見出し画像

夢と憧れと肯定『少女邂逅』

皆さんご機嫌いかがでしょうか?映画チア部京都支部2期生の(ヨル)こと上地です。

随分久しぶりに記事を書くので緊張します。

最近、家でクリームソーダを作る事にハマっています。かき氷シロップと炭酸水とアイスクリームがあれば簡単に出来るのですが、めちゃくちゃコスパが良くて、ビジュアルも可愛いし、満足感もあるしで、クリームソーダのすごさを実感しています。クリームソーダがあれば人生豊かに過ごせそうです。ちなみにアイスはスーパーカップのバニラ派です。

そんなクリームソーダですが、実は私、炭酸があまり得意ではなく、生まれてから19年間飲んだことがありませんでした。そんな私がクリームソーダを飲むきっかけとなった作品。それが、

本日紹介する『少女邂逅』です。

あらすじ

さてこの『少女邂逅』ですが、まずはどのようなストーリーなのか、あらすじを紹介します!

いじめをきっかけに声が出なくなった小原ミユリ(保紫萌香)。自己主張もできず、周囲にSOSを発信するためのリストカットをする勇気もない。そんなミユリの唯一の友達は、山の中で拾った蚕。ミユリは蚕に「紬(ツムギ)」と名付け、こっそり大切に飼っていた。「君は、私が困っていたら助けてくれるよね、ツムギ」この窮屈で息が詰まるような現実から、いつか誰かがやってきて救い出してくれる──とミユリはいつも願っていた。
ある日、いじめっ子の清水に蚕の存在がバレ、捨てられてしまう。唯一の友達を失ったミユリは絶望する。
その次の日、ミユリの通う学校に「富田紬(つむぎ)」という少女(モトーラ世理奈)が転校してくる───。

この話は2人の少女が出会う所から始まります。
思春期の揺らぎや複雑な感情が丁寧に描写されている作品です。

画像1

夢が出来て、憧れがあって、肯定された。

この作品は私がこれまで観た作品の中で最も好きな作品で、今でも自分にとって「ここだ!」という時に部屋を暗くして観ます。

なぜ私がこの作品に惹かれたのか。

それは、タイトルにもつけた「夢」と「憧れ」と「肯定」が作品にあったからだと思います。

まずは「夢」について。

これは、私個人の事になるのですが、この作品を見ていくつか「あーこのシーンいつか私も再現したい」と思えるシーンがあります。
私はそれを「少女邂逅ごっこ」と勝手に命名し、将来そのシーンを自分で再現する事が夢になりました。
ただそれには1つ問題がありまして、この作品はミユリと紬という2人の少女が登場するのですが、私が再現したいシーンも2人いなければ成り立たないのです。一緒に「少女邂逅ごっこ」をやって下さる方絶賛募集中です。
ただ、私がやりたいシーンは場所的にも条件的にも若干きついものがあるので、この夢が叶えられるのは、まだまだ先かな~と思っています。

そんな風に思える素敵なシーンが『少女邂逅』には多くあります。しかも圧倒的に映像が美しくて、普通の学校や町並みを映しているはずなのに、夢の中にいるような、青が印象的な映像にどんどん惹き込まれていきます。

画像2

次に「憧れ」について。

若干「夢」とも被るかもしれませんが、私はこのミユリと紬の2人に対して憧れを抱いていたりします。

この映画のキャッチコピーとして「君だけでよかった。君だけがよかった。」というものがあるのですが、このキャッチコピーを見た時「ほんとそれ!」と思いました。

話が進むにつれ、もちろん2人の関係性は変わっていくのですが、2人は作中で自転車を2人乗りしたり、喫茶店に行って勉強するなど、私から見ると「こんな学生時代を送りたかった!」という憧れの放課後を過ごしているのです。
ちなみにクリームソーダが出てくるのも喫茶店でのシーンで、そのシーンが可愛くて心安らぐので、是非とも見て頂きたいシーンの1つでもあります。

私が思い描いていた「憧れ」がいっぱい詰まっているからこそ、この作品に惹かれるのだと思います。
いつかロケ地となっているコンパルさんでクリームソーダを飲みたいです。

画像3

最後に「肯定」について。

私がこの作品に惹かれた理由は、「肯定」が最も大きいと思います。

私はミユリのようにいじめられていたわけでは全く無かったのですが、ずっと孤独感とか閉塞感みたいなものを感じていました。友達や家族はいるけどずっと1人、みたいな感じです。この作品を見る前はそういうものに押しつぶされそうな感覚でした。

でもこの作品で紬がミユリに投げかける言葉は、ミユリだけではなくて私の事も肯定してくれているようで、なんだか嬉しくなりました。ネタバレが出来ないため、この言葉!と言えないのがもどかしいのですが、孤独感や閉塞感って結構多くの人が抱いているんじゃないかなと思っていて、それに耐えられない!抱えきれない!という方に是非とも観て頂きたいです。

画像4

世界で一番美味しい飲み物

ここまで私が『少女邂逅』にどうしようもなく惹かれる理由を挙げてきたのですが、もう1つ『少女邂逅』の事で言いたい事があります!

それは、冒頭にも書いたクリームソーダの事です!!

この作品で、クリームソーダは「世界で一番美味しい飲み物」として、ミユリと紬をより強く繋ぐ飲み物として登場します。超好待遇。

私もこの作品を観て、ついついクリームソーダを飲みたくなり、映画を観た後、出町座のソコさんで『少女邂逅』が公開されていた期間限定で提供されていたクリームソーダを人生で初めて飲みました。

画像5

懐かしの写真(笑)

特典で可愛くてちょっとレトロなコースターもついていて、一人で歓喜していました。

しかも、この作品に出演している穂志もえかさん(ミユリ役)とモトーラ世理奈さん(紬役)が実際にクリームソーダを作るという映像までYouTubeにアップされています。

楽しそうにクリームソーダを作っている姿や2人の素の姿が垣間見えて、とても楽しい映像です!

さらに、このクリームソーダの好待遇っぷりは止まる所を知らず、なんと、『少女邂逅』のアナザーストーリーとして、『放課後ソーダ日和』というクリームソーダを主軸に置いた作品が作られたのです。

この作品、初めはYouTubeで全9話構成で公開されたWebドラマだったのですが、劇場版にまでなりまして、ポップかつ女子高生3人の絆やそれぞれが前進する姿に勇気づけられる、『少女邂逅』とはまた違ったテイストの作品になっています。

劇場版となった今でも、作品自体はYouTubeにアップされていて、特に第1話は『少女邂逅』を見た後に見ると、感動します。

『少女邂逅』と合わせて見て頂くと、より作品の魅力が増すのではないかと思います!

おわりに

ここまで長々と書いてきましたが、『少女邂逅』には他にもたくさんの魅力がありまして、主演の穂志もえかさんとモトーラ世理奈さんの事や水本夏絵さんが歌っている主題歌の事など書きたい事は山のようにあるのですが、また別の機会に書けたらいいなぁと思っています!

『少女邂逅』は、U-NEXTやAmazon primeで観る事が出来ますので、気になった方は是非観て頂けると嬉しいです!(ちなみに『放課後ソーダ日和』もU-NEXTやAmazon primeで観る事が出来ます)

それでは今日はこの辺で!

映画チア部京都支部 上地


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?