保育園から子どもが連れていかれました ~児童相談所は勇み足~

前回は、一時保護当日のことを書いたので、今回は保護解除までのことを書きます。

前回の記事↓ 

【面談1回目】

一時保護の日の面談では、「とにかく続きは次回ちゃんと聞きますから」的なことを何回も言われて、その「次回ちゃんと」がこの回でした。

一時保護の日の後に連休が挟まってしまったりして、ちょっと間があきました。こちらとしては、保護解除のためなら毎日行ってもいいと思っていましたが、なんといっても児童相談所はお役所オブお役所、カレンダー通りに休んでいらっしゃいます。

この日も夫婦で赴きました。児童相談所側は、児童福祉司1名(保護のときに会った人の片割れ)と、児相心理司1名(新キャラ)が対応してくれました。

このときは夫婦別面談で、福祉司とパパ、心理司と私が、それぞれ別室で1時間ほど面談しました。

この日はかなり対策をしていきました。具体的には、こちらのブログを参考に、聞かれそうなことに対してあらかじめ答えを手帳に書きつけて持参しました。

ここでは、私のほうの面談について書いていきます。

私:「福祉司と心理司って何が違うんですか?」

心理司(以下、心):「基本の仕事は福祉司がやっていて、心理の知識が必要なときに心理司が入ることになってます」

私:「心理司の人は何か資格がいるんですか?」

心:「人によりますけど、私は臨床心理士と公認心理師持ってます」

私:「え、じゃあ、大学院卒ですか」

心:「いえ、移行措置ルートなので、学部卒なんですよ」

※臨床心理士で学部卒ルートの人、初めて見ました。臨床心理士が学部卒だとすると、この職場には大卒の人しかいないと判断してもいいと思います。

心:「じゃあ、お話聞いていきますね」

以下、「一時保護決定に向けてのアセスメントシート」と「家庭復帰の適否を判断するためのチェックリスト」に基づいて質問される。いずれも厚生労働省の資料で、webで見れます。

私:「それ、webで見てきました」

心:「えっ。じゃあ話早いですね」

ということで、「アセスメントシート」のほうを直接見せてくれる。以下、順番に質問されて答える。我が家では、「④ 次に何か起これば、重大な結果が生ずる可能性が高い」が、子どもが2歳前のために自動的に「はい」になってしまうこと、「⑦ 保護者に虐待につながるリスク要因がある」が、前回書いた家族のリレー風邪により、ややストレス過多になっていたということ以外、チェックがつく部分がありませんでした。

しかし、その状態で心理司から謎の質問。

私:「旦那さんは育児をがんばりたいのに、会社は次の子どものときは育休をやれないとか言い出して、周囲が無理解で困ってるんですよね」

心:「えー、でも、旦那さんが子育てしてて、ママ、しんどくない?」

私:「え、結婚するときにそもそも旦那さんは子育てしたいと言っていたし、全然しんどくないですよ。旦那さんに育児のサポートをしてくれない会社には、いやな気持ちしかないですけど」

心:「でも、旦那さんがやるよりママがやるほうが早いこととかあるでしょ?」

私:「ないですよ???」

心:「あるでしょ???」

なんか話がかみ合わなくなってきました。あとから振り返れば、これ、「⑦ 保護者に虐待につながるリスク要因がある」のところの下位項目、「家族・同居者間での暴力(DV等 )、不和」に引っ掛けようとしてるんですね。

ようは、「旦那さんは育児したいと言っているけどその能力はないはずだ、しかし奥さんはそれを受け入れて実現させてあげようとして精神的に消耗しているに違いない、そうだ、そうに違いない」というストーリーを作っているわけです、心理司は。

私:「あ、旦那さんは実家にいるときに家族のごはんを作っていたので、家事できますよ。こちらに越してきてからも、ゴミは全部旦那さんがやってくれてますし。あ、家じゅうのゴミ箱からゴミを集めて、お風呂の排水溝ネットも替えて、流しのゴミも集めて、やってますからね。私、こちらに住んでから、ゴミ出ししたことないんですよ。うちは夫婦同じくらい家事できます」

心:「えっ」

心理司の脳内古くない?児童相談所の関係者、性役割分業意識強すぎでは?

あと、この日は、「児童相談所は自助努力が好き」と事前に読んでいたので(保護時の面談で、「おばあちゃんは育児を手伝ってくれないんですか」と散々聞かれた)、お望みの通り、おばあちゃんを降臨させました。といっても、連れていくとモンスターっぽいので、「うちの娘は育児をがんばっていたのに、孫が保護されたと聞いてびっくりしています。年末年始に会ったときには家族3人、楽しく過ごしているのがわかったので安心していましたが…。今後はもっと、祖母として孫の育児に積極的に携わっていきます」みたいなお涙頂戴のお手紙を書いてもらって持っていきました。そしたら、心理司がコピーを取っていたので、やっぱりこういうのは有効なんだなと思います。

ま、下書きはWordで書いて、しかもそれを私が添削したやつを、おばあちゃんが手書きで清書しただけなんですけどね。

全体的に茶番です。

そもそも、なんでおじいちゃん生きてるのに、児相相談所は、「おじいちゃんは育児を手伝ってくれますか?」と聞いてこないんだろう?脳みそ昭和かよ。

ってなわけで、面談1回目終了。

パパ側の面談は、福祉司がついたのですが、性役割分業意識も心理司より強く、かつ、質問が心理司より下手なので、「保護のときに話した内容をまた話させられた」という感じだったようです。福祉司、無能すぎでは。

この日は、面会交流の日程を決めて終了。

基本的に、査定面談なので、話して心が軽くなるような、カウンセリング的効果は一切ない面談でした。あえていえば、就活のときのOBOG面談とかってこういう感じなのかな、と思います。どう考えても相手のほうが立場が強いけど、「なんでも聞いてね」「気軽にどうぞ」と言われるような違和感を覚えました。

変なこと言ったら保護が長引くんでしょ?

アセスメントシートにないことは言わないよ!

ということで、次回は、面会交流のときのことを書きたいと思います。

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