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タンクを頑張りたいあなたへ

FF14で2ジョブ目以降にタンクをやりたいって思ったどこかの誰かに届いたらいいな〜の記事です。
本当に大事な事ってあんまり情報として発信してくれてる人がいないので、自分で気づくまでには長い時間がかかります。
そこで自分なりの考え方や知ってると役に立つ豆知識、実際にやって効果があった練習法なんかをつらつら書いていきますので、なにかひとつでも参考になることがあればうれしいです。
めちゃくちゃ長いし文字ばっかりなので、必要なところだけでも読んでいただければ幸いです。


タンクを始めるにあたって


タンクとは

そもそもタンクとは何者なのか、1番根底の部分からちゃんと理解していきましょう。
結論から言うと、タンクとは「固くて敵視コントロールが出来る、被ダメ軽減系スキルに富んだ近接DPS」です。異論は認めません。
つまり、タンクがやらなければいけないことは
①敵視のコントロール
②敵からのダメージを軽減
③火力を出す
の3つです。
①はわかりやすいですね、スタンスをつけて敵を殴りましょう。8人コンテンツだと少し話は変わってきますが、タンクがタゲを持ち他メンバーは殴るという構図は変わりません。
次に②です。「当たり前じゃん」と思ったかもしれませんが、実はちゃんと出来てる人って少ないんです。タンクを高難易度で出してる人達でも出来てない人めちゃくちゃ多いです。
最後の③、これも上2つに並んでとても大事なことです。時間切れがある高難易度では当然ですが、毎日やるルーレットでも大事な事です。
火力が出せない=殲滅が遅れる=被ダメージが増える=ヒラの負担が増える ということをよく覚えていてください。DPSをやる時にも大事な意識です。


まずはスキルを覚える

タンクをやりたい、そう思ってジョブチェンジしたその瞬間にやることがあります。
装備購入ではありません。スキル一覧を開き、全スキルの効果を読みながらホットバーに全て詰め込んでください。もちろんロールアクションもお忘れなく。
いきなり全部入れても使わないし、レベルアップで勝手に入ってくるじゃん。そう思うかもしれません。ですが騙されたと思ってスキルの効果を読んで1つ1つホットバーに入れてみてください。暫定の配置で構いません、実際に触って不便なら入れ替えればいいだけです。この作業をするかしないかでスタートラインが変わります。
単体コンボはこの3つなのか、押しやすいところに並べて配置しよう。ランパードってスキルは被ダメ軽減なのか、ここにグループ分けしておいておこう。きっと考えながらホットバーを作ったと思います、その作業を通してあなたは自ジョブのやること出来ることが少しわかったはずです。右も左も分からず闇雲に突撃するのではなく、自分の手札を把握しておくことはとても大事です。


敵を知る

装備を揃えてコンテンツに突入し、クリアしたところからが大事です。道に迷った、タイムラインがわからなかったなどはyoutubeの動画を見たり、何度もタンクを出して勉強していけばそのうちできるようになります。
コンテンツ中に出てきた敵、覚えてますか?その敵がどんな行動をしてきたか覚えてますか?これからもタンクをコンテンツに出していくのなら、少しずつでいいので敵の行動や種族ごとに使ってくるAOEを覚えていきましょう。

竜族の「ライムリリース」は全体魔法攻撃

もちろんIDだけじゃなく、討滅やNレイドの敵の攻撃パターンも覚えていきましょう。最初は誰しもタイタンのちゃぶ台返しをノーバフで受けて叩き潰され、シヴァの剣でPTを壊滅させるものです。
大事なのは「次はバフを合わせよう!」「次はボスの予兆をみて注意しよう!」と改善していくことです。知識と経験を増やしていくことで焦りや緊張、ミスはなくなっていきます。タンクは小手先の技術より知識の量が重要なロールなのです。



