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cocoon

昨日ふとBjorkを聴いてみようと思ってApple Musicを開いて鳥肌が立った
このアルバムのこのジャケットを見て自分の毛穴がブワッと開いたのを実感した

この15年間一度も思い出したことない記憶で
新しい記憶が急に自分の中に入ってきたかのような感覚だった


小学生の頃、異国に住む叔母の家に毎夏休み祖母と飛行機に乗って遊びに行っていた

その年は初めての時差ボケでなかなか眠れない私は、
眠らない街のど真ん中の真っ白なアパートで、眠れない夜のやり過ごし方など知らず、悶々としていた

薄い街の明かりに照らされた真っ白の壁をじっと見つめていた
そこにはポスターがかかっていて
なんだか不気味な絵の鳥と、美女と、実家の庭に敷いてあった石が埋まったコンクリートの床
小学生の私の脳みそではこのポスターの要素をその3つで見ていた
そうして眠りにつくまでじっと、その3要素を点々と見比べていた

(そういった、要素を抽出するような見方をしていたからだろう)
その壁にかかっていたのがこのBjorkのポスターだったのだと、15年後 このジャケットを見た本当にその瞬間にわかった

「わかった」というより、本当に、USBでそのデータを自分の中に取り込んだような感覚だった

叔母にも確認したら当時飾っていたとのことで
「よく覚えてるなー」と言われた


ここまででも今日一日少し興奮した気持ちでBjorkのアルバムを聴けたのだが、さらに私の気持ちが昂ってしまうことがあった

このアルバムに入っているcocoonという曲だ
タイトルを見た時、私のApple Musicでは英語は全てカタカナ表記されるためすぐピンときた

このカタカナ表記、ダサくて好き


中学2,3年生の時に見た夢でずっと忘れられないものがある

長崎のような港町で、そこで初めて知り合った1人のハーフの男の子と散歩しておしゃべりする夢だ
具体的に本当に散歩やおしゃべりをしていたのかまでは自信がないけど、その夢の中に1人のハーフの男の子が出てきたのは確実だ

その男の子の名前が「コクーン」だった
当時コクーンという言葉を聞いたことなかったし意味も知らない使ったことも見たこともないのに、
自分の脳内の話なのに、知らない男の子に知らない名前が付けられている

夢は自分の脳のメモリにある要素から構成される(と思っているのですがみなさんは違いますか?)はずなのに、自分の認識していない言葉(コクーン)が使われていたのが怖くもあった

自分の脳のメモリ中にない要素がこれまた外付けメモリー(当時の私にはUSBという概念はなかったけど)から入り込んできているかのような感覚だったので覚えている

その夢のその男の子とその「コクーン」という言葉は自分の中で不思議な存在だった

そして今、更にドキドキしているのがこの曲の歌いだし

Who would have known
That a boy like him
Would have entered me
lightly
Restoring my blisses

そう、「a boy」が 「enter me」しているのだ
まさしく私のコクーン体験のような歌だと感じた

そして PVを調べて見て怖くなって、
また眠れぬ夜をやり過ごしているところです

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