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パラレルな世界

ぼんやりとNetflixを見ていたら、「リバーデイル」第6シーズン第4話「魔女たちの魂」で、先日書いたパラレル編集が用いられていました。
「リバーデイル」は、わたしにとっては「ビバリーヒルズ高校・青春白書」のリメイクのように感じるドラマです。ずっと見つづけてはいるのですが、第6シーズンに入ってからパラレルワールドの「リバーベイル」が現れたりで難解になり、視聴が停滞ぎみです。
このエピソードは、リバーベイルに65年ぶりにベイル彗星がやってくる夜のお話。トーンヒルの名門ブロッサム家を舞台に、3つの時代が描かれます。
ひとつめは現代のシェリル・ブロッサム。
ふたつめは65年前のポピー・ブロッサム。
みっつめは130年前のアビゲイル・ブロッサム。
この3つのキャラクターをすべて、シェリル役のマデリン・ペッチが演じています。

シェリルの前に現れたのは……

現代でシェリルの恋人だったトニと同じ顔をしたトマシーナが1892年のアビゲイルの前に現れるまではついていけるのですが、「サブリナ:ダークアドベンチャー」のサブリナ(魔女)が現代のトーンヒルにやってきて、シェリルにおばあさまの魂を転移する儀式を行うところは理解するのにずいぶんと時間がかかりました。
パラレル編集に加え、ほかのドラマの主人公がコラボ?の形で現れたのです。「サブリナ:ダークアドベンチャー」は「リバーデイル」と同じくアーチー・コミックを原作としたテレビドラマで、プロデューサーは共にロベルト・アギーレ・サカサ。「サブリナ」も見てないと、シェリルの前に現れたのが誰か分かりませんよね(笑)
「リバーデイル」のキャラクターで、わたしが一番好きなのはシェリル。このエピソードは、時間のあるときにじっくり分析したいと思います。

パラレル編集というと、絶対に不可欠なのがD.W.グリフィス監督による大作「イントレランス」です。
「イントレランス」は映画学校などで映画の文法とされる作品。パラレル編集、クロスカッティング編集のほか、カットバック、クローズアップ、ロングテイク、移動撮影など映画をつくるうえで重要な技法が詰まっている古典の名作ですが、そんなウンチクよりも描かれている4つのストーリーが秀逸で、人間はいつの時代も「不寛容」なんだなあと思い知ります。
すでに著作権が切れているのか、YouTubeで無料で視聴できます。なんとウィキペディアにも動画があります。ファーストシーンでゆりかごのそばに座っているのは「八月の鯨」のリリアン・ギッシュ様。

YouTubeには、マデリン・ペッチのチャンネル「Madelaine Petsch」があって、YouTuberとしても人気みたいです。彼女の元カレでラッパーのトラヴィス・ミルズも「リバーデイル」に出演していたそうなのですが、どの役だったのか、気づきませんでした。