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読書はスピードと反復が大事だと身をもって体感した話

 今回はちょっとした発見。

 1冊の本を読むときは、1回の読書でしっかり頭に入れようと熟読するよりも、まずは1回スピード重視で読んで、その後さらにさくっと2,3回目を読む方が頭に入るし、結果的に早く読み終わる。

 読書は社会人になってから好きになり、色々な本を読んでいるが、僕は本を読むスピードも頭に入りやすさもイマイチな気がしていて、なんとかならないものかと思っていた。

 いわゆる読書術的な本も読んで、読んだ内容を1枚のレポート用紙にアウトプットするようなこともやっている。これはこれで良いが、やはり読んでいる間の定着感がもっと欲しいし、さらにインプットを効率よくできないかなと思っていた。

 そんな中、とある本に書いてあったのが、「本を読むときは3時間かけて1回読むよりは、1時間かけて3回読むほうが良い」というフレーズ。

 なるほどな、と思い早速試してみた。この時に読んだのはそこそこしっかりしたビジネス実用書。

・1回目読む

 1回目はとにかく読み流すくらいのスピードで読んでいく。内容が多少理解できなくても、同じ文章を2回読み返すようなことは極力しないようにした。すると、1周目だけでもいつもよりも本の内容が頭に入ったような気がする。

 この理由を考えてみると、いつもより早く読むことで、読んでいる間の内容が忘れにくい(今回この本は1週間くらい隙間時間を見つけて読んだが、いつもなら2,3週間かけて読むこともある)というのがあるように思う。

 また、素早く読むことで文章の中で大意を把握して読むようになったのかもしれない。枝葉のような「ちなみに」部分や応用がきいた複雑な部分を飛ばすことで、繰り返し表れる重要なエッセンス部分が頭に染み付いたのかも。

・2回目読む

 1周目が終わった時点でいつもよりも読んで理解した感があるなと思いつつ、2周目に入る。

 僕は本はためらいなくマーカーやメモを記入するタイプなので、2周目では再度読んだときにやっぱりここは重要だな、と思うところをマーキングしていった。ちなみに1周目ではあえてマーキングしたくなっても、2周目があるからと一切マーキングやメモはしなかった。

 2周目はあえて読まなくても良いような例示の部分はさらに飛ばして読むことができたうえ、1周目で大事だと感じていた部分を再確認することができた。マーキングの精度も上がったような気がした。

・3回目読む

 そして3周目。ここではアウトプットを意識するため、本の内容をレポート用紙1枚くらいにまとめる作業を並行して行う。というより、レポート用紙にまとめるためにポイントとなるところをペラペラめくりながら参照するイメージ。

 おそらく多くの読書本で言われていることだが、本の内容を身につけるためには、アウトプットすることの意義は非常に大きいと思う。

 このとき、アウトプットの精度にこだわりすぎてはいけない。100点に近いアウトプットを目指そうとすると、アウトプットの作業自体が面倒で気が進まなくなり、結局定着しないからだ。とにかく質は気にせずにアウトプットするという事自体を確実にこなす。アウトプットを積み重ねれば精度は必然的に上がってくると思う。

 この3回の読み返し作業を行うと、この本の大意は何かというのが簡単に理解できるようになっている。今まで1回でじっくり読み終えると、読んだ感はあるが、本の全体的な構成があまり頭に入らないし、後半に書かれている文章ばかりが頭に残ってしまっていた。

 自分的にはこれは中々の発見だったので、しばらく継続して様子を見てみたいと思う。

 

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