チラ詩の裏13

死んだ魚と目があった
成仏しなよと目を閉じて
僕は海へと飛び込んだ

魚のように自由でありたい
願いを込めた飛び込みだった
底への着地は10点ですか?

お前は金槌だったのか
魚の嘆きが聞こえたような
気にせず僕は歩きはじめた

龍宮城はどこですか?
見かけた亀に問いかける
この世にゃ無いよってそりゃ無いよ

宿屋を見つけて一休み
キラキラ輝く海底世界
明日はどこまで行こうかな

朝目を開けると見慣れぬ天井
白い壁に囲まれて
僕の旅はこれでおしまい

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