日本は「放置」国家?―その2-コロナ患者放置国

現在のニッポン(2021年8月)、デルタ株が猛威をふるい、コロナ感染の第5波に襲われています。

感染者の人数が急速にふえるなか、医療体制が逼迫し、崩壊状態。入院が必要にも関わらずそれが認められない人が続出し、連日自宅療養中のコロナ感染者が亡くなっています。
しかも日本の今の感染症の体制では入院しないと医療を受けられないことになっているので、亡くなった方の中には、保健所からの連絡もなく、1度も医者に診てもらえなかった方もいます。

これは自宅療養といいながら、事実上の「自宅放置」です。


しかも入院の基準も厳しく、一時、管首相が入院は人工呼吸器やエクモが必要な重症者に限るといったときは耳を疑いました。
これほどの重症者になると呼吸不全を起こしていて意識もあるかないかです。
死ぬ一歩手前まで自宅でがんばれとは・・・

さすがに中等症も入院できるとなりましたが、それでも基準はパルスオキシメーター90以下となっており、呼吸困難でも自宅で耐えなくてはなりません。
90以下となると、歩くのも困難、誰かに連絡するのも困難な状態です。そのような呼吸不全状態が長引くと、脳に障害が残る可能性もあると、ドクターから聞いたこともあります。非常に危険な状態なのです。

そもそも治療の原則は軽症のうちに治療して重症化を防ぐことにあるはず。

それなのに、なぜ入院のベッド数を増やす努力をしないのか、理解に苦しみます。


今のコロナ禍は災害級だと言われています。災害が起これば臨時の病院を作るでしょう。

ワクチンを先行接種しているアメリカ、イギリス、イスラエルの感染状況を見ても、ワクチン接種が進んだとしても感染者は減っていません。
抜本的に医療体制を整備し直さない限りずっと緊急事態宣言を解除できないし、経済も落ち込んだままです。

コロナに感染しても医療を受けられないという状況を早く改善してほしいです。

執筆者、ゆこりん

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