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セレバナで岩手ケルディオ杯4代目王者を勝ち取った男

はじめに

こんにちは、もうしです。
先日行われた岩手ケルディオ杯に参加してきたのでそのことについて書きます。使用デッキはセレビィ&フシギバナです。


ケルディオ杯とは

北東北最大のポケカイベントという位置づけの公認自主大会です。毎年盛岡で開催される岩手ケルディオ杯、青森県で開催される岩手ケルディオ杯青森場所(名前がややこしい笑)、岩手県南部のポケカプレイヤー発掘のために開催される岩手北上miniケルディオ杯の3つのバージョンがそれぞれ年1回ずつ開催されています。

僕はポケカを始めた2年前から参加し続けていて、今年3回目の参加です。今でこそシティリーグの環境が整備されていますが、僕がポケカを始めた当時はチャンピオンズリーグとジムバトルの中間に位置するイベントというのは非常に貴重でした。緊張しすぎることなく、しかし本気で地域のプレイヤー達と勝負できる場です。


大会ルール

ケルディオ杯は伝統的に、予選を変則ガンスリング、本選をトーナメント形式で行います。毎年細かいルールが若干変わります。今年は本選に出場できる選手は8人で、先着順で埋まり次第予選終了となります。

予選
ファーストステージとセカンドステージに別れています。ファーストステージで1勝するとセカンドステージに上がることができ、セカンドステージでは3連勝することで本選出場が決定します。ただし、セカンドステージにおいて2連勝同士の人が対戦し、負けてしまった場合に限り次からは既に1勝している扱いで対戦を始めることができます。

本選
8人による全3戦のシングルエリミネーショントーナメントです。準々決勝と準決勝はBO1、決勝、3位決定戦はBO3による対戦で勝敗を決めます。

これ以外の細かいルールについては主催者の一人であるチカ(@poke_gimmic)さんのDiaryNoteを参照してください。

リンク↓


使用デッキと戦績

使用したデッキは【セレビィ&フシギバナ+シェイミ】です。予選、本選共に全勝で優勝することができました。ちなみに、参加者は52名だったそうです。例年にない参加人数の多さで驚きました。


岩手の環境考察

ケルディオ杯というのはガチで勝ちに行くイベントですが、全国レベルと同じような環境考察はほぼ意味を成しません。というのも、皆さんもご存知のように岩手県は田舎なので必然的にプレイヤーの数は少なく、また普段使用するデッキも筒抜けの状態です。更に皆ミラーマッチを嫌い、デッキを極力被らせないようにして使用する傾向が強いです。

即ち、当日までどのデッキに当たるか全く未知数の状態で大会に臨まねばなりません。
なので、大会を通じての環境考察を半ば諦め、身内メタと初見殺しに徹しました。ジムバトル上位常連の人は皆顔見知りのようなものなので、上位に上がって来ると予測される人とデッキはほぼ知っているからこその戦い方です。

事前のポケカ練習会(という名のショップフリーバトル)ではジラサン系、フェロマッシ系、ルガゾロ系がよく見られたのでそれらに雑に強く、更に岩手(特に盛岡)ではほとんど使われたことが無いため圧倒的初見殺し性能があると考えセレバナをチョイスしました。ちなみにこのデッキ、ピカゼクは対策を切っています。岩手でピカゼクを日ごろから使用している人間は少ないので予選で当たることは無いだろうと高をくくっていて、本選で当たることが予想されたら使用デッキを変えようと考えていました。

まずは練習会帰り、皆に悟られないように足りないカード(セレバナ3枚、シェイミ2枚)を購入するところから始めました。それから18:00~0:00まで睡眠をとり、1:00~4:00の夜勤アルバイト。それが終わるとデッキを組み始め、デッキが完成したのは大会当日の朝6:00でした。

デッキ解説

本選で使用したデッキレシピです。アンノーンHANDが異彩を放っていますが、これは当日急遽お借りしたもので、予選ではエリカのおもてなし2枚目でした。

ゲームメイク
まず、このデッキは耐久デッキではありません。ビートダウンデッキです。ジャッジマンホイッスルとダートじてんしゃでデッキをブン回しながらこだわりメット、エーテルパラダイス保護区などをプレイしていきます。とにかくダメージ軽減カードが無いと話にならないくらい耐久が無いです。具体的にはサンダースGXのヘッドボルト+こだわりハチマキ程度で確定2発圏内となります。当たり前ですが。

