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ウマ娘にハマって浪人しかけた話

 こちらは TUT Advent Calendar 2023 15日目の記事です。

はじめに

 どうももってぃと申します。豊橋技術科学大学っていうところに拾ってもらえた、地位が低くていくらでも代わりがいるやつことちいかわです。

 今回はもう2年前のことになりますが、ウマ娘の重度のオタクをしていたら私立大学前落ちした話を書いていこうと思います。その後は豊橋技術科学大学に入らせていただいたので事なきを得ていきましたが、恐らく後期は受けても落ちていたのでガチで浪人するところでした。愚かですね。


0話 始まり

 元々、ウマ娘というコンテンツは自分はあまり知っていませんでした。
 アニメがやっていたこともあまり知らず、やっとリリースされるみたいな話が当時Twitter(現X(旧Twitter))で盛り上がっているのを見て、へ~こんなのがあるんだと思っていただけです。

 リリースされた2021年の2月は自分は完全にApexのオタク(プレイ時間800時間ほど)でした。
 コロナの給付金を親から少し貰ってPCにグラボを搭載してプレイできるようになってからというもの、永遠にランクに潜ってはソロでダイヤまで登った後に友人とマスターに行くためにフルパをDiscordで募集をかけて組み、コースティックでガスを焚き、角でショットガンを構えたり、チャージライフルで陰湿なレーザーを撃っていました。

 しかしそんな自分でももうすぐで高校3年生。
 ゲームばかりして成績はクラスの中で中の下ほどでしたが、一応進学校と呼べる高校であったため、そろそろ受験勉強しなくてはならないという気持ちは高まっていました。

 ゲームを抑えるか……。せめて一つほどに……。
 そんなときに選ばれたのはこいつでした。

久しぶりにやったらUI変わっててビビった

 はい、プロジェクトセカイですね。
 私はニーゴ(25時ナイトコードにて)の箱推し勢として、箱イベで700位ぐらいまで行くことがあったぐらいプレイしていました。おかげで生涯で一番聞いた曲は今後も独りんぼエンヴィーから変わることはないでしょう。

 プロジェクトセカイは、音ゲーであり1プレイが短いので勉強の合間に少し挟む程度はかなり丁度いいです。そんな理由もあり、ほとんどのゲームから卒業してプロセカだけやって勉強に集中していこうと考えていました。

1話 出会い

 そんなこんなで禁欲になりつつあり、勉強時間ではなく睡眠時間がどんどん増えていく中、自分の所属しているバンドのリーダーからこんなことを言われます。

「ウマ娘、かなり面白い。GWで石いっぱい配るらしいから始めるなら今だぜ」

 はい、悪魔の一言です。
 なんだかんだTwitterで流れてくるアグネスタキオンのイラストを見て、始めようかな~~~~!!と思っていた自分。バンドリーダーだけではありません。クラスメイトたちもウマ娘についての話を始めたりしています。

 そんなとき、もってぃの暗黒面が囁きます。
「周りのみんなもやっているから大丈夫だって」

 いやいやいやいや……。ですが、心の天使もこう囁きます。
「勉強を頑張った分のご褒美としてやってもいいんじゃない?」

 インストール!!!!!!!!!!!!!!!!!!

最初はこれだけだった

2話 インストール

 くっそおもろいが??????????????

 キャラデザ◎
 ストーリー◎◎◎
 ゲーム性◎◎
 総評:神!!!!!!

 もうどっぷりつかりました。
 初めてうまぴょい伝説を見たときなんか、もう感動の涙でスマホ誤タップばっかですよ。


 ウマ娘プリティーダービーというゲームを知らない人もいると思うので、ここで少し説明していきます。

 ジャンルは育成ゲームで、各ターンにトレーニングやレース、お休みやお出かけをして担当するウマ娘を成長させていくのが主な流れです。
 キャラクターごとに固有のイベントがあり、ともに目標を目指しながらデビューからの3年間をときにはすれ違いつつも一緒に頑張っていく……って感じのゲームです。

 他にもレースに勝つとウイニングライブという謎の儀式があります。
 なんで踊るんだろうな……。可愛いからいいんですけれども。

 詳しくはサイゲさんの公式ページに行くとふんわり教えてくれます。

 最初の2日、とにかくアグネスタキオンのうまぴょい伝説を見るためだけに攻略情報も見ないで手探りで進めていったときが、本当に楽しかった。
 受験勉強なんて一切せずに新しいキャラストを読みまくって寝不足になる日々が始まりました。

