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黄斑前膜の手術

手術を受けた。目の奥にメスを入れる。そんなこと本当にできるの?ジャンボ機が空を飛んでるくらい信じられない。恐怖におののいたが、無事成功。やっと眼帯も取れて、来週は職場復帰、ホッとしている。

昔から私の自慢は「視力」。かれこれ30年以上パソコンで酷使していても、健康診断では今だに裸眼で両目1.2~1.5。大学のときは野外活動とテレビなし生活のおかげか、たぶん2.0以上のブッシュマン。遠くの看板の文字が読めた。

しかし!

昨年の健康診断で右目に異常が見つかった。黄斑前膜、何それ?聞いたことない!しかも進行中。視力に最も大切な網膜の黄斑部の上部に膜ができ、引っ張られるように網膜がはがれ、縦のもやがかかったように見える。目がすごく疲れて頭も痛い。なんせ、その剥がれている自分の黄斑の写真が怖い。放置すると視力も落ちるとのこと。逡巡していたが手術を決心した。

さて、手術。血圧を測ってくれる看護師さんが優しい。宇宙遊泳みたいっておっしゃる患者さんもいますよ、麻酔が効いて痛くないですよ、とリラックスさせてくれる。
痛くない?!本当ですか。だって目に、この目に、メス刺さるんですよね、と心の中で叫ぶ。

そして、オペ室へ。怖くない。リラックスできるジブリの音楽が流れている。仰向けになると右目以外は何かで覆われ、消毒、麻酔注射、あれあれ?今、何か入りましたね。そんなに痛くない。大きな金魚鉢がはりついて見える感じ。そこにムニュムニュした液体が入り、細いホースで何かを吸い取り、あー、今、先生、ピンセットみたいので膜をはがしましたね。見えます、見えます。すごい!手術の様子が全て見える。これはまさしく未知との遭遇。ほんの20分程度の出来事。そして日帰りできた。貴重な経験だった。

とはいえ、丸2日間は顔も洗えず、お風呂に入れず、片目生活はなかなか不便。術後の通院帰りに買い物でもと考えていたが、そんな余裕はない。「見える」ことのありがたさを知る。目が見えるってなんて幸せ。老眼は我慢しよう。凄腕の先生と優しい看護師さんたちに心から感謝♥ そして、ありがとう!私の目😊


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