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【職人の道】アイロン

前回書いたシャーリングの作業は、シャーリングだけではきれいにはならない。なぜなら、ムートンの毛は1cmあたりに3000~4000本ともいわれるぐらい毛が密集しているから、毛と毛が絡みあってるといった状態です。
そのまま毛を刈ると後々産毛のように毛羽立つのですっきりしない。
そこでアイロンと呼ばれる機械で毛を起毛する。
切れ込みの入った回転ドラムが120°程で高速回転しているので、これもまた
ドラムとコンベアの間で噛んでしまうとすぐ手を離さないと大やけどで危険です。
 過去に何度かは指先が瞬間的に当たったことはあるが、焼き肉焼いてるような、「じゅっ」と音がします。危ないです。
一度、艶出し溶剤(揮発性)をつけ、起毛。
    ↓
シャーリング(荒刈り)
    ↓
もう一度、艶出し溶剤(揮発性)をつけ、起毛。
    ↓
シャーリング(仕上げ) この段階でスカッと切れていなければ
もう一度起毛から繰り返します。

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