菊穴パンチ〜愛の確かめ合い〜

今日もおーにしとナカジマはネタ合わせをする。そして、今日も愛し合う。そんな日々が続いていた。
ネタ合わせを終えるとおーにしはナカジマが欲しくなり、行為をする誘いの合図としてあの挨拶をした。
「はい、どもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
合図が聞こえたナカジマは少し腹を引っ込め、服を脱ぎ、部屋に入り、ナカジマがタチを務め、おーにしがネコを務める。そんな日々だった。
しかし、ナカジマは辟易していた。タチ側という役回りに。
結局タチを務めるという事は、男性として行為に及んでいるという事でしかないからだ。
その日は、結局いつも通りのパターンで終わり、二人はそれぞれの家路についた。
そして、次の日もネタ合わせを終え、昨日シたばかりのおーにしはいつもの挨拶をしてこなかった。
ネコ側も経験したいナカジマは叫んだ。
「はい、どもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
おーにしは驚き、こう返した。
「昨日シたばっかりやん!どんだけ性欲強いねん!」
それに対し、ナカジマは
「いやぁ、わかるやん?俺があの挨拶するってことはさぁ…な?」
「え?そういうことなん?」
「ん…おぉ…」
「それはきついわ!いくら好きでも相方の菊穴掘るなんてできへんわ!」
「俺いつもやってるやんけ!」
「そうやけどさぁ…」
「分かったわ!じゃあ勝負事で決めよ!」
「ジャンケン?」
「それやとあいこで長引いてまうやん。」
「じゃあ何すんのよ?」
「はい、どもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!ジャンケンや。」
「何それ?」
「テキサスの牧野がはい、どもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!って言うた後に俺らじゃないコンビ名言うやつ知ってる?」
「あぁ、あれな!」
「あれでどっちが絶妙なコンビ名言えるか競うねん。」
「なんやねん!それ!ほんでそれ誰が勝敗決めんねん!」
「ほんなら牧野呼ぶわ。」
ナカジマは牧野にLINEを送った。牧野は二つ返事で二人のいる場所へ向かった。
牧野は堀口恭司のキャップとヘッドホンを身につけ、二人の戦いを見届けることになった。
おーにしとナカジマが声を揃え、
「はい、どもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
そして、二人は呼吸を合わせて思いついたコンビ名を叫んだ。
おーにし「ランチョーです!お願いしまぁす!」
ナカジマ「ランチョーです!お願いしまぁす!」
二人は顔を見合わせた。やっぱり俺たちはコンビなんだと、そしてカップルなんだと確信した瞬間だった。
牧野がその場にいるにも関わらず、熱い口づけを交わした。
その場に居づらくなった牧野は、点鼻薬を鼻にさし、
「これは、明日からゴシップとして、しゃべるしかないな!」と言い、少しホップしてから家に帰った。
そんな牧野の言葉にも気がつかないほど二人は愛し合った。
結局、考えることは同じだとお互いの愛を確かめ合え、なおかつ今までの二人の関係性は、これからも継続することになった。
頭脳パンチとランチョーに幸あれ…


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