 余談ですが、ウマ娘で最初に聞いてずっと一番好きな曲「GIRL'S LEGEND U」。未だにやっとみんな会えたねで鳥肌が立つ。アニメ一期から待ってた人は聞いただけで昇天できるらしい。

3話 沼

 ウマ娘にはソシャゲあるあるのガチャだけにとどまらず、運要素がたくさんあります。
 練習、因子、レースと知識は大切ですが、何より運が大事でした。

 ダービーは「最も運のいい馬が勝つ」
 プリティーダービーは「最も運がいいプレイヤーが勝つ」

 ってことですね。

 Apexにハマる前にはぷよぷよで運ゲーを楽しんでいた自分には運要素は、頭の上から垂らされたニンジンであり、どんどんと育成していきます。

 自習室で周りが勉強をする中ウマ娘をやり、
 図書館で周りが勉強する中ウマ娘をやり、
 皆が寝静まってからもウマ娘をやりました。

4話 アニメ視聴

ウマ娘に合わせた電話があってマジで感心した

 ここまでGWからゲームを1ヶ月ほど楽しんでいた自分ですが、ふとあることに気が付きます。

「あ、アニメ見てない」

 なんとアニメを見てないんですね。
 そんなときにアベマで一期と二期の一挙放送!?

 見るしかありません。

 はい、号泣です。(全話視聴)

 ネタバレはあんまりしたくないので内容はあまり言いませんが、2期は2話から最終話までずっとギャン泣きです。

 そんなウマ娘のアニメをみましたが、ここでかなり今後の俺の人生を変えるクソデカ影響の「推し」が現れます。

 それがトウカイテイオーさんです。

原案好き
トウカイテイオーの良いところとしてはまず精神性がとても素晴らしい。ネタバレになってしまうのであまり言いたくはないが、何度折れても立ち上がり、立ち上がれなくなっても立ち上がらせられてしまう周りとの友好関係を結ぶコミュニケーション能力と今までの実績と身のこなし。夢のためならばどんな状況でも諦めないで頑張っていく健気な姿を見るだけで号泣が止まらず、立ち上がるたびに俺の心が救われていく~~!特にアニメ2期のマックイーンとの関係性がとても素晴らしくあれほど芸術として成り立っているものはないと過信してしまうほど美しい。百合の文脈を感じているわけではないが、ライバルという存在がお互いに高めあい、お互いに救い合い、お互いに苦しめ合っているのがもうやばいね。こんなん誰でも簡単にこの二人の関係性やばくね??と感じてしまうのはもう致し方がないことでしょ。是非ここまで読んでくれた皆さまにはアニメ2期を見ていただきたく思います。まだ私は3期を見ていないのでそろそろ見に行こうと思います。ちなみにアプリではあまり育成シナリオで関りがないが、最近登場したマックイーンのサポカが一番使いやすいのはトウカイテイオーってもう実質テイマクですよね。やはりテイマクは世界を救うってことなんですよね~~~~~!!!(クソ長ため息)絶対はトウカイテイオーです。テイオー伝説を刻み続けてくれ……俺がターフとなってそれを永遠に見ていたいと思ってしまうのは気持ち悪いかもしれないが、ターフになりたい。

5話 推し活(終死活)

 ウマ娘を始めて2ヶ月ほど経ち、夏休みが始まります。
 受験勉強をしなくちゃいけないな……と思いながら少しずつ勉強をしていく生活が始まりました。そして1週間ほど経ったときに気が付きます。

 あれ? 暇やな……。(馬鹿)

 高校三年生の夏、今までは部活や大量の課題がありましたが、そんなものはなく自分の尺度で勉強をやらなくてはなりません。
 今まで課題だけやって生きてきた指示待ち人間である自分にはとてもどうすればいいのかわからない状況です。そこで至った結論が「とても暇」ということでした。

 多数の他人の解釈を求めてインターネットの海を彷徨い始めます。イラストやSSを好き嫌いせずにタグ検索でパクパクと摂取していき、アニメで荒んだ心を落ち着かせようとします。

