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名古屋フィル第507回定期演奏会

今日は名古屋フィル定期演奏会へ行きました。
3曲めの坂田直樹さんのサクソフォン小協奏曲が世界初演ということで作曲者のプレトークがありました。プレトークに少し遅刻しましたので、最初の方が聞けませんでした。

今日は最初の3曲が現代音楽ということで、世界初演はもちろん他の2曲も聴いたことがありませんでした。武満徹さんの波の盆はYou Tubeにあったので当日に駆け込み予習で1回聴きました。

指揮者がカワケンこと川瀬賢太郎さんです。
来シーズンから名古屋フィルの音楽監督に就任することになりました。今回は音楽監督就任前の定期演奏会になります。

■武満徹/波の盆

テレビドラマの音楽らしいですが、そのドラマは見ていないです。
涙腺がゆるくなるような感傷的な曲ですね。
シンセサイザーやチェレスタの鍵盤楽器が活躍し、今日は2階P席の中央だったので、チェレスタやシンセサイザーの弾くのはよく見えました。
聴きやすい曲で初聴きでも全然大丈夫な曲ですね。感傷的な曲で日本人の心という曲でした。

■リュエフ/サクソフォン小協奏曲

サクソフォンのソリストが上野耕平さんです。
上野耕平さんはNHKFMでかけるクラシックという番組をやっているので、その番組でよく知っていました。
サクソフォン小協奏曲が2曲ですが、こちらはアルトサクソフォンでの演奏です。

ジャズみたいな感じのところもあり、サクソフォンの魅力を楽しめる曲だなと思います。
リュエフという作曲家は20年ぐらい前まで存命しており、最近の作曲家なんですね。

■坂田直樹/サクソフォン小協奏曲

先の2曲は最近の作曲家の曲ですが、現役の作曲家の曲です。先に述べたように世界初演です。
盗まれた地平という副題があります。

サクソフォン奏者の上野耕平さんが今度はソプラノサクソフォンでの演奏です。アルトサクソフォンよりもソプラノサクソフォンの方が音域が高いと思われますが、かなりの高音が出ていたところもありましたね。

先程の曲はジャズっぽい音楽と言いましたが、こちらは重たい感じの曲です。サクソフォンが主導でオーケストラがそれに応答する感じで、常にサクソフォンが主導権を握っている感じの曲でした。緊迫感がすごく感じる手に汗を握る曲でした。最後が静寂で終わります。

すばらしい曲、すばらしい演奏でした。

演奏が終わった後に2階で聴いていた作曲者の坂田直樹さんが1階まで階段で降りて舞台に上がり、サクソフォン奏者の上野耕平さんと抱擁。感動的なシーンでした。

ここで前半終了ですが、3曲の現代音楽、それぞれがまったくコンセプトの違う音楽で濃い前半のプログラムでした。
後半がシベリウスの交響曲になります。作曲年代が100年前の第1次世界大戦の頃に戻ります。

■シベリウス交響曲第5番

名古屋フィルのシベリウスといえば、3年前に交響曲第6番と第7番を聴いたのを思い出します。
今日は第5番です。

シベリウスの交響曲は自然豊かでフィンランドの自然が美しいです。北欧、フィンランドに憧れるのはシベリウスの音楽の影響が強くありますね。

今日の交響曲第5番もすばらしかったです。
やっぱり第1楽章の冒頭のホルンと木管楽器、そしてフィンランドの自然が現れてくるところは感動ですね。
牧歌的でのどかな感じが、聴いていてのめり込んでいきますね。素敵なシベリウスの交響曲でした。

今日は4曲とも違うタイプの曲なので、中身の濃い演奏会でした。楽しめました。








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