深海のお話/3. 蛙の目

スーサイドロンド  の中、ロンドタワーでのお話
*モブ=lizz と表示します。

「ナチュ、ストーカー被害は収まりましたか」
「...ニトロカ様。ストーカー被害にあった覚えは無いのですが」
「あれ、そうでしたっけ。なんかナチュラム辺りの方につけられてるとか手紙がなんとか...って言いませんでしたっけ」
「あぁ、あれは解決したので大丈夫なんですよ」


1 month ago...
「少しお時間いただけますか、ナチュ様」
「...構いませんが...貴方は確かシードの...」
「lizz1です...こちらへ」
ナチュはlizz1に連れられるまま歩いていく。

「私がナチュ様にお手紙をよく差し上げているのはご存知ですよね?」
「.....?あぁ、差出人不明の愛が綴られた手紙がよく入っていましたが...貴方だったんですね。」
「やはりご存知でしたか!なぜお返事を下さらなかったんです?あんなにお手紙を送っていると言うのに...」
「送りましたよ、1度。差出人不明でしたので友人に術を施してもらって。届きませんでしたか?白い封筒で「申し訳ないです、貴方の事を何も知らないので」と書かれたお手紙。」
「あれは誰かがなりきって書いた物でしょう?ナチュ様の本心では無いはずです。私には分かりますよ?」
「いえ紛うことなき私の本心ですが」
「そんな...照れなくてもいいんですよ」
「照れていません。照れる要素なんてないじゃないですか。話が終わりなら仕事に戻らせて下さいね、休憩時間が終わります」
「待ってください!!!」
lizz1は踵を返したナチュの手を掴んだ。
「...まだ何か?」
「貴方は私を褒めて下さったし、お菓子もくれたじゃないですか!!それに他にも.......」
「褒めたのは貴方が仕事をしっかりやったから、お菓子を配ったのは貴方だけではないですし...」
「.......説得してもわからないなら力づくです。あなたを無理やりにでも僕の物にします...!!!!!!!!!」
lizz1はナチュを引き寄せ、首に噛み付こうとする。

「貴方、催眠をかけられる吸血鬼なんですねぇ。使い道をもっと考えてください、ね。」
ナチュはlizz1の腕を捻りあげ、そのまま転ばせた。
「い、たい...です....!!ナチュ様.....やめて下さい...!!」
「...つまらへん事にその力を使いなさんなよ。わかってるやろ、あんさんも。間違ってるいう事。

....やめて下さいね。」
「ナチュ様、今..........」
「気のせいです。処分等はありませんので、各々の仕事に戻りましょうか。」
「.....はい...」

「...という事があったので大丈夫です。ご心配をおかけして申し訳ございません。」
「いえ、いいんですけど...貴方怒ったらどこかの方言出ますよね。確か...捲り世の...kyoto?でしたっけ。そこの方言でしたよね。」
「...えぇ、ここに来る前は雪原さんに色々な世界を案内して頂いてましたから。お気に入りなんですよ、あの場所は」
「...そうですか。私も行ってみたいものですねぇ、捲り世。」
「いつか行けますよ、こっそりと。」

スーサイドロンドは謎が多いままです。Wordspecialにも載らない情報が沢山あります。
特に「トード・ナチュ」___蛙目 凡(カエルメ  ホノミ)については。

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