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youtuberは本当におもんないのか

 あらすじ


 「youtuberなんか全員おもんないやろ!」という霜降り明星粗品の発言が話題を呼んでいる。

 それに対抗してヒカル・ラファエル・カジサックらは動画で反論を展開。(カジサックって芸人じゃね?というのは禁句である。)
ヒカル「千鳥さんのように、YouTube全く出てこない人が『YouTuberなんて』いうのは俺かっこいいと思ってるし、プライドあるじゃないすか」とした上で粗品について「めっちゃプライド捨てて金儲けのためにYouTubeきてるのに、自分もYouTuberやん僕らは思っちゃいますよ」

…珍しくまともだ。いつもこのスタンスなら痛いとは言われないだろうに。

さて、こちらは粗品が運営するyoutubeチャンネルである。字幕付きの動画を毎日しっかり投稿しているのがわかる。wikipedia大先生によれば、youtuberとは「動画共有サイトYoutube上で自主制作の動画作品を継続的に公開している個人および組織」のことらしい。この基準に従えば、確かに粗品はyoutuberといえる。しかも毎日投稿とは。これは立派なyoutuberだ。

 しかし、なぜかヒカルの動画には批判が噴出した。翌日の女性自身のタイトルはこうだ。
ヒカル YouTuber嫌いの粗品を「ダサい」と挑発も「圧倒的に負けてる」と突きつけられた“格差” | 女性自身 (jisin.jp)
ひっでえ・・・でも普段のお行いk
SNS上ではこんな声があるんだとか。
《M1R1の2冠をとり、数々の芸人から「天才」と評され、Youtubeで芸人界最高の成功を収めているのが粗品。それが客観的な評価》
《私らのような無関係の一般人には、どうあがいたって引っくり返らない格差があるように見えます。土俵が違うとかのレベルではなく、見たい人が見たい時間にいつでも見れる媒体と違って、TVは不特定多数の人間を相手に商売してるのでどうしてもそれなりの実力や知名度が伴わないと話にならない。ヒカルだって少し前までTVに出たい出たい言ってちょっとだけ出てたような気がするけど、今は全く出ないのは求められてないからなのでは?》
《面白いかどうかで勝負したがってるのが粗品。登録者数とか再生回数で勝負したがってるのがヒカル。面白さで勝負したいならヒカルの方から乗り込めばいい。人気で勝負したいなら来てもらえば?来ないならビビってるって思うのは自分に都合良すぎと思うけど》

言わせてもらおう。

バカなの?

言っておくが筆者はヒカルを見たことがない。スカイピースやコムドットを見ていると原因不明の腹痛が発生するタイプの人間だ。
粗品が批判されているのは
①youtuberをひとくくりにして批判する無知さ
②自分が面白いかどうかを決める権限があるという驕り

この二つだ。
そのようなことも分からない狂信者にバカといって何が悪いのか。

①youtuberをまとめて批判する無知さ


どうやらこの一般人ならとっくに東京湾の底に消えているであろう借金王はyoutuberというものをスカイピースか、コムドット、ヒカルのような人たちの事だと考えているようだ。(まあこの人たちもなんやかんや才能あふれる人だと思うけどね)
彼らの登録者はもちろん多い。だが彼らだけがyoutuberではない。
ジェラードンだって、HIKAKINだって、はじめしゃちょ―だって、マナル隊だって、adoだって、すとぷりだって、加藤純一だって、もこうだって、兎田ぺこらだって、キヨだって、やがみだって、ゼパだって、バキ童だって、じゃだれてだってyoutuberだ。
ジェラードンに至っては、なぜテレビに出ていないのか不思議である。
 粗品の軽はずみな「youtuberなんて全員おもんないやろ!」という発言は、この1クセも2クセもあれど多くの人を笑顔にさせてきたであろう人々への、それを楽しみ応援し続ける人々への冒涜でしかない。どんなにそれっぽい言葉を並べ立てて反省したふりを見せても無駄だ。いや、反省すらしていそうにないが。

…興奮しすぎてしまった。

②頑固に自分の「面白さ」に固執する愚かさ


 話は昭和に飛ぶ。1960~70年代頃まで、お笑い芸人は卑しいもの、見ると馬鹿になるものとして煙たがられていた。現在お笑い芸人が座っている椅子には、落語家や新演劇(宝塚が代表的だ)、俳優が座っていた。
 しかし時代は進み、お笑い芸人を利用すればより視聴率が取れるようになった。テレビ局はどんどん芸人をバラエティに出し、専門外のワイドショーにすら引っ張りだした。(そして坂上忍という勘違いパワハラモンスターが生まれた。)
 そこに「面白さ」の優劣はなかった。ただ人気の差があったのみだ。
 そもそも面白さというのは比べるものではないだろう。明石家さんまとダウンタウンを比べる人間がいるだろうか。比べる人がいたら異常者だろう。
 youtuberでも同じことが言える。HIKAKINとじゃだれてを比較する人間がどこにいるのか。加藤純一とバキ童を比較する人間がどこにいるのか。

 youtuberが近年力をつけ、少しづつ中高年の牙城であるテレビに進出しているのは、芸人をじんわりと人気で超えてきているからだ。
 粗品は自分の「面白さ」に絶大な自信を持っているのだろう。何しろ最年少でM-1とR-1を優勝している男である。お笑い芸人として私たち凡人が仰ぎ見ることすらかなわない位置にいるのは本当に間違いない。

 だが。その価値観を振り回し、好き放題youtuberを腐す権利はこのギャンブル中毒者のどこにもない。東方の時計をつけて若者に親しみをアピールしていた新進気鋭の芸人は、他者を攻撃して笑いをとる物申す系youtuberへと成り下がった。

 ちなみに粗品はキンプリに対する言いがかかりのヤジ、被災者への心ない発言、どう考えても金はあるはずなのに返されない借金、バラエティのかけっこ勝負で足を引っかけて勝利して喜んだりするなど、余罪が大量にある。「お前のこと誰が好きなん?」を自分が言われる側になる日が来ないことを切に願う。

ちなみにこれが初投稿です。性格が歪んでいくのを感じる。

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