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厳かなお別れ

昨日はフィリップ殿下のお葬式でした。

先日投稿した短編小説「あたたかい風に運ばれて」は、私なりにフィリップ殿下についてのストーリーを認めました。

本来であれば、女王の配偶者のお葬式ということで、国葬になるのですが、今回はフィリップ殿下も望んでいたこともあり、国葬にはせず簡素なお葬式。現在英国では冠婚葬祭の出席者は30名までと決まっており、王家といえどもその規則は守られ、ジョンソン首相も出席せず、親族30名でのお葬式でした。

ウィンザー城の敷地内、聖ジョージ教会まで棺はランドローバーで運ばれました。これはフィリップ殿下がデザインしたもの。ランドローバーが入場する際、音楽隊によってホルストのジュピターが演奏されました。一気に緊張感が走ります。棺の上には、白いバラと百合の花束。これはエリザベス女王が選んだそうです。棺の後ろからチャールズ皇太子、アン王女を先頭に親族が歩き、女王はお車に乗って教会に向かいました。その光景を見ているだけで、涙が溢れてしまいました。いつも女王の隣にいたフィリップ殿下はもういません。

教会の中では、同一家庭の者だけが隣同士で座ります。そう、エリザベス女王はお一人。深々と帽子を被り、下を向いていらっしゃいました。

お葬式の時の音楽も、生前フィリップ殿下が選んだそうです。

73年間連れ添い、女王としての約70年を夫婦として仲良く一緒に歩んでこられたことを思うと、胸が張り裂けそうですよね。

でも、女王には今新しいコーギー犬が2匹います。エリザベス女王といえば、たくさんのコーギー犬に囲まれていることで有名でしたが、1匹だけになっていたそうなのです。フィリップ殿下が入院中に、2匹の新しい子犬を迎えました。

きっと3匹のコーギーたちが、しっかりと女王を支えていることと思います。もちろん、御子息や孫、曾孫と温かい家族もたくさんいます。もうすぐ95歳になられる女王。またご立派なお姿を拝見できることを楽しみにしております。

小説に登場した女王とフィリップ殿下の愛犬コーギー、ウィローは2018年に、ヴァルカンは2020年に天国へ旅立ちました。うちの白ネコが2017年に、黒ネコが2020年に天国へ行ったので、向こうでお友達になったのです。


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