2021年映画ランキング!!
こんばんは!映画チア部大阪支部の(タマ)です!
早いものでもう年末ですが、いかがお過ごしでしょうか?僕はというと残り少ない学生生活を嘆きながら、いつものように映画を観ています。
最近、やたらと学生の内にやり残したことを訊かれるのですが、好きなことをした気もするし、何もしていない気もするし、、上手く答えられないのでもう聞かないでほしいものです。
それなら社会人ってこんなに楽しいよ!という話を聞かせてくださいな。
さて、今年もまもなく終わるということで、今回は2021年の個人的映画ランキングを発表します!対象は2021年に公開された新作映画及び、2021年に日本初公開された作品です!
個人的ベスト20と、惜しくもランクインは逃したものの印象的だった作品を4つピックアップしてご紹介します。
早速いきます!
第20位
アイの歌声を聴かせて
突然歌い出すミュージカルの設定を逆手に取り、AIの怖さと可能性を両立させながら最大風速で駆け抜けた快作でした!随所のアニメーションのこだわりもグッと!
第19位
『由宇子の天秤』
ドキュメンタリーディレクター・由宇子の視点、そして真実と信用が簡単かつ複雑に揺れていく。観ている自分たちも巻き込まれ、映画館から逃げ出したくなるような秀作でした。
第18位
BLUE/ブルー
『ヒメアノ~ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』の吉田恵輔監督が純粋で爽やかな大人の青春映画を撮った!2021年は『空白』もとても良かったのですが、今回はボクシングの殺陣指導まで行った監督の愛が伝わるコチラを推します。
第17位
サイダーのように言葉が湧き上がる
今年イチ かわいい映画 ここにあり。コンプレックスを抱えた少年少女、今作特有の味付けでコミュニケーションを深めていく様子がとにかく愛おしくてピュアで。アニメーションの魅力も光り、何度も見返したくなる作品になりました。最高のスマイルです…
第16位
サマーフィルムにのって
観ている間ずっと楽しく、真っ直ぐで眩しい青春映画。こうやって映画は続いていくのです。賛否分かれるあのラスト、全てが集約していて僕は全面的に支持します!!そして分かるよ、『座頭市物語』も『椿三十郎』も最高だよな。
第15位
すばらしき世界
これまた流石の西川美和監督、そして役所広司さん…という作品でした。この世界の作り方、あるいは捉え方にひたすら脱帽です。未だに余韻を覚えてるし、どう語ればよいかが分かりません。素晴らしい傑作。
第14位
光を追いかけて
衝撃、というよりびっくりしました。UFOの存在と共に動き出した世代を問わない青春、それが一瞬でああなるとは。そして何より存在感抜群の長澤樹さんの発見された感よ…中島セナさんとの共演という意味でもこれから語り継がれるんじゃないかと勝手に想像しています。
第13位
あのこは貴族
階層を映し出した新たな“東京”映画は岨手由貴子監督の手腕と眼差しが発揮された傑作でした。画面に映るディティール、人物の配置や関係性、自分とは異なる他者に対して分断ではなく少しの共有と連帯を。この映画を好きと言うことが自己紹介になるような作品だと感じます。
第12位
子供はわかってあげない
今年純粋に一番好きな映画はこれかもしれない。沖田修一監督によるゆるく優しい世界とそれを追うゆるい長回し。ずっと笑ってましたねほんとに。牛尾憲輔さんの音楽は相変わらず良いし、アニメ好きとしては劇中アニメの声優陣の豪華さに興奮しました。
第11位
街の上で
今年のミニシアターを沸かせた今泉力哉の真骨頂!十数本観てきた今泉監督の映画の中でも一二を争う好き度です。徐々にお客さんに笑顔が波及していくあの時間と空間は忘れられません。城定イハちゃんは文句なしに今年のベストガール!!!!!
いよいよベスト10の発表!の前にピックアップ作品を2つ紹介します!
まずは『コントラ KONTORA』
文字通り、ラストショットに打ちのめされました。映画館で見逃したのを後悔。
そして『トムボーイ』
流石のセリーヌ・シアマ監督、10年前にこの映画とは…
さあさあここまでいかがでしょうか?我ながら好みがはっきり出ていて面白いですが、他の人とかぶっているのかどうなのか、、
ちなみに15~11位は今回は泣く泣くベスト10から外れただけで、僅差、というより同率みたいなもんです。決めるのもしんど。
さてそれではベスト10、行きます!アレとアレが入っています!
