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日本のスパコン「富岳」が世界一の記録を独走中、というニュース。凄いんだけど、凄すぎて、話題にならないという。

今日は、そんな地味な話題にスポットを当ててみます


米国、中国はどうしているのか?

一時期は、米国や中国が圧倒的に凄い性能を出すなどとアナウンスしていて、日本は完全に負けたと思われていました。でも、このありさまです。

ウサギとカメみたいな、感じ。

地道にやっていた日本勢の本領発揮、というところでしょうか。

400PFLOPSって、どのくらい凄いの?

スパコンの性能を図る指標は、以前から「FLOPS」が使われています。1秒間に足し算や掛け算をどのくらい実行できるか、という話。1秒に1回が1FLOPSです。

P(ペタ)とは、10の15乗。G(ギガ)、T(テラ)の次。千兆だそうです。

400P(ペタ)なので、400千兆、40京(けい)。

数字の単位で「京」って、あまり見たことないですね。お金の世界では、国家予算でも「兆」までなので、あまり出てきません。

途方もなく凄いというのは、お分かりと思いますが。1世代前のスパコン「京」が10PFLOPSだったので、そこから約40倍の性能ということになります。

スパコンの世界では、1世代進むごとに、切りよく100倍にしたい。というのが目標だったので、40倍という目標が発表されたときは、周囲から失笑されていました。大丈夫か?日本!?みたいな感じです。

海外勢は、100倍どころか、200~300倍くらいの目標を掲げていました。ぶっちぎりの性能目標。でも、今のところ実現していません。

地道に頑張るのが、日本の凄いところ

さらに、単純計算だけでなく、実用的なソフトでも性能を発揮することを示しています。性能を図る4部門で堂々の1位を獲得。

まさに、ぶっちぎりの性能です。

スパコン「富岳」の計画が発表された当初から、数値だけに注目するのではなく、実用的でソフト開発者、研究者にとって使いやすいスパコンを目指す。と言っていました。

いい意味で、期待を裏切り、数値性能でも世界一となったのですが。使い勝手、使いやすさでも世界一のようです。みんなから愛される、実際に活用できるスパコンですね。

ほんわかと、いい話。ということで。


この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


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