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自分の原点アニメ作品は「ウインダリア」でした

 現在自分のYouTubeのチャンネルで新シリーズ「LUNA」を制作中でシリーズの2本目をアップロードしたところです。
 配信日は月にあやかるため来月の11月になる予定です。
 2本目のタイトルはそのまんまで「ムーン」というのですが、あらためて作品を自分なりに見つめ直して感じたのが「ウインダリア」という作品の影響受けまくっていたんだなぁという自分の過去でした。
 「ムーン」に出てくるキャラクターのルーナもピエールも「ウインダリア」に出てくるマリーンというキャラの要素が強く入っていたということを忘れていたけど今回思い出しました。

「ウインダリア」とは

ウインダリアDVDより

1986年7月19日公開
長編ファンタジーアニメ映画
監督 湯山邦彦
原作 藤川桂介
キャラクターデザイン いのまたむつみ
主題歌 新居昭乃

 マイナーな作品だから知らない人がほとんどだと思います。
 内容はウインダリアという大きな樹木がある世界で国々での戦争が起きるのですが戦乱の中で二組の男女が織りなす悲しき運命と人間模様のお話でしてメインキャラが4人もいます。
 当時のキャチコピーが「童話めいた戦史ウインダリア」だったのですが内容とピッタリでした。
 
 ここから軽めにネタバレしていきますので大丈夫な方のみ引き続きどうぞ。

 内容が子供向けじゃないです。
 救いのない物語なので子供は見ないだろうし普通だったら、おもしろく感じないジャンルの作品だと思います。
 多分、子供のくせにハマってしまった私はオタクの中でもトップ・オブ・ザw変わり者だったんだと思います。
 千葉県から浅草までたった一人で何回も映画を見に行ったんですよ。
 親に頼らず一人で電車乗ったり一人で映画館で映画を見るきっかけになった作品でした。
 ただウインダリアのアニメイベントだけは一人では行き方が分からないし行けなくて両親にお願いして連れて行ってもらったのですが客層を見たら自分が客層中で最年少で周りが全員「ガチのオタクな(大人の)お兄さん」ばっかりだったのには子供なりに軽くショックを受けた思い出があります。
 しかも女子が私以外にいなかったなぁ…。
 なんか私が好きな作品って昔から女子ウケしない系列が多いんですよね…
 そもそも子供らしくない子供だったというのもあるんですけど…
 どうでもいい話ばかりして、すみません。
 ウインダリアの内容に話を戻します。

 内容に救いがなくて悲しいまま終わる作品なんです。
 テーマとして「戦争も含めた人間の愚かさや驕り高ぶり」「取り返しの付かない悲劇」なので内容が暗いんです。
 この作品のラストは主人公のイズーがとりかえしのつかない事実に打ちのめされてウインダリアの木の根元で嗚咽しながら泣き崩れて終わるというシュールというか鬱作品でもあります。
 戦争が終わって悲しいことがたくさんあってもウインダリアの木だけは、ずっと優しくそこに輝き続けて存在しているという話です──
 一方で「愛とは、かけがえのないものだ」として描かれているので日常の中にあるあたりまえのやりとりがいちばん大切なことだと、あの何章もある歌「ロード」みたいな教えがウインダリアにも強くあります。
 私は内容に感銘したというかイズーの奥さんのマリーンの愛の在り方にショックを受けたのですが人という愚かな生き物を語る中でいろいろな衝撃を受けたのがこの作品が人生で初めてだったのでハマっちゃったんだと思います。

 もう一つハマった理由はウインダリアの絵が大好きだったからです。
 いのまたむつみさんの絵が大好きでずっとずっといのまたさんみたいな絵を描きたいって思って真似してみたり昔から何回も練習してきたし私の憧れでした。
 私にとっての憧れの絵師は「いのまたむつみ」先生ただひとりなのです。
 私の描く女子の目が異常に大きいのも昔からアニメちっくな美少女系な絵なのも少女漫画ではなくてウインダリアの影響だったからです。
 いのまたむつみ先生といえばゲームのテイルズシリーズでキャラデザをしていた方といえばイメージできるでしょうか、最近は猫のイラストをたくさん描いてらっしゃるようで私も猫好きなのでなんだかうれしいです。
 いのまたむつみ先生の絵は女の子が可愛らしくてキュートで魅力的です。
 男性もめちゃくちゃカッコイイし男女どちらもなんだけど不思議な色気がある。
 いやらしくないのに色気があって清楚で美しいオーラがあるんです。
 私の語彙力では良さが説明できないけどなんとなく言いたいことが分かりますよね?

↓今でも、こんな絵を描けたらなぁと憧れは現在も変わりませんw成長してないけど思いは変わらず!いつか!

ウインダリアよりマリーン

 ウインダリアは音楽もとてもいいので好きです。
 主題歌を歌っている新居昭乃さんはこの作品の「約束」で歌手デビューしました。
 挿入歌の「美しい星」は新居昭乃さんがオーディションのデモテープに使用した新居さんの作詞作曲のオリジナル曲でしたが制作サイドに気に入られて歌詞も内容にあってるとして、そのまま作品のエンディング曲に使われています。
 ぜひ「美しい星」の歌詞を聴いてほしいです。
 作品の最後でイズーが嗚咽しながら泣き崩れて「美しい星」が流れだしてウインダリアの木にパーンしていくエンディングはすばらしかった。
 映画館だと同じ経験をした人がたくさんいると思うけど、ここで鳥肌が立ちますよね。

 ↑YouTubeからエンディングの美しい星の部分を拾ってきたのですが思い出してしまい曲を聴いてるだけで普通に泣きそうになっちゃいました。
 私の巨大樹好きは、ここから始まりました。
 巨木を調べだしてユグドラシルだとか世界樹だとか神話に伝説に生命の樹だとか、そこからカバラだとかなんちゃらだとかにwたどり着いて都市伝説好きになったのかもしれません。

 私の原点はAKIRAとかではなくて「ウインダリア」なんです。
 アニメ映画作品の中だと「ウインダリア」が私のいちばん好きな作品かもしれない。
 当時リアルタイムですばらしいこの作品に出会えたことに感謝を──


 信じあえたときだけを──


何が大切なことなのかを教えてもらったアニメです。

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