次に、シェイミを適当な数場に出します。3体出しては絶対にダメです。シェイミ3体とセレバナ1体が倒されるとゲームが終了してしまうからです。

あとは各種ハンマーによる盤面のエネ破壊とジャッジマンによる手札干渉を続けながらセレバナの150点クロックを続けるだけです。上技を絡めて相手のポケモンを混乱状態にし、行動回数を制限するのも忘れずに行います。

中盤以降にエバーグリーンGXを追加エネ込みで使用すると、セレバナ全回復+デッキリソース使い回し+大ダメージが狙えるため1回は絶対に使いましょう。

相手がフーパ、アローラキュウコンGXなどを出して来たらエネ割り+ドローゴー連続によるLOを積極的に狙います。エバーグリーンGXのおかげでデッキ枚数で負けることはありません。

まとめると、

軽減と回復を絡めてギリギリの耐久力を保ちながら150点クロックを続けダメージレースを行う。ジャッジマンとハンマー、混乱状態を使ってさらにワンチャンに賭け続ける。無理そうならエバーグリーンGXでデッキリソースを増やし、LOを狙う

ということになります。


カード個別解説

【セレビィ&フシギバナ】
一見すごい弱そうだけどとんでもなく強かったです。上ワザの混乱効果が今流行りの単構築にブッ刺さっていて、下ワザの150クロックもデメリット効果が無いワザの中ではかなりの高水準。それに加え何と言っても

エバーグリーンGXが強すぎる。

まず180ダメージが強いし、全回復も強い。そんでトラッシュ全てデッキに帰る???は???

実質クラッシュハンマーを8回使える上、膠着状態でLO狙えばほぼ勝てる。

笑っちゃうほど強かったです。
全てのワザがエネ枚数で2枚、3枚、4枚(エバーグリーンGXの追加効果)とテンポ良く繋がるところも非常に良いです。

【シェイミ】
あまり活躍しませんでした。出した途端にフェロマッシやサンダーに刈り取られていく哀れなキャベツちゃん。主な役割はセレフシを育てるための囮でした。しかし生き残ったら残ったで永遠に20ずつ回復してくるのはすごくプレッシャーになります。後述の決勝戦では非常に重要な役割を果たしているので、必見です。

【アンノーン(HAND)】
まさかの本選起用。予選で当たったジラサンにフーパが投入されていて、どうしようもなかったので相手のエネを割り切りLOするプランをとりました。予選はガンスリング形式だったので時間切れやサイド差での勝敗決定が存在せず、またその対戦で勝てば本選出場決定だったこともあり安心して泥仕合を続けられました。しかし25分BO1となる本選1試合目、2試合目でフーパに当たってしまうと最悪時間切れ+サイド差で負けかねないと考え、能動的に勝ちに行けるHANDを急遽採用しました。

(当時僕が思い描いていたジラサン相手の負けパターン)
シェイミスタートし、それをサンダーで取られる。0-1。

その後相手はフーパを前に出しフーパに基本雷エネを1枚ずつ手貼りしつつドローゴー。こちらはポケモンを育てないとサンダー等でクロックを刻まれた際に対抗できないため、1体はセレフシを育てる必要がある。こちらはダートじてんしゃを使用する関係上、エバーグリーンGXを追加エネ込みで使わないとデッキ枚数の差でLOされかねず、仕方なくセレフシを育てる。

ハンマー、ジャッジなどで相手をけん制しつつセレフシを育てる。相手はすかさず手持ちのリソースを切りコケコGXのエアロトレイル、エレキパワー等を絡めカプサンダーGX。セレフシ倒され0-4。ここで相手の主な攻め手が途切れるため、こちらは耐久モードへ移行する。ハンマーやワザでコケコGXを倒すかけん制するかでベンチへ戻らせる。当然出てくるのはフーパ。こちらからは何もできず、レインボーエネを割られたフーパも攻撃できない膠着状態。

この状況で時間切れになった場合、大会ルールによって相手の勝ちとなってしまう。時間切れの場合、サイドが2枚以下のプレイヤーが勝利になるからだ。

しかし、上記の膠着状態になった瞬間高速のドローゴー合戦に持ち込み、時間内にHANDを決めれば特殊勝利達成になると考えた。我ながら天才である。

……しかし1度も活躍することはなく、デッキレシピの話題性を上げるためのマスコットでした。本選前に急遽アンノーンを貸していただいたチカさんありがとうございました。

【ネットボール】
セレバナは殴りだしが2エネなのでエネに触るカードが多く必要だと考え4枚採用しました。後続のセレバナ、エネ、更に回復カードになり得るシェイミと幅広いサーチ範囲を持っていて非常に強かったです。