 しかし、そこである問題に直面します。

 解釈が違う……。うぅ……。苦しい……。俺のトウカイテイオーはそんなこと言わない……。

 そう、解釈違い問題です。


???「じゃあ、書けばいいじゃん」

もてぃ「そ、その声は!?!?」

???「結構な量の文章読んできたみたいだし、ここで一回書いちゃってみればいいんじゃね?」

もてぃ「俺が更新されるたびに毎回200語以上の感想を送り続けている推し作家!」

推し作家「始めちゃいなよ、創作の道」

受験生もてぃ「はい!!!!!!!!!!!」

6話 創作

 自分は小説を書いたことはないが、読みまくってきた経験はあります。
 小学校から高校生の間でなろうやカクヨム、ハーメルン、pixivで合計1億字ぐらいは読んでいたので、なんとなくどんな文章を書けば良いのかが分かります。

 書くのむっずと思いながら完全に自己満足のトウカイテイオーメインの作品を1日で4000字ほど書き上げ、ハーメルンに投稿しました。Twitterで書けた!とツイートするとありがたいことにいろんな人にリツイートしてもらい、そこそこの人数に読んでもらうことができました。
 そこで面白いとの反応を頂いて受験勉強で空っぽだった心が満たされていきます。

 あぁ……俺、このまま浪人したらライトノベル作家として生きていくか……と考えたりもしました。世の中そんなに簡単にいかないんですけどね!!!

現在のその作品
そこそこ書いたし、読んでもらった

↑ハーメルンはなろうの二次創作部門(にじファン)が閉鎖されたときに有志の方(1人)が立ち上げた二次創作メインの小説サイトです。TSが一般性癖の界隈となっています。

7話 受験勉強を忘れた男

 小説を書くことに現を抜かしている中でも時間は平等に過ぎていきます。

 あれ、受験勉強してなくね????

 このことに気が付いたのは11月でした。もう死です。
 周りはどんどんと力を付けていってどんどんと取り残されていってしまい、流石に危機感を覚えます。

 そしてここに来てようやく勉強に本腰を入れます。

 入れます……。

 入れます……………

 ………………………

 勉強ってどうやるんだ????

 受験生として真面目に勉強をやっていたのは4月のウマ娘をインストールする前のみ。7か月ほどのブランクがあります。
 そして脳みそに詰まっているのはウマ娘の名前と育成時に発生するイベントの選択肢の情報と小説の書き方のみ。

 ここがスタートラインです!!!!
 何とかするしかねぇ!!!!

8話 共通テスト

 なんだかんだ12月と1月は勉強をして、共通テスト当日を迎えます。
 ウマ娘の対人コンテンツ「チャンピオンズミーティング(通称チャンミ)」への育成を息抜きにしながらも、ちゃんとコツコツと積み重ねて勉強をしていたためなんとか行けそうな雰囲気が漂い始めます。

 そしてテストを受け、自己採点をします。
 自己採点が確か63%ぐらいだった気がします。数学が地獄でもう阿鼻叫喚でした。自己採点の得点率を元に大学のボーダーを見ていくと、だいたい名古屋工業大学と豊橋技術科学大学のちょうど真ん中かそれより少し下にいた記憶があります。

 ここで自分に二つの選択肢が生まれます。
 名古屋工業大学へ無理して受験するか、豊橋技術科学大学で余裕を持って受験をするかです。

 この時点で自分はこの2ヶ月の受験勉強が苦しすぎて、浪人の選択肢は持っていません。

 よっしゃ!!!豊橋技術科学大学にするぞ!!!!!

GO TO THE FUTURE……

9話 慢心

 豊橋技術科学大学に受けることにした自分はとても気持ちに余裕が生まれます。その理由は技科大で傾斜配点になる教科がとても上手くいっており、その上技科大は共通テストの配点がありえんぐらいデカいです。
 もう内心では受かったつもりでした。

 そうなると創作活動がはかどります。ウマ娘プリティーダービーもはかどります。もう勉強なんて技科大の過去問しかやっていません。ちなみにこの過去問やっていたのはかなり賢かったです。これから技科大を受験する人が読んでいるわけないですが、もし読んでいたら今すぐ過去問を完全に理解できるようにしておいてください。

10話 私立全落ち

 慢心して私立の受験勉強を一切せずに受験会場へ向かい、ウマ娘プリティーダービーを会場に響かせ、なんか問題がぜんぜん解けずに家に帰ること2回。共通テスト利用を除いた他の色々な受験方式で受けていましたがなんと帰ってきた結果は全部不合格でした。

