見出し画像

漁村に暮らす

北国の漁村に越して来て早いもので2ヶ月が経った。
引越しの後すぐに出た3人と2匹での北海道への(軽自動車)旅を終え、この地で働き始めて早1ヶ月。

去年の私は6年間の海外生活に終止符を打ち、実家に数ヶ月居候させてもらいながら犬達を日本に連れてくる資金を貯め、犬達が日本に来てからは、家賃月5.7万円の極狭一軒家に住みながら
営業とピザ屋の二足の草鞋を履いて、一日4~5回の散歩をこなす 日々を送っていた。

私の草鞋がもう擦り切れそうって時に、ミラクルの連発で突然決まった今回の移住。

だが、こういうことは突然決まるものなのだとも思う。

現在は、水道光熱費&wifi込み、庭&駐車場付きのシェアハウスに 2匹の保護大達と月3万円で住まわせてもらっている。

シェアハウスというのは名ばかりで、今の住人は私と犬達のみ、 というFrom the poorhouse to the penthouse具合である。

しかも月々の固定費半額以下。

車は、親方が社用車を月1万円で貸してくれていて、交通費と言って月1万円支給してくれている。

庭では近所に住むIさんが2日かけて作ってくれたドッグランの犬 小屋が、今日も私に大好きなニセコを思い出させてくれている。

Iさんのお蔭で私は安心して犬達を置いて仕事に行けている。

そんなこの町の旁々の温かい優しさのお暦でできているこの暮らしだが、このシェアハウスに住めるのも新規就労者の募集がもう無い今シーズンまでであり、 いつまででも使ってていいぞ、と親方は言ってくれてはいるものの、無一文でなくなった暁にはいつまでも甘えてはいられないよな、

ということで、現在車と家を探している。

まず、車は知り合いの漁師さんが6月に廃車にする予定の軽トラ を確保。

お次は家だが、

①ペット可
②近所で動物を飼っていない
③広い庭
④安価

の条件全てを満たす空き家が見つからない。

少し良いかな、と思っても、崩壊寸前だったり、持ち主が分からなかったり、予算オーバーだったり。

10年選手の移住の先輩方も現在住んでいる月1.5万円の3棟付きの家を見つけるまで何年もかかったと言っていたから、この条件に合う空き家を見つけるのは至難の業なのだと思う。

そこで思った。

理想の住処が無いなら、自分で作れない?
と。

取り敢えず、色々な人に売るか買すかしてくれそうな土地を知らないか聞き回っていると、近くに親戚や知り合いの土地があるとの情報がIさんから早速入る。

私達はいざ、ロード・オブ・ザ・ランドの旅へ

2件目で巡り会えたこちらの土地。 大きな桑の木が立っていて、その奥が丁度いいサイズの空き地になっていて。 その大きな桑の木が奥のスペースのいい目隠しになってくれている。

ここを見た瞬間、大切な思い出がブワっと溢れて、ピン、と来たこの場所。

車から降りて土地を見ていると、道路向かいに住むこの土地の大家さんが様子を見に家から出てきた。

その大家さんは、先々月に手伝いに行ったお祭りで移住の先輩Sさんに紹介して貰っていたSさんだった。

以前貸していた業者が置いて行ってさっぱり撤去しに来ないビニールハウスと物置も修理して使っていいとのこと。

年間10万円で、50坪くらいで、とIさんが交渉してくれたが、家族と要相談とのことで、返事は一旦お持ち帰り。
返事はいつ頃もらえるかな。

気長に待つことにする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?