タンクでの戦闘

敵視の管理

タンクで戦闘するにあたってまずやらなければいけないことは敵視のコントロールです。当然ですがタゲをタンクがとらなければ、DPSヒラが殴られそのまま倒れてしまいます。
IDであればスタンスをつけっぱなしにして敵全員を攻撃すれば自動的にタゲが集まってきます。遠隔攻撃でグループの1体を釣って、すれ違いざまに範囲WSやアビリティを当てれば概ね問題ありません。範囲攻撃から漏れたりタゲが跳ねたら挑発を撃ったり範囲に巻き込んだりして取ってあげましょう。
ナイトの場合、レベルを上げていくとクレメンシーという回復スキルを取得します。敵が遠く離れて湧いたりまだターゲットできないような状況でも、クレメンシーを撃つことでスタンス補正の乗った強力な全体敵視稼ぎが可能です。ナイトをプレイする人はヒールヘイトの利用も頭の片隅に入れておくといろんなところで役に立ちます。


討滅Nレイドのような8人コンテンツになると話は変わってきます。タゲをもってAAや強攻撃の処理を引き受けるMTと、MTの補助や別途ギミックを処理するSTに分かれます。高難易度であればジョブ毎に適正の高いポジションがきまっていますが、ルーレットで当たるコンテンツならどのジョブがMTSTをやっても攻略に支障はありません。

  • MTは基本的にスタンスをつけっぱなしで、ボスを突入地点と逆側に向けて攻撃をさばけば問題ありません。むやみにボスを回転させたり動かしたりすると、タンクしか耐えられないような攻撃にPTメンバーを巻き込んだり、近接DPSが方向指定をとれなくなったりするので、できるだけボスは固定しましょう。

  • 一方でかなり変則的な立ち回りを要求されるのがSTです。まず基本的な仕事としてはMTに飛んでくるAAや強攻撃のケアとして単体バフを投げることです(支援スキルがないうちは無職)。何の仕事もない楽なポジションではありません、仕事をちゃんとしましょう。さらに追加の仕事としてヘイト1位、2位に同時にAAを撃ってくるボスであればMTを抜かさないようにうまくヘイト値を管理しなくてはならないし、自分にもバフを使って被ダメをケアしなければいけません。ほかにも途中POPのボス2体目をSTがキャッチすることもあり、とにかく盤面をよく見てコンテンツ毎に適応していかないといけません。


軽減の考え方

タンクで最も奥が深いし差が付くポイントが軽減の使い方です。高難易度をバリバリプレイする人でも軽減の使い方が荒いことなんて珍しくありません。
まず初心者にありがちな軽減の炊き方として、自分がピンチになったらまとめて一気に切る、まさに最後の抵抗ともいえるような炊き方があります。しかしこのゲームではそのような使い方は間違っています。
ではピンチを凌ぐ目的で使ってはいけない理由はなんなのか、それはそもそも軽減は何のために炊くのかを考えればわかります。軽減はもちろん死なないためにありますが、それ以上にヒラの負担を減らすためにあります。
ヒラをやったことがないとなかなか実感がわかないところですが、HPが乱高下したり同じ攻撃に対して毎回HPの減り方が違ったりするとヒラに対して負担がかかります。ヒラのヒールリソースは無制限に撃てるものではなく、花やフロー、MPなどのコストを払っています。ヒラはいかにうまくリソース管理を行い、攻撃に参加できるかを詰めていくロールであるため、あまりにもイレギュラーが発生していると対応に精一杯になりパンクしてしまいます。
故にタンクはHPがなだらかに減るよう、レイドなどでは毎回同じ入れ方をすることでヒラの負担を減らすように協力する必要があるのです。


軽減を使う

実際に軽減を切ってみましょう。しかし何も知らないままではどこに切るべきか、どう切るべきかなんて分かりません。
まずは手持ちの軽減をグループ分けしてみると考えやすくなります。軽減は自己軽減、デバフ軽減、範囲軽減、PTメンバーに投げられる軽減(短バフ)、特殊な軽減の5つがあります。

  • 自己軽減はランパや各種30%軽減などが当てはまり、起動すれば一定時間被ダメージがカットされます。IDであればグループ毎に1枚ずつ、リキャストの短い順に切っていきましょう。リキャストが短いものから切る事で、クリアするまでに使える回数が増え、結果として軽減できる総ダメージも増えます。高難易度でも使える大事な知識なので絶対に覚えておきましょう。
    8人コンテンツであればまずはタンク強攻撃に使いましょう。軽減しないと即死する場合があるので、強攻撃の名前を覚えてそれに合わせて炊けば初級編は合格です。またAAのケアとして切るのも非常に有効です。ギミック中にずっとAAを飛ばし続けてくるボスは多いため、ギミックに頭を支配されずAAのケアも怠らないようにしましょう。

