デブは転生しても生きづらい＃16

〇〇と飛鳥は精霊の湖に向かっていた

〇〇:長はここら辺って言ってたよね？

飛鳥:うん

〇〇:ん？

〇〇はあるものを見つけた

〇〇:これって...

飛鳥:精霊の羽？

飛鳥がその羽に触った瞬間だった...

マロ:主！警告です！

〇〇:どうした？

マロ:この先ただならぬ魔力を持つナニかがいます

〇〇:なんだと？

飛鳥:うっ...体が...

〇〇:大丈夫か、飛鳥？

〇〇:マロ、飛鳥の様子が変なんだけど理由分かるか？

マロ:飛鳥の体を解析...ピピッ...解析完了

〇〇:原因はなんだ？

マロ:原因は精霊王ギムレットとの共鳴です。

〇〇:精霊王ギムレット？

マロ:かつて魔王と肩を並べた精霊王の1人です。

〇〇:確か飛鳥は精霊王の加護を受けているなのになんでだ？

すると...

？？:そこのデブ、その娘を連れてこっちに来い

〇〇:脳内に語りかけてるのか？...って誰だか知らないけど失礼すぎるだろ！！

？？:その娘を助けたくないのか？

〇〇:くそっ！

〇〇は？？の言う通り声のする方へ向かった

すると、そこに湖があった

？？:そこで良い、悪かったなデブ

〇〇:失礼なやつだ、飛鳥！大丈夫か？

飛鳥:うっ...

？？:私と共鳴してる子は初めて見たな

〇〇:えっ...？ってことはあなたが精霊王か？

？？:ん？ワシを知っとるのか...そうだワシが精霊王ギムレットじゃ

〇〇:あの〜そろそろ脳内に語りかけるのはやめてくれません？

精霊王:おー、これは失敬失敬

精霊王:マジックリアリティ！

精霊王の魔法で精霊王が見えるようになった

精霊王:ん？お主異国の勇者か？

〇〇:まあ、そうだけど

精霊王:お主も大変やの〜

〇〇:どういうことだ？

精霊王:どうせ、ヴィーナスの奴に利用されてるんだろ？

〇〇:なんでそれを？

精霊王:この世界も長いからのう

〇〇:だから俺は王都を魔王美波と乗っ取る事にした。

精霊王:王都を乗っ取り？？プッ...ハハハー

〇〇:何がおかしい？

精霊王:いや、お主結構イカれてるのう(笑)

〇〇:それは褒めてるのか？

精霊王:気に入った！まさか魔王梅澤が力を貸すとは...俺も力を貸そう

〇〇:ほんとか？

精霊王:その前にこの娘を救わなければ

〇〇:どうしたらいいんだ？

精霊王:この娘、精霊の羽を触らなかったか？

〇〇:確かに触ってた

精霊王:なるほど、この娘には精霊王の加護しか与えとらんからな、本物の精霊の体の一部が体に触れた事によって化学反応を起こしとるんじゃろ

〇〇:どうしたら飛鳥は治るんだ？

精霊王:ワシの一部をこの娘の体内に送り込む

〇〇:体内に？

精霊王:そうじゃ、良いか？

〇〇:飛鳥いいよな？

飛鳥:お願いします...

精霊王:では始める！

精霊王:スピリチュアルフォース！！

ギムレットの体から強大なエネルギーが飛鳥の体に流れて行った

飛鳥:うわぁー！！

〇〇:大丈夫か！おい！おっさん飛鳥大丈夫なんだろうな！

精霊王:直になれるだろう

飛鳥:うわぁーーー...

〇〇:飛鳥？大丈夫か？

精霊王:気絶してるだけじゃ、村に運んでやれ

〇〇:わかった、また作戦を伝えにくる

精霊王:いやワシは出たい時に自ら出る

〇〇:なんて気まぐれなおっさん精霊王なんだ

精霊王:まあワシを仲間にして損はさせぬよ

〇〇:おう！期待してるぞ！じゃあまたな

〇〇は飛鳥を担いで急いで村に戻った

〇〇:長〜！

ハーフエルフ長:〇〇様、精霊王様には会えましたか？

〇〇:はい！会えました！それより飛鳥を休ませてください！

ハーフエルフ長:精霊王様？

ハーフエルフの長は飛鳥を見てそう言った

〇〇は湖であったことをハーフエルフの長に話した

ハーフエルフの長:そんなことが...

〇〇:はい

ここでハーフエルフの門番から一報が入った

ハーフエルフ門番:報告です！北西から勇者の軍勢30人弱

ハーフエルフ長:襲撃か？

ハーフエルフ門番:いえ、それが敵意は全く感じられません

〇〇:来たか！門番さんその方達を中に通してもらってもいいですか？

ハーフエルフ門番:よろしいですか？長？

ハーフエルフ長:〇〇様のお願いだ、通して差し上げろ

一方遥香はというと...

遥香:私がクラスのみんなにこの状況を説明してこの作戦に力を貸して貰えるように頼むの？

〇〇:うんそうだ、でもこれは人気がある遥香だからできる作戦なんだ

遥香:わかったよ〜

---

遥香:一時はどうなるかと思ったけど案外何とかなった

クラス女子:賀喜さんあの村じゃない？

遥香:そうかも！

クラス男子:まさかこの世界の女神にこき使われてるとはなー

遥香:絶対に許さない

その時、村の方から声がした

〇〇:おーい、遥香ー！

遥香:〇〇ぅ〜

遥香は久しぶりに会う〇〇に抱きついた

〇〇:ほら皆さん見てるから///

遥香:あっごめん///

クラスのみんな:賀喜さんってそういうキャラだったのかー？！

遥香:しょ、紹介するね！こちら〇〇。

〇〇:初めまして、黒林〇〇と申します。

〇〇:今回は自分の作戦に乗っていただき本当にありがとうございます。

クラス男子:いや、まだお前のことは信じてない、でも賀喜さんからの頼みだから受けてるだけだ

〇〇:それでも構いません、では改めて作戦の方をお伝えします。

〇〇は遥香のクラスのみんなに改めて作戦を伝えた

クラス男子:なるほど、わかった

クラス女子:作戦はしっかりしてるわね

〇〇:作戦の決行は２日後です、それまではこちらのハーフエルフの町でゆっくりしていてください。

クラス男子:わかった

クラス女子:ありがたく使わせていただくわ

遥香:ごめんね〇〇、みんなまだ〇〇に心開いてないみたい...

〇〇:いや別にいいんだ、集まってくれただけで嬉しいよ

遥香:そういえば魔王には協力してもらえるの？

〇〇:バッチリよ！

遥香:さすが〇〇

〇〇:じゃあ作戦の準備しますか！

to be continued…。