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山の上の花 6月

今日は夜勤明け、0時半から9時過ぎまでの夜勤を終えたあと、そのまま僕は山に行きます。

この、眠れてない状況に加えて、いつもザックが20㎏になるくらいの重さを背負って登ります。僕はいったい、なにを目指してるんでしょうか?

登る山はほとんど、地元、伊勢の、標高555メートルの低い山なんですが、この先、どんな山に登っても簡単にヘタらない程度には体力をつけておきたい。と、仕事休みの日は大雨でない限り、ほとんど山に行きます。パンを発酵してるあいだにも山に行きます。夜勤明けの極限状態でも登りにいけるのは、登り慣れてる近場のいつもの山だからこそです。

梅雨の時期ですが、今日は暑いくらいに晴れ、でも心地いい風があり、登るにはもってこいです。

この山は、花が咲き乱れるというような山ではないんですが、探すと結構見つかるものです。

山の中腹ほどに、薄暗い山道の脇に、スポットライトのように太陽光が射し込む場所があります。そこには自生のアジサイがポツンと咲いています。山の花は野生の動物(特に鹿みたいです)に荒らされやすいのですが、ここのアジサイは動物が届かないほどに人の背よりも高くそびえ立っています。僕は見上げるように鑑賞するアジサイを他に見たことがありません。山にひっそり咲いている姿を見ると、何か力をわけてもらってるようです。

ササユリ。
頂上手前の山道にポツポツと咲いていました。この花も鹿の被害に遭いやすいようで、見るに見かねた有志の方々により、被害よけのためのネットでササユリ一本一本が守られています。といっても、全部が被害を免れたわけでなく、食べられてしまったのか、誰かが摘んでいってしまったのか、単に今年は咲くことができなかったのか定かではありませんが、咲いていないものもあります。これは、なんとか咲くことのできた一本のササユリです。

おそらく、タツナミソウ。
今日この山で初めて見つけました。小さな小さな、かわいい花です。
頂上直下、山道の脇の草に紛れるように咲いていました。
いつも山で知らない花を見つけると、母に写真を送り、調べてもらいます。母は野草が大好きで、僕が花を見つけてくるといつも教えてくれ、自分も知らないと野草辞典で必死に調べてくれます。
シソ科タツナミソウ属であることは間違いないようです。

梅雨の時期、つかの間の晴れた山で出会った、ひっそりと、でも、力強く咲く花に癒されました。

夜勤明けでも登り終えると、眠気がどこかへ行ってしまいます。
いつも、山にパワーをもらえてるということなのかもしれません。

#花 #写真 #山

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