ぱこ珍味

大阪NSC43期の漫才コンビたこ珍味。
独特の世界観を持つマングー優策のボケとはなとの的確なツッコミがとても魅力的だ。
そして、これはそんな2人が完全に売れきった未来の話だ。
冠番組をいくつも抱え、それぞれの活動としてマングーは脚本家、俳優業。
はなとはプロ野球の実況、サイドビジネスの焼肉屋経営ととにかく毎日忙しく過ごしていた。
テレビの露出が増え、劇場に立つ機会も減っていた。
あの頃夢見ていた忙しい毎日に嬉しくも虚しくも思えた。
漫才、バイト、草野球に明け暮れていたあの頃。
そして、汗をかき、激しく愛しあったあの頃。
そんなあの頃が2人はとても恋しくなっていた。

ある日、マングーのスマホにはなとから留守電が入っていた。
「明日の11時に桃谷のラブホテルのWジェラシーの203号室で待ってるから。」
マングーは胸を躍らせた。

新幹線で大阪に向かい、電車に乗り換え、桃谷についた。
この町も変わらないなぁと昔、草野球をした公園見て思った。
そんな思いを抱きながらWジェラシーへ歩いて行った。

ホテルに部屋番号を告げ、ルームキーをもらい、部屋に入った。
そこには、もうシャワーを済ませ、バスローブ姿になったはなとがいた。
マングーは急に恥ずかしくなった。
今から相方とSEXをするんだ。
そう思うと、自分の気持ちを表に出すのが照れ臭くなった。
気持ちを整理するためにも、シャワーを浴び、バスローブに着替えた。
2人の白い、お揃いの衣装。

はなとが「SEXしたいねんけどぉ。」と切り出すと、それに対しマングーは、
「あぁそう。ほんならここで俺がネコやっとくから、お前タチで挿れに来て。」
そう言うと、マングーはまるで本当の猫のように振る舞い出した。
それに対し、はなとは全力でツッコむ。
ツッコミを終えたはなとはマングーに聞いた。
「何してんの?早くシようや。」
マングーはまだ自分の気持ちを表に出さないまま、猫のフリをしてボケ続けた。
マングーが幾つもの猫のフリボケを繰り出す。
それに対し、早くSEXをしたいはなとがツッコミで返す。
「ニャア〜。」
「早くシよやぁ。」
「ニャア〜〜。」
「早くシよやぁ!」
「シャァァァァァ!!」
「早く!!シよやぁ!!」
はなとはハッと気が付いた。
自分がシたいことに対し、相方が要求をかわし、それに対しツッコむ。
SEXをしたい自分、要求をかわす相方。
これは…もう…漫才だ!
気がつけば、「もうええわ。」と言いながら、マングーとキスしていた。
はなとはマングーをうつ伏せに寝かせて、膝の裏あたりから、肩甲骨のの窪みまで舌を尖らせて舐めた。
そして、お互いがお互いのモノを咥え合い、30分ほどしてから挿入。
壁に手をついたマングーを後ろから激しく突いた。
マングーの直腸がうねる。
はなとは直腸と芸風の共通点にニヤケながらさらに激しく突いた
そこから3時間愛し合った。
仕事のストレスを欲望へと昇華しながら。

行為を終え、疲れてマングーは眠った。
眠るマングーを見つめながら、はなとは思った。
漫才においての「もうええわ。」は終わりの合図だけど、俺たちの「もうええわ。」は始まりの合図だったんだな…と

SEXは!楽しくやらんと!!

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