田上は天悠として、いっきはイッキッ///として。

型破りなスタイルの漫才でお馴染みの例えば炎のボケ担当田上、元あひる放題でツッコミだがたまにボケたい衝動に駆られるいっき。
この二人はNSC時代ずっと同じクラスだった。
NSCで会っても喋らない二人だったが田上は密かにいっきに対して好意を寄せていた。
ネタ見せの授業で隣に座ったいっきの手をそっと握ろうとして手が触れた途端、田上が顔を赤らめたのは有名な話である。
そんな田上の気持ちにいっきは薄々勘づいていた。
いっきはほっとした。自分の要求に応える者が現れたことに…
いっきはその日から田上とのプレイの準備を進めていった。プレイの準備をNSCに通いながら、進めているうちに二人は卒業。
そして大阪NSC43期で草野球チームができる。
そこで二人初めて話すことになった。
「いっき…風呂行く…?」
それに対しいっきが
「えぇ?風呂?まじか!どうしよ!えぇ!?え?みんな行くん?!まじで?!うわぁ行こかなぁ!行くしかないかぁ!うわでもなぁ今月金欠やからなー!え?みんな行くんやんな?うわぁこれ行くしかないでな!え?田上は?」
「俺はいっきに合わせるわ…」
「え?」
「だからぁ!いっきに…合わせるって…」
「ほんなら飯行こや。俺めっちゃ食うからさ!」
「あぁ…ほんなら飯行こか。」
二人で食事に行くのは周りから見てどう考えても不自然なので、二人とも用事があるふりをして一旦帰り後で居酒屋で合流することになった。
居酒屋に入り、NSCでの思い出などを話し終えた後、いっきが切り出した。
「田上、SM興味ない?」
「え?あ、なくは…ないかな?」
「俺、結構Sやねんけどこの後予定ある?」
「ないよ。」
即答だった。
田上はこの後ネタ合わせがあるのだが嘘をついた。
二人は居酒屋を出て、難波のラブホテル「プロヴァンスの街に」へ向かった。
部屋に入ると、いっきは鞄から氷結を取り出し、全裸でその場に正座した。
動揺する田上をよそに、いっきは太ももの肉と土手の肉で溝を生み出し、その溝に氷結を注いだ。
いわゆるわかめ酒だ。
氷結の温度に耐えながら田上に対し、
「飲め。」
と一言。田上は拒んだ。
「あぁそうか。俺の言うことが聞けないんだな?」
いっきはここから標準語で話すと心の中で決めた。
「あぁ分かった。ちょっとそこで待ってろ。」
鞄の中を漁るいっき。鞄から生の鯖を取り出した。
「俺の要求が飲めないなら、こいつを今からお前の菊穴に挿入する。選べ。」
正座しながら話すいっきの目には狂気が宿っていた。
おどおどしながら結局田上は四つん這いになり、いっきが作り出したわかめ酒を啜った。
わかめ酒をいただく田上の頭をいっきは歪んだ笑顔を浮かべ撫でた。
酒飲みの田上は夢中で啜った。その隙に先程の生の鯖を田上の菊穴に黙って挿入した。
鯖独特のぬめりのせいか田上の菊穴になんの抵抗もなく、入っていった。
「ンホォ///」
田上は今まで出したことない声を出した。
そして、今まで味わったことのない快感を覚えた。
二度三度鯖を出し入れされ、田上はあえなく射精した。鯖と烏賊の匂いがプロヴァンスの街を包んだ。酒に酔い、そして射精による疲労感で田上その場に横たわった。その横にいっきも寝そべり、田上の下唇をタッピングした。
「これからどうしていく?」
いっきは田上に尋ねた。
「もっと…イヂめて…ください…」
涙目で要求する田上の望みをいっきは快諾した。
二人はその後三時間、プレイした。
プレイを終え、いっきは田上に猿轡をプレゼントした。
「これを一日中つけるんだ。分かったな?」
「はい…」
二人はホテルから出て行った。
そして後日、田上は草野球へ出席した。
当然、あの猿轡を装着して。
チームのほとんどがマスクを外して野球をしている中、田上は猿轡を装着していることがバレないようにマスクを外さなかった。
その様子をいっきは草野球に参加せず、フェンスの向こう側から歪んだ笑顔で見ていた。


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