マークスマン(原題:The Marksman)

ああああああああああああああ

総合:★★★☆☆
 ┝構成 :★★★★☆
 ┝演出 :★★★☆☆
 ┝映像 :★★★☆☆
 ┝音楽 :★★★☆☆
 └独創性:★★★☆☆

ー基本情報ー
監督: ロバート・ロレンツ
出演者: リーアム・ニーソン、キャサリン・ウィニックなど
製作年: 2021

★おすすめポイント★
①ハラハラする逃避行。
②リーアム・ニーソンの渋さを堪能できる。
③頭使わずに気軽に鑑賞できる。

▼あらすじ

愛妻に先立たれ、メキシコ国境付近の町で牧場を営みながら愛犬と暮らす元海兵隊の腕利き狙撃兵、ジム・ハンソン。ある日、メキシコの麻薬カルテルの魔の手を逃れ、越境してきた母子を助けたことから、彼の運命は大きく変わり始める。カルテルに撃たれた母親は、ジムに11歳の息子ミゲルを託して絶命した。ミゲルをシカゴに住む親類のもとに送り届けてほしい――日々の生活に手いっぱいのジムだったが、仕方なくこれを引き受ける。一方、米国に侵入したカルテルは執拗に彼らを追撃。迫りくる危機に、ジムは必死に抵抗する。果たして彼は、ミゲルを守り、シカゴにたどり着くことができるのか? 命を懸けた戦いの火ぶたが、切って落とされた!
(公式サイトより)

▼構成

月曜日、火曜日、水曜日と場面が展開する。見方によっては爺さんの最悪な1週間みたいな感じで楽しめる。偶然出会ったミゲルという少年をシカゴまで届けるため、ロードムービー的な作品としても楽しめるだろう。

▼演出

ミゲルをシカゴまで送り届ける間、じわじわと魔の手が忍び寄る流れが見所。最初から最後までハラハラする仕上がり。しかも市民の味方と思っていた保安官たちも手に悪を染めている。彼らの周りに味方はいるのか。最後まで気を緩ましてくれない作りが上手い。

▼キャラ

リーアム・ニーソン演じるハンソンは奥さんを亡くし、心の傷を負っていたが、ミゲルと出会うことで変わり始める。老人の人生再生物語をみているかのようだ。それに対し、彼らを追いかけるカルテルの一味、マウリシオは、相手が女性だろうと構わず殺害する極悪非道な人物。人を殺すのに躊躇など感じない相手にハンソンはどう立ち向かうか見ものである。

▼その他

去年公開されたアイス・ロード(原題:The Ice Road)と比べたらアクション面で物足りなく感じる。最後の銃撃戦はよかったものの肉弾戦は盛り上がりが欠けていた。それでも頭を使うことなく、十分に楽しめる作品だ。それでもリーアム・ニーソンのパフォーマンスを楽しめる作品だ。日本公式サイトでは「的中率100%の男」とか「狙う!撃つ!!仕留める!!!」など強気なキャッチフレーズだが、少し誇大広告のように感じる。

▼この作品が好きな人へのおすすめ作品

ハラハラする追いかけっこと言えば、
→モンタナの目撃者(原題:Those Who Wish Me Dead)(2021)

爺さんとのロードムービーと言えば、
→クライ・マッチョ(原題:Cry Macho)(2021)

本作の監督のデビュー作から、
→人生の特等席(原題:Trouble with the Curve) (2012)

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