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断ちもの祈願_珈琲☕︎の話

※画像はミルク煮出しほうじ茶

去る、2023年12月8日、私・御来光は東京・小野照崎神社にて断ちもの祈願を行った。一般的に断ちもの祈願というと、ちょっと薄暗いイメージが(破ったら滅茶苦茶に怖い未来がある等逸話は多々)ある。だが、自身にとってその課題をやらないことによるプラスの面より、マイナスな面が発生する可能性を前にしてはじめて動き出せるという悲しき習性がついていた手前、今回そんな術を利用させてもらった。(本当に損な習性だと思う。夏休み最後の日の宿題かよ、という感じだが、私は小さい頃は課題は休暇の前半に終わらせる方だったので、そういう先延ばしする自身を見ると輪をかけて現実にがっかりしてしまう。)

願いの内容は神と私だけの秘密として、断ちもの内容としては、以下とした。
・珈琲を1年間控えます(飲みません)
ただ、この願いをして30分ぐらい後、ふと、
「あれ、私、間違えてカフェイン断つ、とか言っちゃってなかった…???」
と一人恐怖と後悔に打ち震えたのだが、きっとちゃんと珈琲とだけ言ったことを固く信じ、今日に至っている。

だが、今日までに2回ほど、うっかり珈琲摂取をしてしまった(可能性がある)。1回目は、旅行先で起こった。ホテルで食べようと、駅で買ったコンビニスイーツの中に、もしかしたらコーヒーが使用されていたかもしれなかった。食べている時は気づかなかったが、なぜかその後お腹を下したり、小水からコーヒーの匂いがしたように感じた為、うっかりやってしまったのかとも感じ、天罰だとも感じた。そして2回目は、先月、近所のカルディで買ったプロテインだ。買ってすぐ、飲もうと開封し、牛乳と混ぜようとしてふと、袋の字体をよくよく見たら「カフェオレ味」とあり、内容物を確認したところインスタントコーヒーの文字を発見した。これは限りなくグレーだなと思い、自宅の即席神棚に対し、「すみません、もったいないんで一杯だけ…」というなんともいえない言い訳をして一杯だけ飲んで後は捨てた。なんと勿体ないことである。そして絶妙に情けなくてカッコ悪い。こんなことなら一杯も飲まずに捨てたり、誰かにあげたりするのが得策だったんだろうが、ケチな性分が出てしまったようだ。なんだか背後に忍び寄る灰色の存在を感じながらも、「まだセーフということにしてください」と心内で猛烈に頼み込む、映画だったら最初に死ぬ小悪党ムーブを全力でかましてしまった。おそるおそる、いやなげやりに、カフェオレ味プロテインを飲みながら、
「グレー。限りないグレーだよこれは」
と一人でぶつぶつ呟き、小野照崎神社はじめ断ちもの祈願を人間側の都合で破った際の逸話を調べては青くなった。これを知りつつ行ったはずだったのだが、まるっと忘れていた。家族や大切な人に被害が及ぶこともある、と書いてあったブログに関しては、それもう神じゃないだろう違う存在や、とキレる(逆ギレになるのだろうか、これは)などとして、反骨心が出てくるなどもして、最終的にはもうしょうがないと気にせずその日を終えた。自身の浅はかさが何より残念ではあった。

今日もなんとか休職4ヶ月目の人間、生きております。聖なるものとの約束は、絶対に守ろうと思ってます。引き続き、がんばりましょう。


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