【ネストボール】
ベンチ切れを嫌って4枚。3枚でもいいかもしれないです。

【ジャッジマンホイッスル、ジャッジマン】
非常に強かったです。序盤はエネや防御カードに触るための圧縮カードとして、盤面完成後はジャッジマンとして使用でき全く隙のない活躍でした。

【ダートじてんしゃ】
ニコタマに触るための山札圧縮カード。トラッシュに落とすというデメリットはエバーグリーンGXによってほぼケアでき、セレバナとの噛み合いが良かったです。

【こだわりメット】
序盤貼れればエーテルパラダイスと合わせて鉄壁になれます。理論値ではメット、パラダイス、ベンチシェイミ2体で毎ターン100ダメージの軽減になります。

【ムキムキパッド】
こだわりメットが相手の攻撃前に使用しないと意味が薄れるのに対し、こちらはいつ貼っても一定の効果を発揮できるので1枚採用。ちなみにムキムキパッドを貼ったセレフシのHPは320。これはフルパワーVビート+こだわりハチマキ+戒めの祠1回を耐える数値です。
決勝トナメではこの1枚のおかげで勝った試合があり、神カードだと思っています。

【クラッシュハンマー】
正真正銘神カード。神。セレバナデッキはエバーグリーンGXによって最大8回も使える激アツカードです。

【改造ハンマー】
基本エネ主体のデッキが多く、腐りやすいと考え1枚です。役割対象はビーストエネルギーだけだと考えてましたが甘かったです。2枚入れるとエバーグリーンGXで4回撃て、フーパのレインボーエネやユニットエネをすべて割れるようになるため絶対そっちのほうが良かったと後悔しています。1枚採用でもクラハンの方を成功させば大丈夫なので、運に自信のある人は1枚でもいいです。

【リーリエ】
ハンマーや多数の防御カードなど、ハンド消費が激しめなので4枚採用です。無難に強くて良かったです。

【マーマネ】
トラッシュ効果はエバーグリーンGXでカバーできるため、セレバナと噛み合っていました。無難に強かったです。

【グズマ】
エバーグリーンGXで4回使えるので2枚でいいかなということで2枚です。実戦ではエバーグリーンGXを使うタイミングがまちまちで、大抵グズマよりも先に使ってしまうので微妙でした。3枚入れていればもっと柔軟なプランが建てられたと思います。主な用途はLO狙い時のバトル場縛りでした。

【エリカのおもてなし】
最近単構築が流行っていて、激弱カードでした。ほぼほぼジャッジマンホイッスルと同じです。予選では2枚、本選ではアンノーンHANDと1枚入れ替えての1枚採用。

【ナタネ】
最強。なんで1枚しか入れなかったのか理解に苦しむレベルです。盤面が整った状態で使用するナタネはほぼエクストラターンと同義です。次セレバナ使う時は3枚か4枚入れたいです。

【ククイはかせ】
打点足りない事もあるかな~~~と甘い考えで入れた1枚です。そんなことは1度たりともありませんでした。2枚ドローするなら絶対にポケモンブリーダーのほうがいいです。

【エーテルパラダイス保護区】
こいつが出ているとセレバナが無敵になります。序盤から積極的に出し、相手にスタジアムを切らせていくことが重要です。相手に効果がある場合でも積極的に出します。

【ライフフォレスト】
毎ターン60回復でき、状態異常も消えてしまうオーバースペックカードです。唯一エバーグリーンGXで戻せないカードでもあります。フェロマッシ単が混乱を回復できる数少ないカードで、相手にするときはどこでライフフォレストを出してくるかきちんと読み切らないといけない場面があります。

どのデッキが相手でも基本的にスタジアム合戦で勝利することができ、最終的に貼り続けるスタジアムをこちらが選ぶことができます。ライフフォレストを最後まで盤面に残したい時はきちんと手札で温存する必要があり、判断が少し難しいです。

