チラ詩の裏7

紫陽花眺めて小一時間
雨に打たれても花びらは
落ちることなくしがみつく
力強いと表すか
潔くないと表すか
どちらが正しいかその前に
正しくあることに意味はあるのか

みんな出て行ったこの街で
一歩踏み出す勇気もなく
地元に1人しがみつく
いい歳した大人が
まだ若いという理由で
分不相応に可愛がられる
そんなぬるま湯から離れられずに

家から離れず言い訳ばかり
家族の面倒見なきゃとか
地域貢献しなきゃとか
それらしい言葉並べたて
結局潔くないだけかと
僕は自分を嗤うだけ
誰にも見られず嗤うだけ

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