  • 次にデバフ軽減です。タンクであればリプの1枚ですね。これは起動すると自分中心範囲に与ダメ10%低下の効果を付与するものです。IDでは積極的に回していきましょう。リキャストも軽く非常に取り回しのいいスキルです。
    8人コンテンツになってくると基本は全体攻撃の軽減として使います。ひとつ注意として、MTST両方が同時に付与すると上書きされてしまいます。Nコンテンツなら致命的な問題は起こりにくいですが、高難易度ではリプ1枚抜けるだけで受けきれないようなダメージの全体攻撃が頻出します。かならず被らせず交互に使って効率よく軽減していきましょう。

  • 3番目は範囲軽減です。レベルが上がってくるとミッショやライト、ヴェールやシェイクを覚えます。暗ガの範囲軽減は被魔法のみなのでIDの雑魚戦では少し使いにくいですが、ヴェールとシェイクはバリアなのでしっかり回しましょう。
    8人コンテンツでは全体攻撃への軽減であったり、ギミック処理へのケアとして切ったりします。よくタイムラインやギミックを覚えてスペックを無駄なく活かせるように使いましょう。

  • PTメンバーに投げられる軽減(短バフ)としては、インタベやコランダム、オブレなどがあります。基本的にはリキャを腐らせずに積極的に投げましょう。短バフを腐らせているタンクは間違いなく上手くないしこれからも上手くなれません、断言します。
    まずはMTへのAAに軽減として投げ続けましょう、目に見えてHPの減りが変わってきます。またボスからランタゲで飛んでくる攻撃への軽減としてPTメンバーに適切に投げられるように練習しましょう。短バフをいかに密度高く投げて効率よく軽減し続けるか、これがタンクの上手さの1番の指標です。とにかくギミックを見る目、盤面を見る目が必要です。ひたすら練習して使いこなせるようになりましょう。
    ただし暗黒のブラナイに関しては使い方を間違えると大きな火力ロスになるので何も考えずに投げてはいけません。

  • 最後の特殊な軽減には無敵やアムレン、スタンや沈黙があります。
    まず無敵ですが、前提として無敵スキルは切り札であっても奥の手ではないことをよく覚えていてください。緊急事態のために大事に大事に懐に忍ばせていてはなんの意味もありません。攻略中に適切に使いましょう。
    無敵には2種類あり、ナガの「ダメージを受けない無敵」と、戦暗の「死なない無敵」があります。ぱっと見ると両方無敵ではあるのですが、細かい仕様の違いがあります。
    「ダメージを受けない無敵」は本当にダメージを受けません、つまりダメージ発生によって追加効果を付与する攻撃に耐性があります。高難易度ではこの特性を活かして、本来殴れないギミックをAOEの中で処理しながら殴りに参加することも可能です。ただしデメリットとしてリキャストが非常に重いです。

    次に「死なない無敵」ですが、これはカンストダメージをくらってもHP1を残して耐えるような効果です。ダメージ自体はくらっているため、ダメージ発生によって追加効果を付与する攻撃に耐性がありませんしHPを戻してもらう必要があります。しかし大きなメリットとしてリキャストが軽く、タイムライン次第では2回や3回使えます。また暗黒のリビデは発動猶予が設けられており、10秒間の無敵時間を全て処理に使い切ることができ非常に強力です。

    アムレンは通常はノックバック無効化のために使うのですが、状態異常が有効なID雑魚の物理攻撃には反撃でスロウを付与することが出来ます。敵の攻撃頻度を落とせるので実質的な防御バフとなります。

    スタンと沈黙は敵の行動阻害です。特にタンクのスタンは非常に強力で、5秒間のスタンを付与することが出来ます(使う度耐性が付いて効かなくなってきます)。
    沈黙はボスが使う特定の攻撃を止める為に使うものですが、当然IDで魔法攻撃をしてくる雑魚の攻撃を封じるためにも使います。持てるもの全てを稼働させて戦いましょう。