【エネルギー】
他のセレバナデッキを見ると草7枚が多かったのでそのままパクりました。
1体目が使うエバーグリーンGXの追加効果込みで3枚、2体目のセレバナで2枚の草エネを要求され、残り2枚をシェイミに貼れるのでこの枚数はベストに近いと思います。シェイミが殴らないといけない場面はたまにあります。
ニコタマは当然4枚。


対戦レポート

予選ファーストステージ
勝ち 後攻 雷ゾロアーク?
ゾロアに雷貼ってエンドからお相手続かず、順当に取ってベンチ切れ勝ち。

予選セカンドステージ1戦目
勝ち 先手後手忘れた vs魔物 さん(ジラサン)
戦い方がまだよくわかんなくてシェイミ出しまくる謎プレイしてたらサイドがみるみる取られて焦る。(アホ)
場のポケモンをセレバナ1体にして育てて殴ってたらサイド取り切れた。

セカンドステージ2戦目
勝ち 先手 vsみつる さん(ガノンフェロマッシツルギ)
相手が事故ってるぽくてアゴヂムシが棒立ちだったのでグズマからの危険な花粉でまずサイド先行。ここで1枚取ったことにより次のフェロマッシを倒せればビーストリングのターンを飛ばせるため、形勢は非常に有利に。
フェロマッシがジェットパンチをしてきたため花粉の混乱でけん制しつつ倒す。ここで4-0。中盤にガノンが立ち、エネを加速させてきたがカミツルギ、シェイミ◇と順当に取って勝ち。

セカンドステージ3戦目
勝ち 先手後手忘れた vsちくわーるど さん(ジラサンUBフーパ)
大学の後輩で、よく一緒に調整する相手だったのでフーパ入りジラサンかピカゼクを使ってくるだろうなと予想。連勝中のデッキ変更ができないためあきらめムード。フーパのことをすっかり忘れていた自分を恨む。

予想は的中、フーパスタート。絶望。
しかしここで勝てば本選決定であったこと、セレバナは遅めのデッキであることからサレンダーして再度連勝を重ねることは無理だと判断、ヤケクソ気味で対戦続行。「フーパ突破無理なんでエネ割ってLO狙いますね^^」と口プを挟む。LOとは高速ドローゴー合戦のことを言っているため違反にはならないのだ。

無理やりフーパのエネを割りつづけること数ターン。なんだかんだセレバナにダメカンが載り、お相手エアロトレイル。あっカプサンダーやんけベンチ切れで負けジャン~~~~と諦めてたら実は打点が足りなかったらしい。相手悶絶しながらエネ切って逃げ、再度フーパを出してエンド。よくわからんがまだいけるっぽいのでとりあえずハンマーなどを絡め盤面に干渉しておく。しかしサイドは取れないのでドローゴー。

その後光速のドローゴー合戦が続く。相手はエネに触りたいらしかった。

クラッシュハンマー4枚使った後の改造ハンマーで相手の3枚目のレインボーエネを割った返しにお相手フーパにレインボー手貼り。

ちくわ「トラッシュ確認いいですか?…トラッシュにクラハン4枚、改ハン1枚……」

ぼく「ハンマー使い切ったんでエバーグリーンGXでもう1ループやってあとはLO狙いますね」

ちくわ「……エバーグリーンGXの効果って何ですか?」

ぼく「追加エネでトラッシュのカード全部山に戻ります。」

ちくわ「………対戦ありがとうございました。」

ここで予選抜け決定。ちくわーるどはこの後きっちり予選抜けてて、すごいと思った(KONAMI)。


本戦までの休憩時間に考えたこと
本戦出場者7人は全て僕の知っている人達だったため、ある程度デッキを絞ることができた。
予選3戦目で負けかけたちくわーるどはトナメ上では決勝まで当たらないため、フーパかピカゼクへのメタはある程度薄くてもいいかなと判断。
僕が決勝までに当たる可能性の大きいと判断したデッキは以下の通り。

フェロマッシ系
マッシブーンの女と自称してる人と本戦1戦目で当たること、前日の練習会でフェロマッシサンダースをずっと使い続けている人がいることから最も当たる可能性が高いと判断。

ルガゾロ
トナメの反対側だがルガゾロを何年も使い続けている人がいたため勝ち進めば当たる可能性は高いと判断。

ジラサン
予選で当たった魔物さん、ちくわーるど両者が予選抜けを果たしていた。両者トナメでは反対側だったため最後まで当たることは無いが、フーパに対するカードを入れておく必要が出てきた。