第10位
彼女が好きなものは
もちろん1つの映画としても良かったのですが、映画をきっかけに一番自分を省みているので偏愛枠の10位に。“考える”だけじゃなく、“悩む”こともしなきゃあ…と。外から理解者風に観ているとぶっささりますね。にしてもここ数年の山田杏奈さんの活躍は凄い。
第9位
草の響き
5度目の佐藤泰志原作の函館映画は、走って走って走って、生きることと同時に死に触れるような映画体験でした。自分でも言語化できていないけど、とにかく不穏で不安で不安定でザワザワきた。整理のためにも再見したい気持ちと怖い気持ちが半々です…
第8位
映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園
青春とは!!を描き出すミステリーからの人間賛歌に涙腺が刺激されまくりでした。みんなを肯定する道もまた青春。こういう日常系作品で、「ずっと続くと思っていたこと」の“終わり”を想像させられると泣いちゃうのよ…
第7位
映画大好きポンポさん
年間ベストにポンポさんが来ったぞーーーー!!!“編集”に着目した映画制作映画ならではのメタ的な構造も楽しみながら、怒濤の話運びとアニメーションを堪能。映画の中に自分を見つけ、“1人のため”が普遍性を持つ…この90分、全映画好きに観てほしい。
第6位
シン・エヴァンゲリオン劇場版
やっぱりエヴァは凄かった!新劇場版4部作の完結編としてはもちろん、これまでのエヴァンゲリオン全てに向き合った締めくくりとして、これ以上ないものを見せつけられました。シン・エヴァンゲリオン劇場版とは3時間の映画であり、25年の歴史だったのです…
それではベスト5!!!の前に小休憩のピックアップ2作品
『デカローグ デジタル・リマスター版』
10時間ずっと傑作、、大学の映像資料にあったのでもう一度観ようと企んでいます。
『君は永遠にそいつらより若い』
他者への想像力。自分と重なる部分も多く少し特別感のある映画になりました。
それではいよいよベスト5の発表です!!!
第5位
二重のまち/交代地のうたを編む
想像すること、考えたことを伝えるということ。とても真摯に出来事と向き合い、想像する過程。文章とそれを発する声、その人の身体性。他者に感想を伝えて初めて映画が完成するような無二の体験でした。
第4位
ソウルメイト/七月と安生
2人だけの世界をこれだけの密度で描いた映画もそうそう無いと思う。人が生きて、他人と関わる中での全ての感情が入っていたのでは、とさえ。『少年の君』も良かったけど断然コッチ派。映画やアニメが好きな人間として、物語の力と可能性を信じている展開にも大拍手です。デレク・ツァン、名前は覚えた。
第3位
偶然と想像
ここで登場、世界の濱口竜介監督最新作!対話と虚構を経て、他者と互いの核に近づくザ・濱口作品。極めてミニマムで実験的なつくりが果てしなく広がっていく、驚きっぱなしの面白さでした。こういう映画を観ると改めて自分は日本映画が好きなんだと思わされる。2回目はいつ観ようかしら。
第2位
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
「信じよう 2人なら 運命の続き…」一度は閉じた物語と運命を血祭りにあげて再生産。ファン向けのサービスたっぷりに、暴力的なまでのアニメーションと演出でデスロードを駆け抜けた舞台少女たち…シンエヴァと双璧をなす、とんでも“卒業”アニメ映画の誕生、そして終わりです。
第1位
ドライブ・マイ・カー
まさに世界を席巻中、文句なしの1位です!『親密さ』を研ぎ澄ませ、より言葉(言語)と身体性に富んだ至福の3時間でした。濱口メソッドの映像化と、それが実現していく様に感嘆。『偶然と想像』も含めて、“映画の奇跡”、それもこれまでと異なり運動と現象によらないものを意図的に起こしてしまう濱口監督の力に感服。凄かった。
ということで、2021年の映画ランキングでした!決めるのは散々悩みましたが、楽しい時間でした。自分でも分かりやすいというか、まあ自分らしいランキングになったかと思います。
それでは読んでいただいてありがとうございました!良いお年を!
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