誘導

戦闘中にボスを移動させたり、雑魚をまとめたりするシーンは多々あります。そんな時に役に立つ小技や練習方法を書いておきます。

  • ボス誘導
    とにかくそのコンテンツを理解しないと正解はわかりません。動かした後のボスのタイムラインやPT構成で最適解は少しずつ変わってきます。ただし基本的に近接がなぐりやすい、背側面をとりやすいように誘導してあげると喜ばれます。
    まずはラーヴァナに解除で突入し、適当にマーカーを配置して、それらにボスを綺麗に駐車できるように動かす練習をしてみましょう。GCDの間に引っ張りコンボを止めない感覚、ボスがどのように付いてくるのかの感覚を掴めればどのコンテンツのボスにも対応できるようになっていきます。
    高難易度になってくると、開幕ボスを中央より1歩南へ誘導する必要もでてきます。これは開幕ボスが北寄りにいると反転してワープ、そのあとまた反転して詠唱開始のような動きをするためです。開幕で1歩南に誘導しておくことでボスが回転せずワープし、そのままの向きで詠唱をはじめるため近接DPSの方向指定漏れがなくせます。

  • 雑魚誘導
    雑魚モンスターの中には近接攻撃をするタイプと、遠隔攻撃をするタイプが存在します。IDによっては近接雑魚と遠隔雑魚が混ざったグループがあり、普通につると遠隔雑魚は遠くから攻撃してきてこちらの範囲攻撃に巻きこめません。そこで「視線切り」という仕様を使います。やり方は簡単で、遠隔雑魚の視界から自分が隠れるように移動するだけです。すると遠隔雑魚はプレイヤーを視界に入れようとして走ってくるようになるのです。曲がり角の多い洞窟や屋内などはやりやすいので試してみてください。逆に開けていて障害物がない場合は近接雑魚を遠隔雑魚に寄せて解決してあげてください。

    また雑魚グループを殲滅する際、敵を小さく団子にしてあげるとプレイヤーの範囲攻撃に巻き込みやすくなります。敵視をとった状態で軽く左右にゆすると、AAが届かない距離になった雑魚が寄ってきてくれるので自然とまとまってきてくれます。これもぜひ毎日のルーレットで実践してみてください。

雑魚を釣っただけの状態
左右にゆすった後、小さくまとまっている

高難易度への準備

高難易度に行く前に

極や零式、絶は高難易度コンテンツに分類されます。クエストで解放する討滅やNレイドとは違い、誰でも行けばクリア出来るようなお誕生日会場ではありません。戦場です、生半可な技量で挑戦するとまず間違いなくPTメンバーから地雷扱いされ、疎まれるでしょう。
高難易度コンテンツにおいて、基本的に「知らなかった」や「やったことない」は許されません。できて当たり前、出来ないなら来るなという世界であることを理解してから挑んでください。火力チェックによる足切り、1人でも間違えると即お仕置、このゲームが大縄跳びと呼ばれる理由です。
高難易度での戦闘はタンクがまずちゃんと戦えないと始まりもしません、練習もできません。よってしっかりと準備をしてから挑みましょう。


火力面

高難易度にはNコンテンツにはほとんど無かった時間切れがあります。制限時間以内に敵のHPを削りきれなかったら強制的に全滅、最初からやり直しです。
自分が使うジョブの最適な回しは分かりますか?最初はトレパクでも大丈夫です。ただし、かならず「なぜこのスキルはここで使うのか」や「なぜこの順番で押さないといけないのか」は完璧に理解しておいて下さい。ただカンペをなぞるだけでは実際にコンテンツに入った後に最適化ができません。
また、そのジョブを完全に極めた自信がつくまではかならず毎日木人を殴りましょう、ハウスやフィールドにある壊れない木人です。毎日10分間止まることなく殴り続けてください、ホットバーをガン見していては意味が無いので、周りの庭具やモンスターなどを眺めながら、ホットバーチラ見程度で回せるようにしましょう。
完全にそのジョブの回しが体に染み込んだら、はじめてスタートラインに立つことができます。