ピカゼク
誰か一人は使ってくるようなこないような。ちくわーるどが持ち込んでいることは知っていた。しかし決勝まで当たらないのでうーん。無人発電所入れようかちょっと迷ったけどフェロマッシ戦で不純物になるのでやめた。

ウルネク
ミミゲンでシティ入賞した人がトナメに残っていて、2戦目で当たる可能性があったためウルネクまで視野に入れる。ウソッキー入れるか悩んだけどフェロマッシ戦で(略)


トナメ上がる人たちと「何使うんすか?w」みたいな話で腹を探り合ってるときはめっちゃ楽しかった。僕は素直なので選択肢にあるデッキを全部言って、どれ使うか迷ってることも伝えて、さらにフーパメタでセレバナにHAND採用することまで言った。


僕が持ち込んだデッキは以下の3つ。


セレバナ+HAND
予選で使って強かったこと、混乱効果がフェロマッシに強いこと、ジラサンにHANDを入れて詰まなくなった(とおもってる)ので視野に入っていた。しかし持ち込んでいるのがバレた後は初見殺し性能が低下してるのでどこまで戦えるのか不安だった。

ブースターGXマニューラ
使いたかったから。twitterで見たレシピのパクリ。セレバナ、ルガゾロ、ウルネクに対し比較的有利だがジラサンが無理に等しい。

ルガゾロキュウコンルカリオ
シティ千葉でボロ負けしたやつのリベンジ。ジラサン、ピカゼクに対し対等以上に戦えるがフェロマッシ系統が微妙なこと、ルガゾロミラーがあまり好きでないことがネック。

最終的に決勝の卓にはブースターとセレバナどっちも持って行った。既に卓についている相手を見たらデッキに対し迷いが無いって表情をしていた。座った瞬間不思議なことにセレバナの事しか考えられなくなったのでセレバナにした。予選で握っていないデッキを本戦で握るっていうのが怖かったんだと思う。


決勝トナメ準々決勝
勝ち 先手 vsのえ さん(フェロマッシ単)
マリガン貰わなかったがサンダースが入っていないことを確信し、最初から単デッキ前提の立ち回りをする。フェロマッシ単は回復カードを多く入れている傾向があること、ルザミーネ◇をどこかで撃たれることを意識してプレイ。あとだしハンマーが死ぬほど怖かったがされなかった。

初手セレバナ、手札には5枚のエネとネスト。そこから3ターン続けてエーテルパラダイス。正直負けたと思ったがフェロマッシ単で助かった。ネストで後ろにシェイミを出し囮にしつつセレバナを育てる。ジェットパンチ→グズマビーストゲームでシェイミが刈られる。

セレバナへ安全にエネを貼るために序盤の1ターンをシェイミに使ってもらうこと、もしくはシェイミの継続回復でセレバナにかかるジェットパンチの負担を軽減することが目的だったため、シェイミは居ようがいまいがどうでもよかった。

しかしハンドが死に過ぎていた。こちらはエネを貼りつつ3ターンエーテルパラダイスを貼り続け必死の防御。これはプレミだった。この時点では知らなかったのだが、ライフフォレストは60回復&状態異常全快という効果を持っていて、相手が貼ってきた場合きけんなかふんによる混乱を常に無効化することができるようになる。僕は相手からのフォレスト警戒でパラダイスは1枚ハンドに持っておくべきだった。

のえ「ライフフォレスト貼ります」

ぼく「テキスト確認いいですか(自分のデッキにも入っている)」

ライフォレ「状態異常全快するで」

ぼく「ぐにゃぁ~(カイジ)」

結果として混乱を挟まずとも150点クロックだけでなんやかんや勝利することができたが、変なところでプレミかまして焦った。

途中、

のえ「ブルーでククイ持ってきます」

次ターン

ぼく「(盤面にこだわりフェロマッシ…次ククイで計240打点…まだ耐えるし盤面1体でいいか)ソーラービームで」

ぼく (あっヤベエビーストエネ付けたら270じゃん引くな引くな引くなうわあああ)

