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第504回名古屋フィル定期演奏会

今日は名古屋フィルの定期演奏会で愛知県芸術劇場コンサートホールへ行きました。

ミニマリズム音楽のジョン・アダムズの曲が2曲とドヴォルザークの永遠の名曲である交響曲第8番という魅力的なプログラムです。
指揮者が若手の有望な原田慶太楼さんです。実は原田さんの指揮は今日が初めてでした。

⬛️アダムズ/主席は踊る-管弦楽のためのフォックストロット

アダムズの曲は初めて聴いたのですが、これがミニマルミュージックなのか。同じ音の繰り返しが基調だが、音のサウンドは決して単純ではなく、その音の広がりの凄さに圧倒されました。
ミニマリズムって可能性を秘めた世界なんだというのを感じました。

⬛️アダムズ/アブソリュート・ジェスト-弦楽四重奏と管弦楽のための

5月の定期演奏会でも弦楽四重奏とオーケストラの共演ということでエルガーの序奏とアレグロという曲をやりました。

今回も弦楽四重奏とオーケストラの共演という曲目で、アタッカ・カルテットという世界で活躍する弦楽四重奏団との共演です。

アタッカ・カルテットのヴィオラ奏者が身内の不幸で直前に代役にヴィオラ奏者の牧野葵美さんが入りました。
代役の牧野さんがすばらしい代役。
名古屋フィルとの2日公演に続いて宗次ホールのアタッカ・カルテットの公演も代役で演奏します。

この曲はベートーヴェンのインスパイアー音楽でベートーヴェンの旋律がところどころ出てきてアダムズらしいサウンドを組み立てます。

ベートーヴェンが生きていたらこの曲にどういう評価をするかどうかはわかりませんが、今日は楽しく聴けました。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番のスケルツォやベートーヴェンの大フーガやベートーヴェン交響曲第9番のスケルツォなどが断片的に出てきました。

さらにアンコールにアタッカ・カルテットがキャロライン・ショーのバレンシアを演奏してくれました。

勢いでアタッカ・カルテットのCD購入しました。キャロライン・ショーの曲で今日のアンコール曲が入っています。

⬛️ドヴォルザーク交響曲第8番

前半は現代音楽のアダムズですが、後半は20世紀から19世紀に時代が戻ります。

ドヴォルザークの交響曲では第9番新世界が有名ですが、ドヴォルザークの交響曲では第8番が素朴な魅力があり、もっともドヴォルザークらしい交響曲だなとは思います。
第9番より第8番の方が好きという人は多いんじゃないかな。自分がそうで、クラシック音楽初心者のときに交響曲第8番を聴いてドヴォルザークが好きになりました。

指揮者の原田さんもドヴォルザーク交響曲第8番が好きだとYouTubeで暴露していましたが、今日の第8番の演奏は強弱をつけてメリハリがあるかっこいいドヴォルザークでしたね。

アダムズに続いてドヴォルザーク。
なかなか濃い内容の定期演奏会になりました。満喫しました。

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