高難易度に行く前はこっちの木人を5回ほど壊すこと

タンクスイッチ

Nレイドであれば律動1や共鳴2、高難易度であればほとんどすべてのコンテンツにおいて「タンクスイッチ」なるシーンが発生します。簡単にいうと、MTとSTでヘイト操作をしてヘイト1位を入れ替えることで、敵の攻撃をさばくというものです。よくある状況として、MTへの強攻撃に被ダメ上昇のデバフがセットでついてきて、強攻撃の後にAAを受けると1撃で倒れてしまうようなシーンへの対応として行います。
手順自体は簡単で、ボスが強攻撃を詠唱している間にSTが挑発、MTは挑発を見てからSTにシャークを投げるだけ になります。ヘイトが入れ替わって攻撃をさばききっていればギミック自体は成功なのですが、ただ挑発を押すだけ、シャークを押すだけだとあまり好ましくありません。ヘイト1位が入れ変わる=タゲが変わるため、MTとSTの双方が注意して動かないとボスが大回転します。最近の高難易度ではバーストとスイッチがかぶるシーンもあるため、へたにボスを動かすと近接陣の火力を損失することになります。
基本的には挑発とシャークはセットで運用されるのですが、コンテンツによってはシャークのリキャストが返ってこないままスイッチをしなければいけない場合があります。その場合挑発が飛んでくる前にスタンスを切っておくことで、ST挑発後にMTの敵視が上昇しタゲが跳ねることを抑え、少し不安定ですがスイッチを成立させることができます。極神龍の後半戦がかなりいい練習場所になるので、ぜひ下限やレベルシンクで挑戦してみてください。


軽減の使い分け

高難易度で軽減を使うときに理解しておかないといけないのが、割合軽減とバリアの違い、バフスキルと設置型スキルの違いです。
割合軽減とバリアは双方とも被ダメージを抑える効果ではあるのですが、双方の特性を理解していないと効率のよい炊き方はできません。

  • 割合軽減は「○○の被ダメージを○○%軽減させる。」や「○○の与○○ダメージを○○%減少させる。」のような表記になっています。これは文面通り、ダメージを割合カットしてくれるのですが、一つ大きな注意としてバフ、デバフは加算ではなくて乗算で計算されるという仕様があります。つまり割合軽減は重ねて使用すると1枚あたりの軽減率は下がってしまいます。
    20%+30%で使用すると1-(1-0.2)*(1-0.3)=0.44  (44%軽減)

プレイヤーに付与するバフ
敵に付与するデバフ
  • 一方バリアは「対象に一定量のダメージを防ぐバリアを張る。」という表記になっています。バリアは割合軽減とは違い、敵の攻撃の威力を弱めるのではなくHPを盛ってダメージを受けきるというものです。
    割合軽減と違って、バリアは重複しない重ね掛けをしても1枚あたりの効果量が減ることはありません。HPを盛っているだけでダメージ計算式に介入しているわけではないからです。
    また、特定の攻撃の追加効果はバリアを貼ることで無効化できたりします。1番わかりやすい例として、イフリートのバルカンバーストはバリアで攻撃を吸収しき(HPが減らなけ)ればノックバックは発生しません。

バリア重ね掛けのイメージ図
タンクのバリアは最大HP依存
ヒラのバリアは回復量依存

割合軽減とバリアをうまく使い分け、重ね合わせをすることで盤石な軽減が可能であり、高難易度では軽減をDPS陣ヒラ陣とすり合わせすることが必須になってきます。

次にバフスキルと設置型スキルの違いです。バフスキルは起動すれば効果時間中は発動したままですが、設置型スキルは仕様を知らないと非常に損をする機会が多いスキルです。

ナイトのパッセも設置型に分類

設置型スキルはただエリア内にいればいいわけではありません。エリア内にいるときにサーバーtickを迎えたら3秒ほどの効果を付与延長するという仕様になっていて、入るタイミング次第だと効果を受け取れずに攻撃をくらって倒れるという事態が発生することがあります。現在の仕様では設置型スキルを展開した瞬間に強制的に0tick目が発生するようになっているので、基本的には設置される前からエリアに入っておき0tick目から効果を受けるようにしましょう。