のえ「ククイ使います、…エレガントソール240で」

ぼく「(うおおおお耐えたああああ)1エネつけてエバーグリーンGXで、全回復します」

みたいな場面があって死ぬかとおもった。


決勝トナメ準決勝
勝ち 後手 vsみっきー さん(フェロマッシサンダース)
トナメ最初にデッキを見ておいたためフェロマッシサンダースだということはわかっていたが、どう戦えばいいかよくわかんなかった。
ポイントとしては回復札が少ないこと、いれかえカード1枚+サンダース逃げで状態異常回復が可能なこと、同じ動きで190打点の連打が可能なこと。
一番怖いのがサンダースGXの110クロック。序盤から継続されると回復が追い付かず非常にまずい。

序盤はセレバナにきちんとエネが貼れたためジャッジを絡めて150クロックを続ける。ハンマーでサンダースのエネを割りけん制しつつ戦っていると、相手がジャッジで止まった様子。そのまま押してサイドは先制。しかし返しにビーストリング。こちらニコタマが引けずにずっと戦っていたためベンチのセレバナには草エネ1枚しかついていない。ここで前が落とされると後続がいなくなりダメージレースに負ける可能性が出てくる。非常にまずい。

そう思っていると前のセレバナを倒すタイミングで相手がジャッジ。奇跡的にもニコタマ、グズマ、ネットボール(草エネへのアクセス)、草エネという引き。後続の目処が立ったためひと安心。

最後はお互いサイド残り1枚、GXワザは既に使用済み。相手はサンダースGXにハチマキを付け、前のセレバナに140ダメージベンチのフェロマッシには1枚の電エネのみ。僕はこの時負けを確信。セレバナの残りHPは130。エーパラは既に無い。ここでこだわりメットを付けたとしても、相手に要求する打点は170になるのみ。相手の盤面には140ダメージを出せるサンダースGXがいる。エレキパワーで負け。



僕のトップは…



†ムキムキパッド†

セレバナにムキムキパッドを貼ると総HP320、140ダメージ負っているのでなんと残りHPは180になる。相手のハチマキサンダース+エレキパワーで出せる打点は170。

あれ??????これ勝ちってマジ????

念のためきけんなかふんで前のサンダースを混乱にし、解決されてもコインで勝てるようにしておいた。どっちにしろサンダースGXは確2のためソーラービーム2発で落とすよりは花粉→ビームのほうが良い。手札にはグズマがあったため、逃げられても倒せる。

ターンを渡すと相手が悩みだし、サンダース逃げてフェロマッシが出ててエネつけジェッパ。最後はグズマでサンダース呼び出し勝ち。

ムキムキパッドは神。あと相手のジャッジで引いてきたグズマも神引きだったとおもう。すごく運が良かった。



決勝戦
勝ち 先手 vsゆづき さん(ルガゾロ+フーパ+リソースマネージメント)
対戦前は相手がルガゾロだということはわかっていたので勝ったなと思っていた。決勝トナメ前の雑談でも、

ぼく「セレバナにフーパ対策のアンノーンHANDいれたはwww」

ゆづき「セレバナとか普通にやったらルガゾロじゃ勝てないんだけど~~www」

みたいな会話を交わしていた。

そう。彼のルガゾロは普通ではなかった……

思えば決勝トナメはBO3。コントロールデッキが最も力を発揮できるルール。

そして対戦相手のゆづきは海外のトーナメントシーンに詳しく、ゾロコンやその他BO3向けデッキへの造詣が深い。

対戦開始。お相手フーパスタート。

僕は察した。


あっこれゾロコン(ゾロアークコントロール)要素入ってるやつじゃね…?

果たしてそうであった。リソースマネージメントのヤレユータンも採用されていたのである。つまり、フーパとヤレユータンでLOの勝ち筋が用意されたルガゾロということだろう。

ここまでの僕のフーパ対策は脆くも崩れ去る。

まずエネ割LOプラン。そもそも相手のデッキにリソマネ入ってるのでエネが尽きることは無い。さらにいくらエバーグリーンGXと言えど無限に山札を回復するリソマネには敵わない。LOは不可能であった。

そしてHANDプラン。相手のデッキはルガゾロベースのため、ジャッジマンが採用されていることは明白。ドローゴーで手札を貯めようとする間にジャッジマンを挟まれ、フーパによるクロックでサイドを取られてしまうだろう。

正直、勝てるとは思っていなかった。

しかし、いくらBO3といえどここで降参する択は無かった。仕切りなおしたとして相手のサイドにフーパを埋めるくらいしか明確な勝ち筋は思いつかなかったからである。

どうすればいいのかわからないままエネを割り続ける。しかしこちらのハンマーが尽き、フーパが殴りだす。場にエーパラ、こだハチフーパ80点を3回刻まれる。場のセレバナ2体はとりあえず育ってはいる。逃げたところでエネが切れるだけだ。0ダメージのエバーグリーンGXでリソースと体力を回復。

