9月16日のニコ生での自民党党首討論に対する意見論評【政治】
自由民主党曹宇再選挙2024年ネット討論会について言及
候補者は9人(敬称略)
・高市早苗
・小林鷹之
・林芳正
・小泉進次郎
・上川陽子
・加藤勝信
・河野太郎
・石破茂
・茂木敏充
全体としての所感
全体的にそれぞれの候補者間で合意形成が可能そうな
有益な討論になっていたと思われる。
これなら内閣として組織されても安心できそうだろうか。
現実の政治は大変かもしれないけれど、
言論としてはまっとうなものを見られたと思う。
ありがとう社長の人…夏野氏…
総論
経済成長が大事で、それによって国民が豊かになる方が
国家としても強くなるのだという点で合意ができていたと思う。
いや、これに合意できてないような政治家がそもそもおかしいのだが。
今まで政治家が抱えていたおかしなゆがみと言うものは、
表向きは隠れていたと思われる。
現役大臣、閣僚経験者、党要職経験者とバックに知的支援者が
いるようなお歴々であるからして、
現実論と理想論の塩梅ができているように見られた。
現実の政治の効果としては議論と調整が必要なものが
多かったが「経済成長が大事」「労働者が大事」「教育が大事」
そのために、「規制改革」「雇用改革」「政府支出」が大事は
みられたと思う。
このうちの雇用改革についてはインフレに対して政府が介入しない
場合のモデルをしっかりと見据えたうえでの政治を行えるならば、
各陣営の論点は正しいと思われる。
問題は、政府が市場に手を入れると少なからずショックや構造的怠惰
が発生するという点だ。
この問題点については、
なぜ公定価格が失敗するのか。
公共投資のリターンを受け取るのが誰なのか。
未来に買うより、今支出した方が良いものは何か。
これらの論点を熟議することでショックの緩和が可能かと思われる。
明確な意思を持ち、行動して、しっかりとした効果を
確認する政治を行っていただきたいと思う。
あっちで下げたものをこっちで上げて全体としてはマイナス
などと言う愚を犯すことがないように考慮したうえで
すぐさま行動してほしいと願うばかりだ。
なお、この愚は歴史の中で何度でも再演されその度に
国民の中から声なき犠牲者が生まれたことを忘れないでいただきたい。
と、もしも政治家に声が届くのなら言いたい。私はそう思う。
各論
よさそうな案を上げる。
経済成長
アメリカの成功例として、
ベンチャーキャピタル減税を上げていた。
これは社内ベンチャーも含むのだろうか?それに伴う規制緩和は?
ドローンを開発するのに電磁波の使用帯域を特例もない状態では
なかなか進まないだろうと思う。
マクロ的な政策に対してミクロ的な現実的な課題が
多くあると思うがしっかりと整理して合理的な提案を行ってほしい。
そのためには、各省庁の規制を把握したうえで統合された意思決定が
必要かと思う。
学問はしょせんはミネルバの梟でしかないので、
最先端はそこにはない。
すでにあるものの意外な組み合わせが価値を生むこともある。
あらゆる場面での偶然の幸運をつかみ取る社会であってほしいと思う。
そしてその果実が国民全体に波及されて未来に向かっていける
社会であってほしい。
人材活用
リスキリング(学びなおし)、マッチングと大いに結構だが、
リクルート会社と教育を内製する派遣会社に資金が回るだけの
改革では意味がない。
実際の効果として社会で生かせるものがなければならないかと。
例であるが一例を述べたい。
私はインターネットに親和性がある人間として生きていいる。
そこから見えるのは、ネット上での商材や無料の動画で
学んで副業や事業として立ち上げたものを成功させている
人が多く見える。
つまり要点は3つだ。
「意欲のある人材に対して教材が提供されること」
「個人の活躍が商業として成り立つような市場」
「生活が成り立つような時間と労働のバランス」
これがそろっている人が大成功していると思われる。
政府のなにがしかの改善でこれが可能だろうか?
私はわからない。何もしない方がマシよりはよくなるとよいが。
外交・安全保障
防衛力と外交交渉力の両輪を大事にするという点で
合意形成されていたと思う。良い傾向かと思われる。
ただ、一点言うならば、
防衛大臣経験者が核は使わないための兵器という発言を
公的な場でいうのはどうかと思われる。
国際的な関係は紳士協定的な影響力のせめぎあい
の上に成り立つものだ。
そういうところが後ろから銃を撃つって言われるんだぞ。
気を付けて!!
法の規制を緩和したり改善して、
政府として攻撃者を捕捉できるようにするのは必要だと思う。
海外の話はスパイ小説が現実化したかのような
ファンタジーが含まれていないか?と思う部分もあるが、
そこまでの必要性がある分野だと思われるので
インテリジェンス…内部外部問わず大事かと。
かつての内務省がどうだったのかも踏まえたうえで、
もしこの人に権力があったら…と言うファンタジーも考慮したうえで、
海外勢力と強調しつつ迅速に行ってほしい。
ビザンチン将軍問題ではないが、アルゴリズム的に解決できる部分、
技術的に議論されている部分もしっかりと理解して見据えてほしいと思う。
いろいろな”国”、”ブロック”との個別的外交を行える能力
利害調整の能力が必要とされる社会で
日本は名誉ある地位を得ることができると思う。
現実に現場で働く人々を応援したい。
その時々の理性のみで維持される危うい外交は
見ていて安心できないものだ。
安心できる社会であってほしい。
雇用問題
税制と所得の増加率の差が大きいと言う。
なぜならインフレ下で税率が維持されているからだ。
内需拡大による経済成長を実現するには可処分所得が
増加する必要があると思われる。
無自覚、自覚問わずに買い控えが起きているハズだ。
日本人はもっと支出にどん欲な民族だと私は思う。
資金があれば支出するはずだ。
その際選ぶのは海外製品かもしれないが。
だが、その製品の内部には日本製が使われている。
製造工程、BtoBの取引にも着目した仕事の在り方を
よく吟味してほしいと思う。
政府の問題として、社会的割引率が
現実の要請に見合っていないという指摘がある。
これにより政府支出が極めて低水準に維持されているらしい。
将来買うよりも今買った方が良いなら買うべきではなかろうか?
国民の便益の向上、つまりは公共の福祉について
支出の見直しとそれによる雇用への影響を考慮するような
視座を持ってほしいと思う。もちろん、全議員に、だ。
所感
リーダーと言うのは容易に育つものではない。
素養のあるものを時間をかけて経験を積ませて、
やっと確率的に生まれるかどうかというものだ。
それでも自民党は人材として層が厚いと思う。
今回の討論会でまだ伸びしろのある部分を見た気がする。
これを確信に変えてくれるような希望の持てる政治を
実現してほしいと切に願うばかりだ。
野党が頼りなくて自民党に緊張感がないと
言う人がいるが、社会は変化し喫緊の課題が山積みの
状態だ。
それを看過できるような有なきものは政治家ですらない。
まずは問題を問題として扱えるように
私も声を上げていきたいと思う。
そのために学び続ける意欲を維持することをあきらめない。
小さな声でもそこに自由と見識があれば届く社会が
実現し、それが未来において民主主義と呼ばれれば幸いである。
自身の自由意志と他者とのコミュニケーションの両立
これは難しいが理想として掲げ続けたい。
私は小さな希望を見た。
これを踏み散らされないように護りたいと思う。
多少のSFを含む可能性があるが、
これを討論会の意見論評として
その効果を各政治関係者への鼓舞と変えて筆をおきたいと思う。
願わくば種々の約束が護られんことを。
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