設置型の処理イメージ図

割合軽減とバリアの双方の特性を知った上で考えなければいけないことは、どの攻撃にどの軽減を切るかになります。暗ガは2枚とも割合軽減なのでそれぞれのスペックがより活きる切り方を考えれば問題ありません。しかしナ戦は話が違います、割合軽減とバリアの両方を持っているためです。
タイムラインやギミック、着弾ダメージをしっかりと計算して、どちらの方がカットできるダメージ量が大きいか、追加効果のヒールを差し込める切り方かなどを考えておく必要があります。
野良で行く場合でも固定で行く場合でも、かならず軽減表は作りましょう。ネットにはいくつも白紙の軽減表が転がっていますし、自分で土台から作っても構いません。軽減表を埋めることで決まったタイミングで必ずその軽減を使う癖が付きますし、軽減効率やリキャストの腐りを確認することもできます。

また、高難易度では敵からの全体攻撃に追加効果でDoTが付いてくる場合があります。これらのDoTのtickダメージは攻撃着弾時のプレイヤー、ボスのステータス依存でダメージが変動します。つまりtickダメージを割合軽減でカットできるということです。
DoT付き攻撃はタンク強攻撃にもあります。仮に無敵受けをすることになったとしても、必ず裏にバフを炊いてから無敵受けしてください。無敵1枚で受けた場合、無敵の効果中は死にませんが、tickダメージが軽減されていないので無敵が切れた次のtickからが非常に痛くなります。


最後に

日頃からの練習

カンストする前はもちろんルレに行くと思いますが、カンストしても討滅とNレイドは毎日1回以上回しましょう。もちろん無限に回すとなお良いです。毎日いろんなコンテンツをこなしていくことで、実戦での知識や感覚を養っていきましょう。
ルレだけでは使う機会は少ないですが、「0秒着弾(0着)」は必ず練習しておきましょう。0着とはカウントダウン0秒ぴったりに戦闘を開始できるようにロブを投げることです。いざカウントしたときに0着できていないとPTメンバーがFAをとってAAをもらう可能性があるので非常に危険です。下にジョブ毎のロブのディレイを載せておきます。

  • 暗:アンメンド0.97秒

  • ガ:サンダーバレット0.7秒

  • 戦:トマホーク0.7秒

  • ナ:ホリスピ1.8秒、ロブ0.9秒

木人を殴ったり、様々なコンテンツのスキル回しや立ち回り解説を漁って、コンテンツ毎の細かい工夫のあれこれを蓄えていくことも大事です。いつか蓄えた知識が役に立つシーンがでてきます。


他ロールも触ろう

タンクをやるにあたって他ロールの気持ちや視点も知っておくとよりよい誘導や軽減回しができるようになります。特にヒラや近接はやっておくと、「こうしてほしい」や「こうしてほしくない」がはっきりわかってくるので、ゆっくりでいいので極くらいまでは出せるようになっておきましょう。
立ち回りだけでなく、バーストの合わせ方や陣アサイラムに入ることの大事さも身をもって感じられます。遠隔の脆さも体験しておくことで短バフの投げ方に磨きがかかりますし、咄嗟の判断の助けにもなってくれます。


まとめ

だらだら怪文書を書き連ねてきましたが、ここまで読んでくれた人がいればありがたい話です。当然タンクを出すにあたってはあれこれ座学が必要なのは仕方のないことなのですが、実際にコンテンツに突入する前には必ず「自分はうまい」と復唱、コンテンツ中にちょっとでも光ったシーンがあればすぐに「いやうまっw」と声に出して自分を褒めましょう。俺TUEEEEの精神で大丈夫です、実際に思ってなくてもまだまだ修行中の身であっても必ずやりましょう。自分に自信をもって臨むことで実力以上のパフォーマンスが発揮できます。反省はクリアしてフィールドに戻ってきてからで十分まにあいます。
毎日毎日血のにじむ努力をすれば必ずあなたはあちこちから頼られるタンクになります。この記事の何かひとつでもあなたの知識の足しになってくれれば幸いです。

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