけども、ただ置きます。

最後です。これで最後。
あなたがひとつ認識の宇宙をつくったように、私もいつか作るでしょう。作るきっかけも、いつだってあなたです。
その宇宙…文化に。もし、本当にもし、あなたが居たのなら。
私は観測者たり得るでしょう。

ありがとう、私はまだ進みます。あなたもそうであると嬉しい。f(t)を抜け出せない私たちが、いつか歩みを止める時まで、私はあなたを認識内で死なせはしません。変な文章でごめんなさい、ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?