 もう一度言います。全部不合格でした。

 友人に当時「あ。なんか全部落ちたわ」って言ったときに「まぁ、国公立に受かればなんとかなるでしょ!!」と何とも言えない顔で応援されたことがとても記憶に残っています。

 落ちる原因しかない生活を送っていた自分でしたが、流石に反省してウマ娘を封印します。後がなくなって精神的にも浪人的にも追い詰められた自分は、欲しがりません勝つまでは……とブツブツ呟いて必死に技科大の2次の唯一の科目である数学を勉強します。たぶん人生でこの時が一番必死に勉強しました。

最終話 技科大へ

 必死に勉強し、今までの焦りから震えながら技科大の2次の会場へ向かいます。恐怖で手が震えていた自分でしたが、会場でマスターデュエルをやっている受験生を見て少しずつ落ち着きを取り戻します。

 そしてウマ娘を思い出します。
 ウマ娘たちはみんな自分の夢や目標に向かってひたむきで、育成シナリオではハッピーエンドが必ず用意されています。自分もバカみたいな受験生生活を送ってきましたが、自分なりに頑張ってきたつもりだったのでどうか報われて欲しいなと。(神頼み)

 そうして受験を済ませ、帰りのバスで立って揺られながら、久しぶりにウマ娘を育成しました。なんかちょっといつもとは違う感じがしました。

まとめ!!!!

 なんか豊橋技術科学大学に合格したから良かったけど、ウマ娘でかなり人生がいい方向に行ったり悪い方向に行ったりしました!
 ちなみに親には私立へ入学金の頭金払わなくてよかったから親孝行やな!wって言われました。そんな軽い苦しみではなかったですけれどもね。
 受験生は息抜きの方法をちゃんと考えるべき。俺はしくじった。

 ウマ娘は今でもかなりやっていて、チャンミは11冠で中堅みたいな感じです。このコンテンツが末永く続いてくれることを祈って、コナミとの関係を見守ろうと思います。


最後に宣伝していいですか?いいですよ。

アニメウマ娘プリティーダービーROAD TO THE TOPは関係性のオタクにぶっ刺さりやすい激重感情渦巻く全4話のアニメです。クラシック3冠とよばれる「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」の3つのレースをめぐってストーリーが展開されますが、レースにドラマあり、レース以外にドラマありともうドラマしかないバケモン構成の最強アニメです。4話しかないからお手軽に楽しめますが、お手軽に致死量の感情が流れてくるので無論関係性を大事にするオタクの人は即死します。特に自分は主人公のナリタトップロードとアドマイヤベガの関係性がとても好きでもうずっと息が3000mを走った後のように上がってしまい、ずっと興奮状態でした。ウマ娘ってどのアニメも泣き顔がうますぎてそういう性癖の方が恐らく制作スタッフに入っておりすげ~~~~~良い(きしょいオタク)。このRTTTも泣き顔の芸術度がカンストしており、泣き顔マイスターの方には見て欲しいです。他にもナリタトップロードやアドマイヤベガは心理描写が細かくされているにもかかわらず、自ら覇王であろうとしているテイエムオペラオーの内心にはフォーカスされず、少しの間隔やカメラワークで表現されていたりととても美しい芸術作品がこの中で見れるんです。しかもYouTubeで公開されているので無料です。この3人の世代はとても良く、ゲームの方でも関係性を楽しめたり、クソ重いストーリーが楽しむことができるので、入りとしてとてもおすすめしたい作品となっております。アドマイヤベガ……(鳴き声)。いや、アドマイヤベガが良くって。いやアドマイヤベガが良い。#アドマイヤベガを救いたい。アドマイヤベガに幸せになって欲しいです。

あと時間があったら↑の曲を聞いてください。ウマ娘特有のバケモン転調でキャラが表現されていて、キャラを知らなくても興奮できます。キャラを知って更に興奮したい方はアニメを見てください。


 アドカレで謎の怪文書を大量に生産してしまい申し訳ありません。
 ウマ娘はとても人を狂わせます。始めて欲しいけど新規にはあまり優しくないゲームなのが苦しいです。

 明日は、PuruPuruCKさんの「ラーメン・エルゴスム : 九州人のラーメン事情」です。お楽しみに



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