お相手は淡々とフーパでクロックを刻む。ハンマーで応戦。


と、ここで相手のエネが尽きる。


相手は山を引ききり、リソマネの無限回復ルートを始める。


ここまでの勝ち筋を整理すると、

僕の勝ち筋:不明

相手の勝ち筋:ヤレユータンによるリソース回復でハンマーを受け切り、エネ割りが不可能になった瞬間にフーパにエネを貼ってクロックを刻みサイドを取り切る。もしくはLO勝ち。

その後僕はリソマネをしてきたヤレユータンを倒し、フーパにつけられたエネを必死で割る作業を繰り返した。

ハンマーを引くため、山札が急速に減っていき、いよいよLOも近づいてきた。

こちら残るサイド3枚、手札にクラハンが1枚、山にクラハン1枚。異変に気付く。


あれ、相手リソース足りてなくね…?

相手のトラッシュにはエネが8枚。ユニット4枚、ニコタマ4枚。つまり全部。そしてバトル場にヤレユータン。カウンターゲインを貼ってリソースマネージメント。ニコタマ、タンカ、ともだちてちょうを戻す。

あっ、リソース足りてない。次フーパ殴れないやつやん。

返しにリソマネフーパを倒し残りサイド2。ここで勝ちの目を見出す。

相手は次のリソマネまで意識してこの戻し方をしたんだろう。このターンでフーパは殴らず、次のリソマネでフーパ起動用のリソースを戻すはず。

つまり、もう1回相手はリソマネを挟まねばフーパを起動できない。今のサイドは2、次のリソマネ時にユータンを倒して残り1。その時戻したフーパ用エネルギーを1枚でも割れば相手にまたリソマネを強いることができる。しかしリソマネをしたら残り1枚のサイドを取って僕の勝ち。リソマネをしないならフーパは二度と殴ることができず棒立ちになり、シェイミで殴ってサイドを取り切ることができ、これもまた僕の勝ち。

簡単に言うと、クラハン2枚で相手のエネを1枚でも割れば僕の勝ち。

そしてシェイミをベンチに出してエネを1枚貼り、次に備える。ターンエンド。


ここで時間切れ。あっという間に50分経ってしまった。

勝敗ルールにより、決着がつかなかった場合はサイドが2枚以下になっているプレイヤーの勝利となる。


残るサイドは2-5。僕は勝った。

結果から言うと、運勝ちだった。
というのも相手はグズマをすべてサイドに落としており、リソマネ時のいれかえコストをエネ切り逃げによって賄っていたのである。加えて僕のクラハンがほとんど成功したことでエネルギーが尽きる速度が異常に早まっていたのだ。

本来ならもっとゆっくりとしたスピードでエネが消費され、今回のように何度もリソマネを挟むこともない。サイドを取り切れる速度でリソマネを要求できたのは本当に偶然だった。

しかも最後は時間切れで勝ったとはいえ、時間がもう少しあったら僕のクラハン次第では負けていた。あまり勝利の実感は無かった。

(ここまで書いといてあれですが、決勝戦の対戦レポートに間違いが含まれているかもしれません。というのも僕はほとんどハンマー使ってターンエンド宣言をしていただけで、自分からはほとんど何も動いていないからです。勝つか負けるかは完全に相手のリソース総量と立ち回り次第であり、何されても僕がやることはほとんど変わらなかったのです。なので詳しい盤面やリソマネで戻したカードを間違えて覚えているかもしれません、ごめんなさい。)


とはいえ、勝ちは勝ちなので優勝は僕です!!!!!!!!

ありがとうございました!!!!!!!!!

セレバナ最強!!!!!!!


まとめ

運良すぎバロタ。



あとがき

ケルディオ杯参加3回目にしてようやく優勝することができました。ポケカを始めたときからの憧れの舞台で優勝することができ、感無量です。これからも岩手のプレイヤーとして精進していきたいと思うので、よろしくお願い致します。

企画・運営していただいたマイコーさん、ワタッコさん、おぺらさん、かきざきさん、チカさん、ポンさん、そして対戦していただいた選手の皆さん、本当にありがとうございました。

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