欲に塗れた部屋

大阪NSC43期の漫才コンビ、近江
髭面のボケ中川翔太ともやし系の戸崎寛太が織りなす妄想の話を真剣に話す漫才が特徴的だ。
2人は大学で出会い、NSCにコンビ入学して以来、同棲生活を続けている。
近江が同棲する部屋にはよく同期芸人たちがやってきては麻雀を打っている。
そんな時、2人は決まって向かい合わせに座る。
雀卓の下で乳繰り合うためだ。
戸崎が中川が来ているスウェットを足で器用に下ろし、イチモツを指で挟み上下する。
中川は快感と声を抑えて牌を切っていく。

中川はかなりのパチンコ好きだ。
相方でもあり恋人でもある戸崎を開店前に整理券を持たせて行列に並ばせたこともある。
戸崎が引いた席の台が当たらず、
「お前に抽選さすんちゃうかったわ!」
と中川は激昂。
戸崎も「ごめんね。」としか言わない。
中川は約1年自分の分の家賃を戸崎に渡していない。
それでも戸崎は中川を愛しているので何も文句は言わない。
2人はそんな関係。

しかし、2人の関係を引き裂く人物が現れる。
女芸人、市川屋書店だ。
以前から戸崎をうっすら狙っていた市川屋書店。
市川屋書店は近江ハウスに乗り込み妙な雰囲気に持ち込んだ所を戸崎がマニピュレート塩コウジに連絡し、塩コウジもすぐに駆けつけて、雰囲気を壊され、失敗に終わった事もあった。
それでも市川屋書店は諦めずに戸崎に迫った。
戸崎ラス親の東4局にも関わらず迫った。
対面の戸崎が一萬を切った時だった。
市川屋書店の手が戸崎の下腹部を撫でている。
中川は欲しくもない一萬に対し、大声で
「ポン!ポン!!ポォォン!!!」
市川屋書店は突然の声に驚いたが、構わず続ける。
つづいて下家が二萬をきると、
「ポン!ポン!!ポォォン!!!」
二度目の大声にも市川屋書店は驚いたが続ける。
そして下家が九萬をきった時だった。
「ロン。清一色、三連刻、ドラ三。まくった。」
中川の勝利で麻雀は終了。
中川は言った。
「今日はもう疲れたからみんな帰ってー。」
強引に勝利を呼び込み、強引に皆を帰らせた。
部屋に2人きり、涙目で戸崎がつぶやく。
「怖かった…」
中川が返す。
「もう大丈夫や…」
2人は抱き合い、熱い口づけを交わした。
戸崎は後ろから突かれたくなり、布団にうつ伏せになった。
それを中川は強引に仰向けにし、対面位に持ち込み、
「今日みたいな日こそ、いつも通り行こうや。」
その日はいつもより激しく中川自身の点棒を戸崎自身の点棒入れに出し入れした。
絶頂に達した戸崎が中川よりも先に点棒から白を出した。
中川は戸崎の出したモノを親指と人差し指でつまみ糸をひかせながら
「安い手やぁ。」
と言い、そのまま中出しした。
行為を終え、疲れ切った2人は横になり、戸崎は言った。
「また明日も…」
これが性行為なのかそれとも麻雀なのか。
そのことは明日の2人にしかわからない…





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